「幇間もち揚げての末の幇間もち」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/19 14:28 UTC 版)
「王子の幇間」の記事における「「幇間もち揚げての末の幇間もち」」の解説
幇間は本来、柳橋など特定の集団(ギルド)に所属し、宴会を盛り上げることを仕事にしている。しかし、幇間の中には、特定の遊里に所属せず、ひたすらお座敷に乗り込んでは客を取り巻いていくフリーの幇間もいたのだ。 それが、『王子の幇間』に出てくる平助を筆頭とした野幇間であり、彼らは、芸や客を取り巻く技術にかけてはプロとの差があるものの、それ相応に道楽をした末に幇間になった連中であるため、プライドは正統の幇間には負けていなかったようだ。 だからつい、図々しくもあっちこっちに出入りしてしまい、こんな騒動を起こしていたのである。 この章のタイトルとしてあげた、【幇間もち揚げての末の幇間もち】という言葉は、道楽三昧をした挙句、身上をつぶすか勘当されるかで自ら幇間となった人が実に多かったことをあらわしている。
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