ワギャンランド
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/15 00:54 UTC 版)
ボス戦のミニゲーム
ボスとの戦闘はこれらのミニゲームで行う。『スーパーワギャンランド2』までと『ワギャンパラダイス』では用意されているミニゲームが大幅に異なるが、いずれのゲームも規定のポイントを獲得すればクリアとなる(例外あり)。作品によりパーフェクトで勝利を収めるとスペシャルセブンアップと表示され7UPする。
ワギャンランドのミニゲーム
以下は『ワギャンランド』から『スーパーワギャンランド2』ならびに、『ちびっこワギャンの大きな冒険』に登場するミニゲームである。このうちしりとりと神経衰弱は初代『ワギャンランド』からちびっこワギャンの大きな冒険まですべての作品で登場している。シリーズを重ねるごとに新たなミニゲームが追加された。なお、伝統としてパーフェクトで勝利するとスペシャルボーナスとしてセブンアップ(残機が7つ増える)する。『ちびっこワギャンの大きな冒険』ではノルマを達成した時点で終了となり、ノルマ達成までにかかった総時間が短いほど高いボーナスがもらえる。長かった場合は"ほしのみ"が数個、短い場合は1UP。
- しりとり・ターンしりとり
- 文字ではなくパネルに描かれた絵を利用して行うしりとりゲーム。言葉が続くようボスと交互にパネルを選択していき、規定数以上のパネルを取れば勝利。また、規定数に達しなくても、ボスを手詰まりにさせるなどの条件を満たせば勝利となる。パネルは縦4×横6の24枚で並んでいて、序盤はパネル枚数は24枚足らずだが、後半になると24枚以上となりパネルの下からまたパネルが出てくる。シリーズによっては下から出てくるパネルが出てきた順にしりとりになっていることもある。最大パネル枚数は大抵48枚だが、『ワギャンランド』『ワギャンランド2』のラストボス戦や『スーパーワギャンランド2』のかみさまモードでは62枚と、裏読みで切り抜けない限りかなり長期戦となる。制限時間があり、お手つきをすると時間が5秒減り、正しいパネルを選ぶと時間が10秒増える。時間がなくなるとその場で終了となりクリアーポイントに達していないと負けになる。『スーパーワギャンランド』以降は「ん」で終わる言葉を選ぶと負けになる(これと後述の早押ししりとりでは、他のゲーム以外でクリアーポイントを超えていても唯一負けとなる)。難易度が高いモードや、後半になったりすると制限時間は少なくなる。スーパーワギャンランドのKAMISAMAモードの裏面では制限時間がたったの8秒だったり、パネル枚数は少ないが制限時間5秒でお手つきするとその時点で終了になったりと非常に厳しい。パネルは、表読みのみで決められた順番どおりに読めば全てつながるように配置されているが、ボスは続くパネルのことを考えずにパネルを選んでしまうため、パネルの枚数が増える後半になるとパーフェクトを取るのはほとんど不可能である。ほとんどの絵には絵からすぐに想像できる表読みのほかに裏読みが複数用意されている。猫の絵は「ねこ」だけでなく「こねこ」「やまねこ」としても選択できるといったわかりやすいものから、切符の絵が「いいひたびだち」や「じょうしゃけん」(「ん」で終わるため、うっかり選ぶと自滅する)、ドライバーの絵がいちりんざし、ミサイルの絵がスカッドといったような無茶な裏読みも存在する。その際にはボスは「〜だと!?」「〜なの!?」のように驚いたリアクションをし、表裏の判別が可能。最終戦では制限時間はかなり長いが、正答しても時間が増えないうえに、クリアーポイントに達していない状態でボスを手詰まりにさせる(ボスが「ん」で終わるパネルを選んだ場合も含む)と、「わしはこんな負けは認めんぞ」と言い最初からやり直しにしてしまう。
- ラストボス戦以外では、クリアーポイントに達している状態でボスに負ける(「ん」で終わる言葉を選んだ場合を除く)と、一見負けと思いきや、ボスの情けで通してもらうことができ、実質勝ちにしてもらえる。
- 『ちびっこワギャンの大きな冒険』では「ターンしりとり」という名称になった。内容は従来のしりとりと全く同じだが、手詰まりになった時点でパネルが一新されるようになった。
