長尾神社 由緒・歴史

長尾神社

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/04/13 03:13 UTC 版)

由緒・歴史

長尾の森の広大な神域に鎮座し、『延喜式神名帳』に「葛下郡長尾神社、大、月次、新嘗」と記されている式内の古社。このあたりを支配していた長尾氏の氏神とされるが定かでない。また吉野連との関係があるとされる。『日本三代実録』に、「貞観元年己卯(875年)正月二十七 日大和国従五位下、長尾神社従五位上」とあり、9世紀にはこの地に鎮座していた。社伝によると、寛平9年(897年)より弘安4年(1281年)までの間に九階進昇。弘安4年には正二位、江戸時代には正一位にまで昇進した。『放光寺古今縁起』(1302年)や『大和志』(1736年)によると祭神は伊勢の神宮内宮及び外宮の大神天照大神豊受大神である。伊勢の神宮の真西に鎮座していることから、古くから人々の篤い信仰を得た神社であった。また住吉・熱田・諏訪の神々も祀られている。江戸期の文献では水光姫命、白雲別命も祀られたとある。また『放光寺古今縁起』には「長尾神社は葛下郡全体の総社である天武天皇壬申の乱(672年)で勝利した後に感謝の気持ちから葛下郡一郡を当社に献じられた」と記されている。

鎮座地は竹内街道長尾街道横大路が交差する交通の要衝であり、古来より交通安全、旅行安全の神として篤く信仰されている。参道拝殿に向かって東西に長く伸びており一の鳥居は近年新たに竣工した。 二の鳥居の両脇には「なで蛙」が配されて、参拝者を見守っており、安産祈願の神としても名高い。 また水光姫命は古事記日本書紀に体が光って尾が生じていたと記されており、神様の化身が白蛇であると言われるところから蛇の頭が大神神社で尾が長尾神社という伝承がある。さらに長尾神社は西日本の長尾の発祥地とも表記がされているが、苗字帯刀の頃より吉川家が代々受け継いでおり、関係性は定かではない。




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