広電バス
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コミュニティバス(受託運行)
かつては、廿日市出張所が広島県廿日市市のさくらバスを運行していたが、廿日市交通、廿日市カープタクシーに移管された。
企業送迎バス
バス車両
2015年(平成27年)3月末現在バス車両558両を保有する[80]。車両は日野自動車製が多いが、いすゞ自動車、三菱ふそう製の車両も一部存在し、一部は西日本車体工業(西工)製の車体を架装している。2012年から4年間で大型バス・中型バスを合わせて100両程度の低公害車両の導入と、既存車両でも従来よりもゆったりしたサイズの「ひろでんオリジナルシート」への交換を行う予定である[81]。呉市交通局から車両を引き継いだ関係で、それまで導入実績がなかった西工の96MCの車体を架装した車両、純正車体架装のいすゞ・キュービック(西工製車体を架装した車両は在籍している)、富士重工業製の車体を架装した車両が登場した[82]。尚、継承した車両の一部は、呉市生活バスへの路線移管に伴い広電カラーのまま地元タクシー事業者各社に移管されている。CNGバスも導入されており、近年では一部の郊外路線にも投入されている[80]。2014年より毎年、一般の路線用としてハイブリッド車を導入している。なお、これに伴いCNGバスの導入はストップしている。なお、呉市交通局から車両の引き継ぎ以外にも他社からの移籍車も存在する。
導入された新車は広島県廿日市市にある速谷神社で御祓いを行っている。 乗務員の名札は従来運転席後方に設置されていたが近年運賃表示機下に移設された。乗務員の名札も新調され、乗務員の氏名の下に赤字で「私は安全運転に努めます。」「セーフティードライブ!」といった文章が書かれている。2023年8月1日の法改正により、バス車内の乗務員名札の掲示を廃止した[83]。
2008年4月15日の広島高速4号線でのETC供用開始に合わせ、広島高速4号線を経由する路線の全ての車両に通常の路線バス車両としては珍しくETC車載器が搭載された。また熊野営業所の車両にも広島高速3号線通過便の設定により搭載された。他にも三段峡への路線は路線バス車両で高速道路を経由する便が存在するためシートベルトやETCの装備がある。
在籍する車両の多くがMT車であるが、運転手の負担軽減のため、2007年度より観光マスク車両(2017年秋以降の三菱ふそうエアロエースを除く)を除く自社導入車両はATまたはAMT車の導入に限定されている。
2009年1月には、連接バスを導入する構想が公表された[84]。その後、2015年を目途に西風新都線への導入を目指すことが発表されたが、団地の道幅及び連接バス専用バス停等の関係などから連接バスの導入は断念された。
車内放送は路線により女声と男声の混合仕様、男声仕様と2種類存在する。乗務員による誤った運行を避けるために、特定のバス停到着前・発車後に進行方向のアナウンス及び誤運行防止メロディーが流れる。呉市交通局から継承した路線では、社局名を差し替えたものを経て、2013年4月より男声仕様の車内放送が使用されている。この他、2014年7月より西風新都営業課の路線でサンフレッチェ広島ラッピングバスが運行されている。またエディオンスタジアム広島への特別輸送時のみ所属選手がアナウンスを担当している。
ラッピングバスの中には、広島東洋カープのバスも熊野線で運行している。
新型コロナウイルス感染拡大後、雨天時の車内換気対策の一環として、一部車両には窓開口部にスリット板が設置されている[2]。
2024年3月に入り、初の電気バスとしてBYD・K8が広島中央営業所に導入された。
移籍車の供給元
- 呉市交通局 (事業譲渡による)
- 川崎市交通局
- 横浜市営バス
- 京浜急行バス
- 京王電鉄バス
- 東急バス
- 日の丸自動車興業 (サンフレッチェ広島優勝パレードに際し、オープントップバス「スカイバス東京」の貸し出しを受け運行)
- 横浜交通開発
- 江ノ電バス
- 相鉄バス
- エイチ・ディー西広島
- 宇野自動車
- 神奈川中央交通
- 東京都交通局
- 川崎鶴見臨港バス
車両番号(社内コード)
車両には5桁の番号が付けられており、以下の法則に基づいている。
例:14700
1 | 4 | 7 | 00 |
---|---|---|---|
所属営業課 | メーカー | 装備 | 固有番号 |
- 所属営業課
- メーカー(コミュニティバス専用車、ボン・バスを除く)
- 装備(コミュニティバス専用車、ボン・バスを除く)
- 0 - 4 …板ばね
- 5 - 9 …空気ばね
- 固有番号(広電バス(コミュニティバス専用車を除く)は2桁、コミュニティバス専用車、ボン・バスは4桁)
補足
脚注