- 神経衰弱
- 裏返しになっている縦4×横6の24枚のパネルの中から2枚を選び、同じ絵のパネルを見つけていくゲーム。ペアを見つけた場合は相手の番にならずに引き続き次のパネルを選択することができる。通常パネル1組は1ポイントと換算されるが、中にはワギャンの絵の「スペシャルカード」が用意されており、このパネルを獲得した場合は2ポイントが加算される。しりとりと同じく制限時間があり、時間切れになるとそこで終了となる。後半になると制限時間は少なくなる。制限時間は、1つ(もしくは2つ)パネルをめくればもとの時間に戻るものや、正答しない限り増えない(正答すれば10秒増える)ものなど、シリーズによって曖昧である。『ワギャンランド』および『ワギャンランド2』ではクリアポイントのボーダーは全13ポイント中7ポイントで固定されていたためにノルマというよりは「過半数を取れば勝ち」で逆に過半数を取られた時点で即座に負けだったが、『スーパーワギャンランド』以降ではそれよりも高くボーダーが設定され、ボーダー未達成であれば相手よりポイントが高くても負けになったため、しりとりなどと同様にノルマを意識するような勝負になり、勝敗問わず全てのパネルがめくられるまで途中で負けとなることが無くなった。パネルの配置には法則性があり、早くに法則をつかむとパーフェクトを狙える。ボスは、基本的には適当にパネルを開けるのだが、一度開いたパネルの配置を確実に記憶していて、ボスにすでに開いてある絵のもう1つの絵を開かれたり、うっかり同じ絵2枚を別のターンごとに開いてそろえずにボスに順番を渡した場合は、100%そのペアをボスに取られてしまう。
- 数さがし・数字探し
- 『ワギャンランド2』以降の作品で登場する。1から40の数字が書かれている縦5×横8の40枚のパネルの中から、画面下に表示された数字と同じパネルを選び取るゲーム。シリーズと難易度によっては5 - 30枚のパネルだけに数字が書かれている。このゲームはしりとりや神経衰弱のようなターン制ではなく、相手と同時にゲームを行い、先に正しい数字のパネルを取ればポイントを獲得できる。ボスには探すパネルを指定されてから何秒かの待ち時間があるが、1秒しかない場合もしばしばである。また、お手つきをすると待ち時間に関係なく動き出す。シリーズによっては数字の書かれていないパネルを選んでもお手つきになることがある。パネルはバラバラに配置されているため指定の数字を探し出すのは容易ではない。1から順番に探すルールの昇順タイプと、探す数字の順番がバラバラのランダムタイプがある。また『ワギャンランド2』では1・3・5と奇数を先に探し、その後2・4・6と偶数を探す特殊昇順もあった。シリーズによってはランダムタイプの数の指定の順番やパネルの配置にパターンがある。なかには規則的な並びでかなり数字を探しやすいパターンもある。『スーパーワギャンランド』のKAMISAMAモードは非常に厳しく、ボスの行動は若干遅いが、クリアーポイントが非常に高く殆どミスは許されない場面もある(最高クリアーポイントは昇順タイプが38、ランダムタイプが35)。
- モザイク当て
- 『スーパーワギャンランド』と『スーパーワギャンランド2』に登場する。モザイクでぼかされた絵に登場しているのが誰か、さらにはどこで何をしているのかを複数の選択肢の中から当てるゲーム。絵は時間経過とともにはっきり見えるようになるが、獲得できるポイント数はだんだんと少なくなる。難易度が高いと、ポイントが減るスピードも速い。後半では選択肢を隠され、答えがわかった時点でボタンを押せば選択肢が現れたり、選択肢が8つもあったり、1問でも間違えるとポイントが足りずクリアーできなかったりと難易度がアップする。ボタン押下で選択肢が現れるタイプの場合、選択肢がでている間はポイントが減らないが、回答には制限時間がある。『スーパーワギャンランド』では時間切れになると文章と絵が一致していても不正解とみなされノーポイントとなるが、『スーパーワギャンランド2』では時間切れになっても文章と絵が一致していれば正解となりポイントが加算される。
