二酸化炭素泉
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/03/23 01:30 UTC 版)
概要
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お湯1キログラム中に遊離炭酸(二酸化炭素)を1,000ミリグラム以上含む温泉や鉱泉を指す(鉱泉分析法指針、なお1,000ミリグラム未満の場合は療養泉として認められないが、250ミリグラム以上あれば温泉としては認められる)。普通のお湯に比べ2℃から3℃入浴体感温度が上がるため、入浴適温は37.5℃とされている。旧泉質名は単純炭酸泉であり、今日でも「炭酸泉」という名称が多用されている。また、俗称として「ラムネの湯」とも一部で呼ばれている[1]。
炭酸ガスは水温が高いほど水に溶けにくくなる。水温ごとの飽和溶解度(ヘンリーの法則)は以下の通りである。
37.5℃ - 約1,350mg/リットル(適温)
40℃ - 約1,050mg/リットル
したがって、炭酸ガス濃度は泉温によって大きく異なることになる。また、炭酸ガスの泡が付着する温泉と、炭酸や炭酸水素イオンとして存在しているために泡が視認できない温泉がある。 その付着量に関しては泉源により差が見られる。ただし、この事と炭酸ガスの実際の溶け込み量や、効能との関係などについて、一概に言えない[注釈 1]。なお、炭酸ガスを多く含有していたとしても、それが純粋な二酸化炭素泉(単純二酸化炭素泉)とは限らず、天然の温泉では泉質上、日本では炭酸水素塩泉や含鉄泉に分類される場合もある。また、含鉄泉の場合には赤褐色を呈する場合も多い。さらに、二酸化炭素泉と炭酸水素塩泉の泉質を併せ持つ場合もある。
新旧泉質名
新旧泉質名では、以下に分類される。
旧泉質名 | 新泉質名 | 略記泉質名 |
---|---|---|
単純炭酸泉 | 単純二酸化炭素泉 | 単純CO2泉 |
注釈
- ^ 例えば、二酸化炭素が水の中に溶け込んでいたとしても、共存する他の成分や温度などによって、二酸化炭素の挙動は変化する。なお、共存する成分によって、効能が異なる。
出典
- ^ ラムネ温泉(ラムネ温泉館公式ホームページ)
- ^ “参考資料2新旧泉質名対照” (PDF). 環境省自然環境局自然環境整備課温泉地保護利用推進室. 2018年3月26日閲覧。
- ^ “炭酸泉とは?”. 三菱ケミカルアクア・ソリューションズ. 2021年9月12日閲覧。
- ^ “炭酸泉の歴史”. 三菱ケミカルアクア・ソリューションズ. 2021年9月12日閲覧。
- ^ a b 山村 順次 『47都道府県・温泉百科』 p.7 丸善出版 2015年12月30日発行 ISBN 978-4-621-08996-5
- ^ “人工炭酸泉研究会 会則”. 人工炭酸泉研究会. 2021年9月12日閲覧。
- 1 二酸化炭素泉とは
- 2 二酸化炭素泉の概要
- 3 効能
- 4 関連項目
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