- ^ a b c d 『広島電鉄開業100年・創立70年史』74ページ
- ^ a b c 『広島電鉄開業100年・創立70年史』75ページ
- ^ 『広島電鉄開業80創立50年史』本編48ページ
- ^ 『広島電鉄開業80創立50年史』本編50-53ページ
- ^ 『広島電鉄開業80創立50年史』資料編106ページ
- ^ 『広島電鉄開業80創立50年史』資料編107ページ
- ^ 『広島電鉄開業80創立50年史』資料編108ページ
- ^ 『広島電鉄 '87会社要覧』83ページ
- ^ a b 『広島電鉄 '87会社要覧』84ページ
- ^ 『広島電鉄 '87会社要覧』87ページ
- ^ 『広島電鉄 '87会社要覧』88ページ
- ^ a b 『広島電鉄 '87会社要覧』89ページ
- ^ 『広島電鉄 '87会社要覧』90ページ
- ^ a b 『広島電鉄 '87会社要覧』91ページ
- ^ 『広島電鉄開業80創立50年史』資料編110ページ
- ^ 日外アソシエーツ編集部 編『日本災害史事典 1868-2009』日外アソシエーツ、2010年9月27日、94頁。ISBN 9784816922749。
- ^ a b 『広島電鉄開業80創立50年史』資料編111ページ
- ^ a b 『広島電鉄開業80創立50年史』資料編112ページ
- ^ 『広島電鉄開業80創立50年史』資料編116ページ
- ^ 『広島電鉄開業80創立50年史』本編117ページ
- ^ 『広島電鉄開業80創立50年史』本編119ページ
- ^ 『有価証券報告書(第102期)』広島電鉄、2011年6月30日。
- ^ 『広島電鉄開業80創立50年史』資料編109ページ
- ^ 『広島電鉄開業80創立50年史』資料編113ページ
- ^ a b 『広島電鉄開業80創立50年史』資料編114ページ
- ^ 『広島電鉄 '87会社要覧』89ページ
- ^ 『広島電鉄開業80創立50年史』資料編122ページ
- ^ a b c d e 『広島電鉄開業100年・創立70年史』305ページ
- ^ a b 『株式の取得(子会社化)に関するお知らせ(平成24年3月)』(PDF)(プレスリリース)広島電鉄、2012年3月9日 。2012年3月11日閲覧。
- ^ a b 『広島電鉄開業80創立50年史』本編138ページ
- ^ 『広島バス60年史』22ページ
- ^ 『広電が広島バスへ70%の資本参加 経営合理化で合理化図る』- 中国新聞 朝刊 1971年9月10日 1ページ
- ^ 『五社合併への第一歩 解説 広島電鉄の広島バスへの資本参加』- 中国新聞 朝刊 1971年9月10日 7ページ
- ^ a b 『広島バス60年史』23ページ
- ^ 『広島電鉄開業80創立50年史』本編139ページ
- ^ 『広島バス60年史』86ページ
- ^ 『ケースブック独占禁止法』金井貴嗣・川濱昇・泉水文雄編、弘文堂、2006年。
- ^ “呉市:バス事業、12年4月に民間移譲へ 来月から事業者を公募 /広島”. 毎日.jp. (2010年9月9日). オリジナルの2010年9月11日時点におけるアーカイブ。 2012年4月2日閲覧。
- ^ “呉市:バス民営化、説明会に2社参加 /広島”. 毎日.jp. (2010年10月22日). オリジナルの2010年10月23日時点におけるアーカイブ。 2012年4月2日閲覧。
- ^ 呉市交通局の路線移譲に係る基本協定に関するお知らせ。 (PDF) - 広島電鉄、2010年12月20日
- ^ “呉の広電バス、運行開始”. 中国新聞. (2012年4月2日). オリジナルの2012年4月5日時点におけるアーカイブ。 2012年4月2日閲覧。を
- ^ a b 「三条二河宝町線」生活バスに10月移行 広電撤退で呉市、宝町線は9月廃止 - 中国新聞 2022年8月3日
- ^ 西方面のバスのうち東観音台団地線、薬師が丘団地・植物公園線、彩が丘団地線、藤の木団地線、湯来・杉並台団地線を担当していた。
- ^ “2023年4月11日付け機構改正後の「会社組織図」を掲載しました”. 広島電鉄 (2023年4月19日). 2023年8月19日閲覧。
- ^ “企業・IR情報:組織図”. 広島電鉄 (2023年4月19日). 2023年8月19日閲覧。
- ^ 平成21年度第3次 住居表示実施について 熊野町公式ウェブサイト
- ^ a b 路線バス‐路線案内(時刻・運賃・路線図)
- ^ 備北交通高速バス案内
- ^ 通常使用されていない東城IC内のバス停スペースを使用していたのかは不明。
- ^ 広電 バス 高速乗合バス(路線バス)
- ^ 広電 最新情報 広島〜三井アウトレットパーク倉敷線の運行継続について Archived 2015年4月2日, at the Wayback Machine.
