X線撮影 X線撮影による医原病

X線撮影

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/04/04 09:02 UTC 版)

X線撮影による医原病

医用画像における実効線量
対象臓器 検査 実効線量(大人)[3] 環境放射線
等価時間[3]
頭部CT 単純CT 2 mSv 8カ月
造影剤を使用 4 mSv 16カ月
胸部 胸部CT 7 mSv 2年
がん検診のための胸部CT 1.5 mSv 6カ月
胸部単純X線撮影 0.1 mSv 10日
心臓 冠状動脈CT血管造影 12 mSv 4年
冠状動脈CT、カルシウム走査 3 mSv 1年
腹部 腹部・骨盤CT 10 mSv 3年
腹部・骨盤CT、低線量プロトコル 3 mSv[4] 1年
腹部・骨盤CT、造影剤あり 20 mSv 7年
CT結腸検査 6 mSv 2年
静脈内腎盂造影 3 mSv 1年
上部消化管造影 6 mSv 2年
下部消化管造影 8 mSv 3年
脊椎 脊椎単純X線撮影 1.5 mSv 6カ月
脊椎CT 6 mSv 2年
四肢 四肢単純X線撮影 0.001 mSv 3時間
下肢CT血管造影 0.3 - 1.6 mSv[5] 5週間 - 6カ月
歯科X線撮影 0.005 mSv 1日
骨密度測定(DEXA法) 0.001 mSv 3時間
PET-CT 25 mSv 8年
マンモグラフィー 0.4 mSv 7週間

ジョンズ・ホプキンス大学医学部の研究によって、レントゲン検査で医療被曝を経験した女性は、レントゲン未経験者の同年齢の女性に比べると、ダウン症児が生まれる確率が7倍も高いことが明らかになっている。この報告の正確さは、他の研究によっても裏付けられている[6]という。

高齢出産で障害児などが生まれた場合、その原因の一つは、出産するまでに母親が何度も不用意に浴びてきた(医師や医療従事者らによって浴びせられてきた)必要もないX線にあったのだ[7]、とロバート・メンデルソンによって指摘されている。 (→医原病も参照可)


  1. ^ a b c 戸田裕之. X線CT―産業・理工学でのトモグラフィー実践活用. 共立出版. ISBN 978-4-320-08222-9 
  2. ^ 携帯型X線撮影装置 | プロダクトデータベース-メディカルオンライン-:
  3. ^ a b Unless otherwise specified in boxes, reference is:
    - Radiation Dose in X-Ray and CT Exams”. RadiologyInfo.org by Radiological Society of North America. 2017年10月23日閲覧。
  4. ^ Brisbane, Wayne; Bailey, Michael R.; Sorensen, Mathew D. (2016). “An overview of kidney stone imaging techniques”. Nature Reviews Urology (Springer Nature) 13 (11): 654–662. doi:10.1038/nrurol.2016.154. ISSN 1759-4812. PMC 5443345. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC5443345/. 
  5. ^ Zhang, Zhuoli; Qi, Li; Meinel, Felix G.; Zhou, Chang Sheng; Zhao, Yan E.; Schoepf, U. Joseph; Zhang, Long Jiang; Lu, Guang Ming (2014). “Image Quality and Radiation Dose of Lower Extremity CT Angiography Using 70 kVp, High Pitch Acquisition and Sinogram-Affirmed Iterative Reconstruction”. PLoS ONE 9 (6): e99112. doi:10.1371/journal.pone.0099112. ISSN 1932-6203. 
  6. ^ ロバート・メンデルソン『医者が患者をだますとき』p.236
  7. ^ ロバート・メンデルソン『医者が患者をだますとき』p.237






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