阿羅漢 十六羅漢

阿羅漢

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/26 16:50 UTC 版)

仏教用語阿羅漢(あらかん)とは、サンスクリット: अर्हत् , arhat(アルハット)、パーリ語: arahant(アラハント)に由来し、仏教において最高の悟りを得た[1]、尊敬や施しを受けるに相応しい聖者のこと[2]。この境地に達すると迷いの輪廻から脱して涅槃に至ることができるという[3]。略称して羅漢(らかん)ともいう[2]サンスクリット語 arhat の主格 arhan やパーリ語 arahant の音写語[4][2]。漢訳には応供(おうぐ)という意訳もある[2][注釈 1]


注釈

  1. ^ 応供とは、尊敬・施しを受けるに値する聖者のこと[2]

出典

  1. ^ 藤田宏達「阿羅漢」 - 日本大百科全書(ニッポニカ)、小学館。
  2. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p 中村元ほか 編『岩波仏教辞典』(2版)岩波書店、2002年10月、19頁。 
  3. ^ 「阿羅漢果」 - 大辞林 第三版、三省堂。
  4. ^ 阿羅漢(アラカン)とは - コトバンク”. 朝日新聞社. 2018年7月1日閲覧。
  5. ^ 梅原猛著 『羅漢 - 仏と人のあいだ』(講談社現代新書)。
  6. ^ 真言宗泉涌寺派大本山 法楽寺 *『四分律』戒相 * 四波羅夷法
  7. ^ arhatshipの意味・使い方 - 英和辞典 Weblio辞書”. Weblio. 2018年3月10日閲覧。
  8. ^ 阿羅漢(デジタル大辞泉)
  9. ^ a b c d 藤本晃著『悟りの4つのステージ : 預流果、一来果、不還果、阿羅漢果』サンガ、2015年11月、Chapt.6。ISBN 9784865640267 
  10. ^ 中部22 蛇喩経など
  11. ^ a b c パーリ仏典, 相応部ジャンブカーダカ相応 Nibbānasuttaṃ, Sri Lanka Tripitaka Project
  12. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q 東京国立博物館所蔵『絹本著色十六羅漢像』”. e国宝. 国立文化財機構. 2023年5月閲覧。
  13. ^ a b 十八羅漢とは(コトバンク)
  14. ^ 五百羅漢(Yahoo!百科)
  15. ^ 東京国立博物館所蔵『絹本著色十六羅漢図』”. e国宝. 国立文化財機構. 2023年5月閲覧。
  16. ^ 森田聖子・小林詔子・許永晝編著『十六羅漢図の原点』(文人画研究会、2019年11月25日)に高台寺所蔵十六画幅の図像を掲載。


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