- ^ 広島~三井アウトレットパーク倉敷線の運行終了について
- ^ “消費税率引き上げに伴う乗合バス運賃改定の申請について”. 広島電鉄株式会社. 2020年5月31日閲覧。
- ^ “広島市中心 バス180円均一料金 広島バス・広島交通も”. 日本経済新聞社. 2020年5月31日閲覧。
- ^ “広島市内バス路線の190円均一運賃エリア新設について – 駅すぱあとワールド”. ekiworld.net. 2023年12月25日閲覧。
- ^ “お知らせ|広島電鉄”. www.hiroden.co.jp. 2023年12月25日閲覧。
- ^ “広島市中心部の路面電車・バス220円の均一運賃 11月から、国交省認可 | 中国新聞デジタル”. 広島市中心部の路面電車・バス220円の均一運賃 11月から、国交省認可 | 中国新聞デジタル (2022年10月18日). 2023年12月25日閲覧。
- ^ a b “バスサービス向上計画|サービス向上計画|広島電鉄”. www.hiroden.co.jp. 2023年12月25日閲覧。
- ^ “各種制度:直通乗継割引|広島電鉄”. www.hiroden.co.jp. 2023年12月26日閲覧。
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- ^ “お知らせ|広島電鉄”. www.hiroden.co.jp. 2023年12月26日閲覧。
- ^ “広島市中心部エリア直通乗継割引”. 広島電鉄. 2023年12月26日閲覧。
- ^ “バスのご利用方法”. 広島電鉄株式会社. 2020年5月31日閲覧。
- ^ “共通定期券制度および環境定期券制度の一部変更について”. 広島電鉄 (2018年4月25日). 2018年6月24日閲覧。
- ^ “共通定期券制度および環境定期券制度の一部変更について”. 広島電鉄 (2018年5月31日). 2018年6月24日閲覧。
- ^ “共通定期券制度の実施内容の変更について”. 広島電鉄 (2018年6月25日). 2018年7月15日閲覧。
- ^ a b “環境定期券制度”. 広島電鉄. 2018年6月24日閲覧。
- ^ “環境定期券制度の新名称「のれバスて~き」と一部制度の変更について”. 広島電鉄 (2018年6月25日). 2018年7月15日閲覧。
- ^ “のれバスて~き(環境定期券制度)” (PDF). 広島電鉄 (2018年6月25日). 2018年7月15日閲覧。
- ^ 広島電鉄 最新情報 - 13号線ダイヤ改正(1999年10月13日のアーカイブ)
- ^ “1/26(日) 都市循環線の新設ならびに5号線(広島市中心部エリア)のダイヤ改正について”. 広島電鉄株式会社. 2020年3月26日閲覧。
- ^ 現在のショージ牛田店はひろでん牛田店の建物をそのまま使っており、バス転回場の跡地は店舗の駐車場となっている。
- ^ 市内バスダイヤ改正 広島電鉄(2003.3.17掲載)のアーカイブ、2020年1月20日閲覧
- ^ 山田団地・美鈴が丘線 - 2009年3月6日のアーカイブ
- ^ 11/18(月) 四季が丘高速道経由便の経路変更及び宮園・四季が丘団地線の発車時刻の一部変更について Archived 2015年1月9日, at the Wayback Machine.
- ^ 2009年12月12日の大林行き設置12/12 吉田線のダイヤ改正についてから2013年2月8日まで[1] Archived 2015年10月22日, at the Wayback Machine.
- ^ 広電 路線バス - 広島市北部エリア「三次線」 - 広島電鉄
- ^ 花の季台・こころ団地線 時刻表 - 2009年3月20日のアーカイブ
- ^ 「くれたん」公式サイト
- ^ a b “企業・IR情報:環境”. 広島電鉄. 2018年5月17日閲覧。
- ^ 広島電鉄サービス向上計画 (PDF) - 広島電鉄、2012年5月11日。
- ^ 但し、グループ全体では広電タクシーに富士重工製の車両が導入された実績がある。
- ^ 中国新聞デジタル バス運転手の名札、掲示か撤去か 広島県内事業者、義務廃止で割れる対応 「個人情報守る」「緊張感が必要」
- ^ 中国新聞LEADERS倶楽部 広島電鉄株式会社、オリジナル(2009年1月)を2009年5月4日にアーカイブ
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