「サロメ」公演について
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/16 14:49 UTC 版)
「和久田誠男」の記事における「「サロメ」公演について」の解説
三島由紀夫の追悼公演となった「サロメ」については三島が演出を担当、和久田は演出補を指名されており、三島の死後彼の遺言により和久田が実質的な演出を担当することとなった。しかし和久田の師であり、やはり三島の演劇活動を支えた松浦竹夫は自分が演出補を担当すべきと主張、いったん和久田は辞退するよう判断していた。しかし三島由紀夫夫人平岡瑤子が三島の遺言通りにすることを強く望んだため松浦が折れ、和久田が演出補を担当して上演している。和久田は、三島は「サロメ」を自分の劇場葬にしようとしていた、という考えを述べている。 この出来事で松浦が成功が確実な「サロメ」の演出補の座を得ようとしたのを目の当たりにした和久田は芝居の世界が嫌になり、演劇活動から離れたという。
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