山田太郎ものがたり 山田太郎ものがたりの概要

山田太郎ものがたり

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/16 17:43 UTC 版)

山田太郎ものがたり
漫画
作者 森永あい
出版社 角川書店
掲載誌 月刊Asuka
レーベル あすかコミックス
巻数 全15巻
テンプレート - ノート
プロジェクト 漫画
ポータル 漫画

概要

2000年に単行本は全14巻+番外編山田一家ものがたりゴージャスで完結となるが、ドラマ化に合わせ同誌で2007年9月号から連載が復活。また、周りの人々のサイドストーリーを描いた9作品をまとめた第15巻が2007年9月に発売された。また、ノベライズも4巻出版されている。コミックス累計部数は700万部を突破している[1]

2007年7月からTBSにてドラマ化。台湾では『貧窮貴公子〜山田太郎ものがたり〜』というタイトルで2001年にドラマ化された。

あらすじ

容姿端麗、学力優秀、運動神経抜群の完璧人間だが、家が貧しいため貧乏生活に悩まされている山田太郎が、一癖も二癖もある周囲の人物に振り回されながらも愉快に人生を謳歌していく。

登場人物

※声の記述はラジオドラマ版、演の記述は日本版/台湾版の順

主要人物

山田太郎(やまだ たろう)
声 - 千葉進歩 / 演 - 二宮和也/周渝民(ヴィック・チョウ)(幼少:ルウク)
主人公。名門・私立一ノ宮高校1年1組→3年1組の男子高生→城南大学農学部生→博士課程2年生。極貧の中幼い弟妹を養うため、アルバイトに精を出す苦労人。気品にあふれているからか、周りからは裕福だと勘違いされている。女性から非常にモテるが、全く自覚はない。隆子の母親(声 - くじら / 演 -柴田理恵 /王月 )を尊敬している。高校・大学ともに特待生として入学している。
御村託也(みむら たくや)
声 - 関智一 / 演 - 櫻井翔/高浩鈞(ショーン・ガウ)(幼少:桑代貴明
太郎とは高校以来の親友。常にポーカーフェイス。家が茶道(ドラマでは華道)の家元で裕福。山田家の実態を知る数少ない人物で、彼らと仲が良い。私立一ノ宮高校1年1組→3年1組→城南大学理工学部生→博士課程2年生。松岡正広(声 - 天田真人)とは中学からの幼馴染みで、同級生。
池上隆子(いけがみ たかこ)
声 - かかずゆみ / 演 - 多部未華子/柳瀚雅(アヤ・リウ)
私立一ノ宮高校1年1組→3年1組→城南大学の補欠入学生→一応大学の事務員。恥を知らない両親に絶望、将来玉の輿に乗りたがっている。太郎を金持ちと勘違いしてアタックするが、あるきっかけから貧乏だと知り、夢と恋との板ばさみに悩む。10年後(25~26歳の時)いまだに独身の模様。

太郎を取り巻く人々

杉浦圭一(すぎうら けいいち)
声 - 緑川光 / 演 - 忍成修吾/劉畊宏(ウィール・リュウ)
私立一ノ宮高校2年生→城南大学農学部生→博士課程2年生(ドラマでは同級生)。非常にナルシスト。色々と太郎をつけまわすうちに好きになる。実家はスーパー経営。
杉浦ミカ(すぎうら ミカ)
声 - 荒木香恵 / なし/演 - 呉怡妮(ウー・イーニー)
杉浦より3歳下の妹。中学時の実力偏差値は低かったが、熱心な猛勉強の末、一ノ宮高校へ入学する。
中井正美(なかい まさみ)
声 - 折笠富美子 / 演 - 大塚ちひろ/張碩芬(チャン・シュオフェン)
杉浦の同級生(ドラマでは太郎の同級生で隆子の友人)。杉浦がゲイだと知ってからは応援してきた。
鳥居京子(とりい きょうこ)
声 - なし / 演 - 吹石一恵/張清芳(チャン・チンファン)
太郎・託也・隆子の担任教師。通称「鳥居ちゃん」。金銭面で大学進学を諦めようとする太郎を進学させようと力を尽くす。思い込みが激しく、よくトリップする。生徒たちからは親しまれている。後に永原と結婚、彼に瓜二つな子供を儲ける。実は面食い。
永原眞実(ながはら まこと)
声 - なし / 演 - 吉沢悠/苗子傑(ミィァォ・ズージェ)
城南大学農学部教授であり、鳥居の2年先輩。眼鏡をかけた人物。高校時代は空手部員であり、鳥居の面食いを利用して強引にマネージャーとして引きずり込んだ。学長たちからの信頼は厚い一方、腹黒い裏の顔を持つ。ドラマ版では、城南大学農学部准教授。後に鳥居と結婚した。

