鶴見区 (大阪市)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/14 06:20 UTC 版)
歴史
- 1974年 - 城東区から東部を分離し誕生。
- 1990年 - 国際花と緑の博覧会(正式略称・花の万博)(通称・花博)が鶴見緑地(現在の花博記念公園鶴見緑地)にて開催された。総入場者数は2300万人超。
- 2005年 - 鶴見区役所に隣接した場所(横堤)に「鶴見区民センター」がオープン。2004年の区制施行30年を記念して建設された。これまで区役所内にあった区民ホール、並びに鶴見図書館、鶴見会館、今津会館の機能を完全集約。
- 2008年 - 鶴見区マスコットキャラクター「つるりっぷ」誕生
区名の由来
鎌倉時代、源頼朝が富士の裾野で巻狩(四方から狩場を囲んで獣を捕らえる狩り)をしたときに、千羽の鶴に金の短冊を付けて放したところ、この地に飛来して住み着いた。その鶴を見物に来る人が多く、「鶴見」という呼び名がついたという言い伝えがある[1]。
一方、日本書紀にその名を残す草薙の剣を盗み出し、新羅の国に逃げようとしていた僧の船が難破してしまい、辿り付いた所で祟りを恐れた盗賊が草薙の剣を放り投げて逃げ出したという記述が古代の伝記(八剣伝説)があり、「ツルギ」が訛って「ツルミ」になったと言う説もある。付近の摂津国と河内国の国境は剣畷・剣堤と呼ばれ、剣街道と呼ばれる道路(現・大阪府道159号平野守口線の一部区間)が通っており、草薙の剣の御霊を御神体として奉納している阿遅速雄神社がある。なお、難読地名として有名な放出(はなてん)の由来の一つにも、前述の僧が草薙の剣を放り投げたことを古代の記述で「放ち出で(はなちいで)」と記述していた事からそれが基となってその地を「放出」としたというものがある。
地名としては、放出とともに旧東成郡榎本村の大字の一つである「下之辻」が、1925年の大阪市編入の際に「鶴見町」に改称されている。また、分区の際には「放出区」「茨田区」なども候補に挙がっていたが、協議の結果「鶴見区」と決定した。
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