積木くずし 映画

積木くずし

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/14 01:22 UTC 版)

映画

積木くずし

1983年11月3日公開。製作は東宝企画、配給は東宝。企画協力は当時、穂積が経営していた個人事務所。

ドラマ版とは繋がりのない別作品として娘役の高部知子の他は、キャストを一新。高部による告知ポスターも用意されていた。

高部の不祥事で制作中止寸前となるが、娘役を渡辺典子に変更・9月に予定されていた上映時期を11月に延期するなどの処置の上で制作。上映を行っている。配給収入は6.5億円[7]

なお、弓恵子と横沢祐一はドラマ版にも登場しているが、それぞれ別役となる。

過去にVHS(廃盤)と、収録曲などのサウンドトラックのLPレコードとカセットテープがリリースされたが、2018年現在、DVD化、ブルーレイ化などはされていない。

ストーリー

区立k町中学校へ通う穂波由布子は、2年生の夏頃、上級生の不良グループから病気が原因で赤くなった髪に対し「芸能人の娘だから特別だと思って染めたんだろう」と因縁を付けられ、負傷させられる。現場を目撃した通行人に誤解され、後ろ指を指されたことと父、高介の不倫・両親の不仲などの影響もあり、自棄になった由布子は暴走族に加入。深夜徘徊・シンナー吸引・家出・暴走行為・母の美知江への暴言・暴力などを展開。由布子をもてあました中学校の教師達は、美知江を学校に呼び出し、由布子を転校させるように勧めた。もともと越境入学だったこともあり、本来の学区であるA坂中学校へ転校する由布子だが、そこでも邪魔扱いされてしまう。それまで家庭内のことには無関心だった高介も次第に由布子を心配するようになり、美知江と共に警視庁少年相談室の竹田の元を訪れた。ふたりは由布子に合った私立中学校を探すと同時に竹田のアドバイスを実行していく。

スタッフ

キャスト

由布子の父で職業は俳優。妻の美智江とは不仲に加え、愛人との交遊を由布子に目撃されてしまったことがある。しかし由布子の非行化で、家族を気に掛けるようになり、美知江と共に竹田からアドバイスを受けたり、転校先を探した。のちに暴走族仲間にヤキを入れられそうになった由布子の元へ自転車で駆け付け、詫びを入れて救出する。
由布子の母。高介に愛人がいることを知っており、夫婦仲は冷えかかっていた。しかし由布子への愛情は持ち合わせている。竹田のアドバイスを実行するが、家に入れずに泣き出した由布子に胸を痛め、外へ出て抱きしめている。
中学1年生の夏頃、髪の色と父の職業を理由に上級生グループから暴力を振るわれたことをきっかけに非行化。のちに母に対して若干の歩み寄りを見せ、加入していた暴走族から脱退を決意。ヤキを入れられそうになるが、同時に父の捨て身の言動に心を打たれ、帰宅の途につく。
警視庁少年相談室心理鑑別技師。相談に訪れた穂波夫妻にカウンセリングを行う。
  • 少年相談室事務員:和気喜和子
  • 河野:三谷昇
高介の仕事関係者。
由布子の友人。
  • 笹原明子:有元瑞枝
由布子のk町中学の同級生で友人。由布子と一緒に上級生から嫌がらせを受け、非行化。
明子の母。娘の非行を理由に美知江と一緒に学校へ呼び出される。
  • 直美:玉木弓子
由布子が加入した暴走族のリーダー。門限を理由に帰ろうとした由布子に対して「ぶりっこだ」と憤怒。暴力行為に及ぶが、高介の真摯な態度にやや心を動かされる。
  • 直美の仲間:井上結花子、加藤茂雄、星野浩司
  • 浩太郎:荒川亮
由布子と親しくなり、一緒に伊豆へオートバイで出かける。
  • 三郎:館川喜年
浩太郎の友人。
  • 森山峰子:杉浦一恵
  • 原宿の少女:川島光代
知り合った由布子と夜遊びをする。
  • k町中学のツッパリ:武石明美 相沢真由美 中村ゆきの 佐々木なおみ 瀬野かおり
由布子と明子を公園に呼び出し、暴力を振るう。
穂波家の隣人。家に入れて欲しいと懇願する由布子を心配する。
中村の妻。
幼少期、由布子を担当した医師。
由布子が越境で入学した公立中学校の校長。非行化した由布子を邪魔として、転校を勧める。
由布子と明子の担任だった教諭。
由布子が転校した地元の公立中学校長。押しつけられたとして不快感を抱く。
由布子の転校後の担任の教諭。
  • 私立明生中学校校長:矢島高人
穂波夫妻からの転入依頼を一蹴する。
  • 仙北中学校校長:横沢祐一
穂波夫妻が二度目に訪れた私立中学校の校長。由布子の受け入れに関しては少し待って欲しいと返事。
城東署の刑事。由布子を補導する。
穂波家の近所を巡回する警察官。由布子を気に掛ける。

主題歌


  1. ^ 週刊TVガイド 1985年6月28日号 p.26「REPORT・あの『積木くずし』のパートIIが今秋から登場」
  2. ^ 週刊TVガイド 1985年9月6日号 p.50「REPORT・TBS新番『積木くずし』の放送が中止に」(この記事中では「穂積さんの長女A子(17)」と名前が伏せられている)
  3. ^ a b 週刊TVガイド 1985年9月20日号 p.26「REPORT・『積木くずし』後番は仙道敦子でシリアスもの」
  4. ^ 「テレビ視聴率季報(関東地区)」ビデオリサーチ
  5. ^ 「2夜連続スペシャルドラマ 積木くずし 最終章」公式 Web ページ
  6. ^ 2012年11月23日は金曜プレステージ、11月24日は土曜プレミアムでそれぞれ放送。
  7. ^ 「邦画フリーブッキング配収ベスト作品」『キネマ旬報1984年昭和59年)2月下旬号、キネマ旬報社、1984年、115頁。 
  8. ^ 中日新聞』1984年1月25日付夕刊
  9. ^ 『中日新聞』1984年3月10日付夕刊


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