山田家

山田家は、両親と10人兄弟の大家族である。外見は太郎にそっくりの美形揃い。両親のせいで貧乏暮らしを強いられるが、兄妹揃って荒まずに育った。非常に兄思いで互いに仲が良い。弟妹6人とも、兄と同様に一ノ宮高校へは特待生として入っている。

山田綾子(やまだ あやこ)
声 - 井上喜久子 / 演 - 菊池桃子/伊能静 (少女期:普天間みさき / 幼少期:鎗田千裕
10児の母親。お嬢様育ちのため世間知らずで、金銭感覚が麻痺している。太郎が稼いだお金をつまらないことに浪費するが本人に悪気は一切ない。実家は結婚前に没落、両親共に既に他界した天涯孤独。泥棒に入られたこともあるが、持ち前の天真爛漫さが幸をなし、上手く防げた。20歳のときに太郎を産んだ。
山田和夫(やまだ かずお)
声 - 三木眞一郎 / 演 - 松岡充/朱孝天(ケン・チュウ)
10児の父親。放浪癖のある画家。もともとは医者の息子であるが、とあるきっかけで頭のネジが外れた。放浪の先々で女性にもてる、愛妻家。実は妻より6歳下。
山田次郎(やまだ じろう)
声 - 秋田まどか / 演 - 鎗田晟裕/歐定興(エドワード・オウ)
次男。太郎が大学に進学してからは、太郎に代わり山田家の柱となり、後に文系の国立大学に入学する。外見も性格も太郎とそっくり。
山田三郎(やまだ さぶろう)
声 - 横手久美子 / 演 - 清水尚弥/劉亭軒(リウ・ティンシュェン)
三男。次郎とは年子。7年後(17歳の時)、12歳上のキャリアウーマンを妊娠させ、後に結婚する。現在、城南大学に通いながら子守もしている。
山田よし子(やまだ よしこ)
声 - 高森奈緒 / 演 - 村中暖奈/張榕容(チャン・ロンロン)
長女かつヒロイン。託也とは許婚関係。中学卒業後、託也の祖父(声 - 清川元夢 / 演 - 麿赤兒/なし)の希望で御村家へ行儀見習いに上がる。一ノ宮高校に進学し、スタイル抜群の美少女へと成長したのに託也に手を出されないことに不満を持ち始めた。
山田五子(やまだ いつこ)
声 - 城雅子 / 演 - 吉田里琴/楊雅筑(ヤン・ヤーツー)
次女。よし子とは年子。横に2つに結んだ髪が特徴。気が強く、積極的に玉の輿を狙いに行動するなど、計算高い性格。アラブの某国の王子・アリーに惚れられる。
山田六生、山田七生(やまだ むつみ、やまだ ななみ)
声 - たかはし智秋(六生)、浅井清己(七生) / 演 - 澁谷武尊(六生)彭歆(ヨーヨー)(六生)、稲垣鈴夏(七生)陳界宇(チェン・ジエユー)(七生)/。
二卵性双生児の兄妹。五子とは年子。六生は四男、七生は三女。お互いのことは呼び捨てにしている。
山田やすみ、山田九太、山田十子(やまだ やすみ、やまだ きゅうた、やまだ とおこ)
三つ子の兄弟。やすみは四女、九太は五男、十子は五女。河原で陣痛に苦しむ綾子を杉浦が発見、そのまま取り上げられた。3人とも長男より18歳下。
矢島敦士(やじま あつし)
山田家の飼い犬兼非常食。赤犬。捨てられていたところを太郎に拾われる。

書誌情報

漫画

小説

  • 森永あい(原作) / 塚本裕美子(著) 『山田太郎ものがたり』 角川書店〈角川ティーンズルビー文庫 / 角川文庫(新装版)〉、全4巻
    1. 「たのしいびんぼう」1999年8月31日発売、ISBN 4-04-437901-7
    2. 「でりしゃすアルバイト」1999年11月30日発売、ISBN 4-04-437902-5
    3. 「たたかう青少年」2000年3月28日発売、ISBN 4-04-437903-3
    4. 「すぺしゃる」2000年9月28日発売、ISBN 4-04-437904-1

  1. ^ 「山田太郎ものがたり」オリジナル・サウンドトラック”. タワーレコードオンライン. 2022年11月29日閲覧。
  2. ^ 字幕の色分けは、二宮:黄色、櫻井:青、それ以外:白色。
  3. ^ の5人で映画やスペシャルドラマなどでの共演経験はあり
  4. ^ 二宮和也:主演作「山田太郎ものがたり」「ブラックペアン」がParaviで配信 「マイファミリー」放送記念で”. MANTANWEB (2022年3月16日). 2023年7月16日閲覧。
  5. ^ 隆子は関係ない


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