句読点
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/24 03:04 UTC 版)
その他
手書き毛筆の賞状、表彰状、感謝状等では、現代でも慣例として句読点を用いない。詩でも(特に短歌・俳句など)句読点を用いないことが多い。新聞のコラムでは句読点のかわりに別の記号を用いることがある(たとえば天声人語では通常の句読点のほかに「▼」を使っている)。
漫画では、主に児童向けの学習漫画で使われており、娯楽漫画では小学館のみが句読点を使用する。『ぴょんぴょん』を除く少女・女性向け雑誌の漫画には句読点を使用しない。これは、元々教育雑誌専門の出版社から始めたため、漫画が学年誌しか掲載されなかったことや、同社の娯楽雑誌部門を集英社に分離した過去があったことによる。
メールやインターネット上などのインフォーマルな文書で、三点リーダ(…)の代わりとして文中や文末で句読点を重ねて使う者がいる。連続する回数は場合や筆者によってまちまちで一定せず、通常の句読点と混在させる場合もある(例…「〜〜だと思うんですけど、、、、」「〜〜だと思います。。。。」など)。
その意味合いは人によってまちまちだが、「三点リーダよりも打ちやすい」「入力モードを半角にしなくてよい」などの手間を省く目的や、「語尾に余韻を持たせたい」「まだ言葉が足りない気がするが言葉が見つからない」「言葉を濁す」「焦慮を込める」など、文面に様々な含みを持たせる目的で使うという。ただし、この用法を学術的に調査した例は知られていない。
脚注
参考文献
- 『句読点活用辞典』大類雅敏著(栄光出版社、2006年5月) ISBN 978-4754100810
- 『新訂版 賞状の書き方』前田篤信著(日貿出版社、1998年1月) ISBN 4-8170-4590-6
- 横書き句読点の謎 渡部善隆http://yebisu.cc.kyushu-u.ac.jp/~watanabe/RESERCH/MANUSCRIPT/OTHERS/YOKO/ten.pdf
関連項目
- ^ The Chicago Manual of Style (15th ed.). University of Chicago. (2003) (§6.8-6.10)
- ^ “标点符号用法” (pdf). 中華人民共和国教育部. 2015年5月15日閲覧。 (中国語)
- ^ “《重訂標點符號手冊》修訂版 ”. 教育部. 2015年5月15日閲覧。 (中国語)
- ^ 文部省の仮名遣改定案について 芥川龍之介
- ^ 『句読法案・分別書キ方案』文部大臣官房図書課、1906年 。(国立国会図書館)
- ^ 日本産業標準調査会『JIS Z 8301(規格票の様式及び作成方法)』2019年、附属書H(規定)文章の書き方並びに用字,用語,記述符号及び数字(H.4.2.1 一般)頁 。2021年11月23日閲覧。"区切り符号には,句点“。”,読点としてのコンマ“,”,中点“・”及びコロン“:”を用いる。"。
- ^ a b “公文書の「,」なぜ? 半世紀以上、見直し検討”. 産経ニュース 2021年3月28日閲覧。
- ^ “公文書の読点「,」から「、」に 半世紀以上前の通知変更へ”. 共同通信 2021年3月28日閲覧。
- ^ “「公用文作成の考え方」の周知について”. 文化庁 2023年2月18日閲覧。
- ^ “公用文作成の考え方(建議)”. 文化審議会 2023年2月18日閲覧。
- ^ “온점? 이젠 ‘마침표’로 불러요!”. 銅雀図書館. 2015年5月15日閲覧。 (朝鮮語)
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