横綱
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/28 21:49 UTC 版)
アマチュア相撲の横綱
アマチュア横綱(全日本相撲選手権大会の優勝者)、学生横綱(全国学生相撲選手権大会の優勝者)、実業団横綱(全日本実業団相撲選手権大会の優勝者)、高校横綱(全国高等学校相撲選手権大会の優勝者)、中学生横綱(全国中学校相撲選手権大会の優勝者)など、年代ごとの主要大会での優勝者を通称として「横綱」と呼ぶことも多い。特に、わんぱく横綱(小学生を対象にしたわんぱく相撲全国大会の優勝者)は、翌年の大会で大相撲の横綱とほぼ同じ横綱土俵入りを披露することが出来る。貴乃花光司が小学生時代にわんぱく横綱として土俵入りを行っている。
備考
- 横綱の別称として、天下無双であるという意味を込めて「日下開山」(ひのしたかいさん)と呼ばれることもある。
- 大相撲の番付の規則では、横綱はいなくても構わないが、大関は必ず最低2名(東西1名ずつ)は存在していなければならないため、大関が不在の時は2名(東西両方)、1名の時は1名(東と西のどちらか一方、大関のいない方)、横綱が番付上「横綱大関」として大関の地位を兼ねる(該当横綱に対する待遇上の変化はなし)。
- 現役の横綱及び横綱経験者が参加できる横綱会と呼ばれる親睦組織があり、毎年11月場所前に会合を開くのが恒例となっている[6][7][8]。
- 大関が横綱の地位を狙うことを綱取りと呼ぶ。
- 横綱としての責任という意味では、成績・星数の面では少なくともおよそ12~13勝以上を挙げ、ほぼ毎場所千秋楽まで優勝争いに絡むぐらいでないと一般的には責任を果たしたとは言えないとされるが、実際にはこのほか相撲内容やその他の状況で一概には言えない面もある。横綱はいくら休場しても、また負け越しても大関以下に陥落することはないが、横綱としての皆勤負け越しは非常に不名誉なこととされ、それだけで非常に批判されて引退が近づくことになり、勝ち越しても8勝7敗や9勝6敗などでは大関にもまして厳しい批判を浴びることになる。またケガなどでその場所で横綱らしい成績を挙げられる自信がない場合は、引退する前に一旦休場する場合が多いが、これについても休場があまりにも多いと引退が近づくことになる。横綱としてどの程度の成績不振で引退を迫られるかは、明確な規定はないが、成績不振の横綱に対しては、横審の決議により「激励」「注意」「引退勧告」等がなされる。相撲内容の面に関しては、立ち合い変化などのような本来下位力士が上位力士に対して奇襲で仕掛けるような技で横綱が勝つなどすると、協会内外から厳しい批判に晒されることになる。
脚注
注釈
- ^ このうち、双羽黒は横綱昇進前を含めても優勝未経験。
出典
- ^ 力士給与18年ぶり増額 横綱で月額300万円毎日新聞
- ^ 『大相撲ジャーナル』2017年6月号53頁
- ^ 池田雅雄「歴代横綱正伝(38)」(『相撲』1974年3月号、ベースボールマガジン社)
- ^ 世相風俗観察会『増補新版 現代世相風俗史年表 昭和20年(1945)-平成20年(2008)』河出書房新社、2003年11月7日、40頁。ISBN 9784309225043。
- ^ 優勝者番付上位の正当性(タマローのコラム2001)
- ^ 3年ぶり『横綱会』開催、初参加の稀勢「一緒にいるだけで勉強になる」SANSPO.COM 2017年11月3日付
- ^ 角界の名物行事「横綱会」が消滅危機2年連続で見送り東スポWeb 2016年11月10日付
- ^ 3年ぶりに恒例の横綱会開催 師匠として初参加の宮城野親方「現役のときとは景色が違う」スポニチ 2022年12月19日 22:25
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