たたみ‐おもて【畳表】
畳表
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/02 15:49 UTC 版)
半畳または一畳分の畳表を巻き、紐で縛ったり、輪ゴムで止めたりした物。俗に巻藁と呼ばれ、現在、最も使われている。半畳巻は斬り易く、多少斬り方(刃筋)が曲がっていたとしても斬れる。後述する竹入り畳表を斬るよりは竹が入っていない分容易に斬れる。
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畳表
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/21 03:33 UTC 版)
畳表に使われる。シチトウを使った畳表は、琉球表、あるいは琉球畳と言われる。琉球畳の名称は、本来、縁の有無や、半畳か1畳かにかかわらず、シチトウを使ったものだけに用いられる。歴史上は、シチトウが使われていない場合は琉球畳の名称ではないことが沖縄県の首里語にも残されている。イグサや他の材料を使った縁なしの畳は、縁なし畳や坊主畳と呼ばれる。ただし、現在では琉球畳と言えば、むしろ半畳の正方形で縁なしの畳を指すこともあり、その場合には普通のイグサを使っている例もある。 非常に丈夫であるために柔道用の畳にも使われていた。2002年から2008年にかけて、「非営利団体 柔道畳復元プロジェクト」は講道館の資料に基づき創設時の柔道畳の復元を行っている。その研究では、講道館の畳には嘉納治五郎によって柔道畳として研究を重ねたものが使われていたことが判明した。嘉納と講道館専属の畳職人内野によって、大分県産シチトウと経糸に長野県大町市美麻(旧美麻村)産のおお麻を使った畳に進化していった。 東京オリンピックには柔道会場となる日本武道館にシチトウを使った柔道畳が敷かれていたが、その後のオリンピックの柔道会場ではビニール製の柔道畳に変更されている。 シチトウの畳表は、1農家で1日2畳程度の生産効率であるため、値段は普通のものより高くなる。シチトウの茎を2つ、または3つに裂き乾燥したものとイチビ糸で織られ、やや粗い感触を持つ。大分県産は麻糸のイチビが使われていたが、近年ケナフなどの糸を使っている。また、中国やベトナムからの輸入もある。大分県国東市で生産される畳表は、2016年(平成28年)12月7日に「くにさき七島藺表」として地理的表示に登録されている。
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畳表
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/29 18:32 UTC 版)
藺草または七島藺(しちとうい)の茎を乾燥させて織ったござで、様々な織り方がある。藺草を緯糸(よこいと)、麻糸か綿糸を経糸(たていと)にして織り上げるが、ほとんどは一目の中に経糸を2本ずつ織り込んだ諸目表(もろめおもて)と言われる織り方である。縁無し畳には、一目に経糸を1本ずつ織り込んだ目積表(めせきおもて)という織り方のものが利用される。 年月が経つと擦り切れるため、業界団体などは3年から5年に1度を目安に畳からはがしてひっくり返したり(裏返し)、新たな物に張り替える(表替え)ことを勧めている。 飲食店ではタバコの焼け焦げや食べこぼしなどで傷が付いたりシミが出来ることがある。それを見込んで、近年は深夜に表替えを行う畳屋がある。 畳表は畳床と異なり現在でも天然素材が一般的だが、合成繊維を織った畳表や合成樹脂の表面に畳の目を型押ししたシート状の畳表もある。 古く日焼けした畳表を新品のように色鮮やかに見せるため、畳用塗料あるいは畳ワックスが塗られる場合もある。これらは安価かつ入手が容易で、専門知識が不要で誰でも簡単に処理ができるため、賃貸住宅や公共施設等を中心に広く利用されている。
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