老年学 老年学の概要

老年学

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/04 17:53 UTC 版)

1904年[要出典]に、ドイツ[要出典]免疫学者であるイリヤ・メチニコフが、老年学を意味するGerontologyを名付けた。後になり、1930年頃から社会の変化に伴って、社会学的および生物学的な分野も取り入れた幅広い見地から、老齢化について研究していく学問として、様々な老齢化に関する研究がなされていくこととなった。

老年医学に隣接した分野だが、高齢者健康に限定されたそれと違い、高齢者の健康と福祉、社会参加、衣食住とその条件整備、年金メンタルケアなどを広く守備範囲とした研究分野である。高齢者の平均寿命が延びてきたことから、元気な高齢者も増え、社会参加や生きがい、ライフワークなどを中心としたクオリティ・オブ・ライフ (QOL)、成人後見なども重要なテーマになりつつある。

日本では、桜美林大学に老年学研究科が設置され、大学院課程も用意されている。また東京大学では、2009年4月に総長室直属の組織として高齢社会総合研究機構が設置された。

日本における老年学の歩み

  • 1953年2月 老人病研究所、老人病研究会設立。
  • 1953年4月 日本寿命科学協会発足。
  • 1954年7月 寿命学研究会設立(日本ジェロントロジー学会の主催)。
  • 1956年12月 第1回日本ジェロントロジー学会開催(東京)。
  • 1957年11月 第2回日本ジェロントロジー学会開催(大阪)。
  • 1958年11月 第3回日本ジェロントロジー学会開催(名古屋)。総会において日本ジェロントロジー学会は日本老年学会と名称が変更になった。
  • 1959年11月 日本老年医学会設立。
  • 1959年11月 日本老年社会科学会設立。
  • 1972年4月 東京都老人総合研究所(現:東京都健康長寿医療センター研究所)開所。
  • 1981年5月 日本基礎老化学会設立。
  • 1986年6月 日本老年精神医学会設立。
  • 1990年9月 日本老年歯科医学会設立。
  • 1993年6月 ダイヤ高齢社会研究財団設立。
  • 1995年1月 日本老年看護学会設立。
  • 1995年7月 国立療養所中部病院長寿医療研究センター(現:国立長寿医療研究センター)開所。
  • 2001年7月 日本ケアマネジメント学会設立。
  • 2002年4月 桜美林大学大学院国際学研究科老年学専攻設置。
  • 2006年4月 東京大学総括プロジェクト機構ジェロントロジー寄付研究部門設立(2009年に高齢社会総合研究機構に改組)。
  • 2006年10月 日本応用老年学会設立。

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