螺鈿
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/11 02:10 UTC 版)
技法
螺鈿の技法には切削法や装着法に各種の方法があるほか、毛彫、置貝、蒔貝、割貝、色貝、彫貝などの手法がある[1]。
装着法
嵌入法と貼附法に大別される[1]。
- 嵌入法
- 木地に模様を彫り込んで厚貝をはめ込む方法で、貝片との空隙を地粉等で充填する技法を大体彫という[1]。
- 貼附法
- 下地か中塗の表面に薄貝を貼って、漆を塗ってから、研出または剥出して模様を浮き出す方法[1]。
現代の工芸品
現代の日本では奈良漆器によく行われており、代表的な作家に北村昭斎、樽井禧酔がいる。
他の伝統工芸と同じく、新たな用途開拓も試みられている。民谷螺鈿(京都府京丹後市)は貝片を貼った和紙を裁断したうえで絹糸で補強し、織物にする「螺鈿織」を開発。バッグなどを製造しているほか、欧米の大手ファッションブランド企業からも受託生産している[5]。
ギャラリー
脚注
関連項目
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