白河小峰城 現存建造物

白河小峰城

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/14 01:43 UTC 版)

現存建造物

多くの城内の建造物が焼失または破却により失われたが、二の丸入口付近の太鼓門西側に建てられていた太鼓櫓は1873年(明治6年)に民間に払い下げられ、三の丸の紅葉土手に移築された後、1930年(昭和5年)に福島地方裁判所 白河支部の近くに移築され、現在は茶室として利用されている。2度の移築により、建物そのものは改造され原型は大きく損なわれているが、当時の面影を今に伝える唯一の建物遺構である。

2010年(平成22年)8月5日、国の史跡に指定された。

伝説

  • おとめ桜の伝説
寛永年間に城の大改修を行った際、本丸の石垣が何度も崩壊したため、人柱を立てることになり、人柱にするのはその日、最初に城に来た者ということに決まった。すると、最初に来たのは作事奉行和知半三郎の娘「おとめ」だった。父は必死に「来るな」と手で合図をしたが、逆に「来い」という合図と勘違いしたおとめは捕らえられ、人柱にされてしまった[14]。その後、石垣は無事完成し、おとめが埋められた場所にはの木が植えられ「おとめ桜」と呼ばれるようになったという。現在三重櫓のすぐ横に植えられているおとめ桜は二代目で、初代は戊辰戦争の時に焼失している[15]

ギャラリー

所在地・交通


  1. ^ 小峰城復興式と桜まつり
  2. ^ 小峰城復興式と桜まつり
  3. ^ a b NPBニュース 【球跡巡り・第18回】「城壁のバックスクリーン」で行われた唯一のプロ野球 白河市営城山球場 - 日本野球機構(2019年5月31日)
  4. ^ 「白河城櫓建絵図」市重要文化財
  5. ^ 小峰城石垣崩落、鶴ケ城にひび - 福島民報(2011年3月12日付)
  6. ^ 白河市小峰城の石垣崩壊 - 福島県を写真と記事で紹介(2011年4月29日エントリー) ※「豪魔術」による個人ブログ。
  7. ^ 鈴木功「史跡小峰城の災害復旧」(北日本近世城郭検討会 2013, pp. 27–32)
  8. ^ 白河小峰城のご入場について - 行って!みっぺ!!白河(白河観光物産協会)
  9. ^ お城について(白河小峰城) - 福島の空(NTT東日本)
  10. ^ 福島の文化財復旧着々 沿岸部は先行き見えず河北新報
  11. ^ 白河の「小峰城跡」完全復活 石垣修復完了、全国の支援に感謝福島民友(2019年4月22日)
  12. ^ a b 三浦正幸監修『【決定版】図解・天守のすべて』学習研究社、2007年
  13. ^ (加藤理文 2016, p. 80)
  14. ^ 『名城 (日本発見第13号)』暁教育図書
  15. ^ 白河市公式ホームページ『しらかわ桜情報』


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