安積澹泊
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 14:17 UTC 版)
学説・著書等
- 光圀時代の初期彰考館員が没していくなか83歳の長寿を保ち、55年の長期にわたって修史事業に精力を傾け、もっとも顕著な業績を残した。また同時代の学者である新井白石や荻生徂徠、室鳩巣らと親交があり、水戸を代表する学者として声望が高かった。
- 著書に史論集『澹泊史論』、漢詩文集『澹泊斎文集』、家康一代の実録『烈祖成績』[1]、朱舜水の伝記『朱文恭遺事』[1]、光圀の言行録『西山遺事』[1]、随筆の『湖亭渉筆』[1]などがある。
- 澹泊以後の彰考館員は、学者ないし思想家というより、むしろ詩文に長じて文人的資質が濃く、『大日本史』の編纂事業は澹泊の死後急速に停滞する。そのため、江戸後期の立原翠軒による復興まで休止の状態となった。
石碑
- 水戸市水戸市立第二中学校
参考文献
- 『水戸市史 中巻(一)』
- 『水戸の先人たち』(水戸市教育委員会、2010年)
- 梶山孝夫著『安積澹泊のものがたり』(錦正社、2015年)ISBN 978-4-7646-0120-8
関連項目
[前の解説]
安積澹泊と同じ種類の言葉
固有名詞の分類
- 安積澹泊のページへのリンク