iのi乗 iのi乗の概要

iのi乗

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/04 15:37 UTC 版)

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と書ける(n は任意の整数)。n = 0 としたとき、ii主値

を取る(オンライン整数列大辞典の数列 A49006)。

計算の方法

まず i偏角は(ラジアンで) π/2 + 2n は任意の整数)であることに注意する。

(ただし log複素対数函数多価関数))であり、log i

(ただし ln は(実の)自然対数)であるので

と計算される。n = ... , −2, −1, 0, 1, 2, ... とおくと

となる。主値は冒頭の通り n = 0 のときの eπ/2 である。

数学的性質

ii の取る値はどれも正の実数であるが、e−(π/2 + 2) の整数 n を適当に小さくとれば、どんな実数よりも大きな数になり、逆に n を大きくとれば、どんな正の実数よりも小さな数になる。したがって ii には最大値も最小値も存在しない。

ii の主値 eπ/2

であるから、ゲルフォント=シュナイダーの定理より、超越数であるため、無理数である。同様に他の ii の値も超越数である。

なお (−i)i

なので、(−i)i = ii である。

テトレーション 極限は実数ではない複素数に収束する (Macintyre 1966)。

ただし、WランベルトのW関数である。




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