種子島空港
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/19 23:50 UTC 版)
概要
種子島のほぼ中央に位置する。約8 km南西に位置した旧種子島空港は滑走路が1,500 mと短いためプロペラ機のみの就航であったが、新種子島空港の開港により、同県の離島空港の中で、徳之島空港、奄美空港に次いで、同港にジェット機(小型)の乗り入れが可能になった。
昨今、通年で運航する定期便はプロペラ機のみである。季節運航便およびチャーター便においてはジェット機が使用され、2006年度冬季より農協観光募集型企画旅行において、日本トランスオーシャン航空のボーイング737型機が全国各地から就航した[3][4]。
JTAによるチャーター便は設定されていないが、不定期でフジドリームエアラインズによる国内線チャーター便が、旅行代理店主催のツアー向けに運航されている[5]。2018年からは日本エアコミューターが運航していた大阪国際空港との間の季節運航便がジェイエアによる運航に変更されジェット化となった。なお鹿児島空港以外との路線は季節運航となる大阪便を除いて存在しない。
愛称であるコスモポートは、種子島宇宙センターに由来する「コスモ(宇宙)」と港を表す「ポート」からの造語。
年間利用客数は、86,962人(2019年度)[1]。
平成元年頃は、年間約22万人の利用客数があり[6]、県内では鹿児島空港・奄美空港に次ぐ多さであったが、同年に種子島(西之表港)-鹿児島本土(鹿児島本港)間に就航した高速船(水中翼船・ジェットフォイル)に徐々に利用客を奪われ、最も利用客が少なかった年と比べれば、やや回復傾向にはあるものの、現在では年間約9万人程となっている。
これは、種子島から鹿児島本土までの所要時間(海港および空港までの時間)については、飛行機の方が短いものの(所要時間は飛行機が約40分、高速船が約1時間30分)、県庁所在地である鹿児島市までの所要時間については、鹿児島空港からの高速バスへの乗り継ぎ時間や乗車時間を含めると、高速船よりもやや長くなり、運賃面も含めて優位性が薄れた為である。しかし、東京や大阪へ乗り継ぐ場合は、飛行機を利用した方が手間がかからない事や、時化による船舶の欠航時には、島外へ渡る唯一の手段となる事から、一定の需要は保たれている。
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離陸するSAAB340B機
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同左
- ^ a b “令和元年(平成31年)管内空港の利用概況集計表(速報値)” (PDF). 国土交通省大阪航空局. p. 6. 2021年2月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年2月14日閲覧。
- ^ “新種子島空港”. 日本エアコミューター. 2013年12月10日閲覧。
- ^ 『JTA、2006年度1〜2月の本土=沖縄直行チャーターを運航!』(PDF)(プレスリリース)日本トランスオーシャン航空、2007年1月19日 。
- ^ 『JTA、2007年度2〜3月の本土=沖縄直行チャーターを運航!』(PDF)(プレスリリース)日本トランスオーシャン航空、2008年2月4日 。
- ^ 徳島空港発着の例 山形空港発着の例
- ^ 『鹿児島県管理離島7空港の旅客数の推移(単位:千人)』(プレスリリース)鹿児島県 。
- ^ “種子島空港”. 港湾・空港. 鹿児島県土木部港湾空港課 (2013年3月20日). 2013年12月10日閲覧。
- ^ 当初計画では1999年3月開港となっていたものの、用地買収などの問題が生じたため開港が7年間延期された。
- ^ 『日本エアコミューター(JAC) 大阪〜屋久島線を開設』(PDF)(プレスリリース)日本エアコミューター、2009年4月24日 。
- ^ “種子島空港が提供するサービスの内容”. 鹿児島県. 2017年3月9日閲覧。
- ^ ジェイエアの機材・乗務員による運航
- ^ 日本エアコミューターの機材・乗務員による運航。
- ^ 全日本空輸(ANA)とコードシェア(日本エアコミューターとのコードシェア扱い)
固有名詞の分類
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