- 『スーパーワギャンランド』ではキャラクターに大きいタイプ(ボスキャラクター)と小さいタイプ(アクションステージに出てくるザコキャラクター)の2種類がある。
- 音神経衰弱(おとしんけいすいじゃく)
- 『ワギャンランド2』のみに登場する。神経衰弱を絵の代わりに効果音で行うゲーム。パネルを選択すると短い効果音が発せられるので、同じ効果音を持つパネル2枚をそろえていく。全24枚あるパネルにはすべて同じ音符の記号が描かれており、視覚よりも聴力と記憶力が要求される。1UPの効果音パネルはスペシャルカードであり、2ポイントである。なおゲーム中1回のみの登場でルート選択によっては会敵することはない。
- パネルじゃんけん
- 『ワギャンランド2』のみに登場する。パネルを使って行うじゃんけんゲーム。裏返しにされた全24枚のパネルの中からボスとパネルを1枚ずつめくり、出たじゃんけんの手で勝敗を決する。全てのパネルがめくられた時点で勝ち数の多い方が勝者となる。また、神経衰弱と違ってスペシャルカードが無いので同点になることもあるがその場合も勝利である。なおゲーム中1回のみの登場でルート選択によっては会敵することはない。
- 早押ししりとり
- 『スーパーワギャンランド2』と『ちびっこワギャンの大きな冒険』に登場する。言葉が続くように相手とパネルを奪い合う数字探し式しりとりゲーム。数字探しのように相手と同時にゲームを行うため、パネルを選択した後も相手の番にならずに引き続き次のパネルを選択できる。数字探し同様ボスには待ち時間があり、お手つきすると待ち時間に関係なくボスが動き出すのも同じである。ただし続く言葉が裏読みしかない場合はお手つきしてもボスは動き出さず、待ち時間終了の際に動き出す。先に正しいパネルを選択すればポイントを獲得でき、パネルがなくなるかしりとりが続かなくなった時点でクリアーポイントを超えていればクリアーとなる。もしくはしりとりが続かなくなった時点でボスよりポイントが多いとクリアーポイントを達成してなくてもクリアーとなる。ただし同点の場合は負けとなる。「ん」で終わる言葉を選べばその時点で負けになる。しりとりと同様に裏読みのパターンによっては選択肢が「ん」で終わる言葉しかなくなる場合があるが、その場合、わざとボスにそのパネルを選ばせて負けに追い込むことができるのも早押ししりとりならでは。ラストボス戦ではクリアーポイントを超えていないのにしりとりが続かなくなった場合、最初からやり直しとなる。
- ローマ字当て
- 『スーパーワギャンランド2』のみに登場する。画面には問題として、?マークで隠されているローマ字表記の単語が表示され、この?マークの部分に当てはまる正しいアルファベットを選択していくゲーム。画面には問題の他、問題となっている単語の特徴がヒントとして2つ表示される(難易度によってはヒントが1つのみ、もしくはヒントが一切無い場合もある)ので、これと文字数、前後のアルファベットを参考にすべての文字を当てる。モザイク当てのように制限時間とポイントはリンクしており、最後の文字を当てたときの時間が点数になる。なお母音は原則的に必ず存在するので、とりあえず分からない場合は母音から攻めて行くのが基本となる。制限時間は間違えると時間が10秒減り、正解すると5秒増える。最高得点からだいたい20 - 25ポイントの間までの点数をとればスペシャルボーナス(セブンアップ)がもらえる。後半になるとヒントがあっても1つ、場合によってはヒントがなかったり、制限時間(=獲得ポイント)も少なくなる。ラストボス戦は制限時間99秒だが正解しても時間は増えない。
- つなげしりとり
- 『ちびっこワギャンの大きな冒険』のみに登場する。パネルがつながるように順番に選ぶゲーム。
- まちがいさがし
- 『ちびっこワギャンの大きな冒険』のみに登場する。上画面と下画面を比較して、違う箇所をタッチペンで指摘するゲーム。
- なかまはずれさがし
- 『ちびっこワギャンの大きな冒険』のみに登場する。画面内にあるいくつかの絵の中で1つだけ違う絵を探すゲーム。
- どこ?どこ?さがし
- 『ちびっこワギャンの大きな冒険』のみに登場する。画面内にある隠された絵を探すゲーム。
- おはじきパズル
- 『ちびっこワギャンの大きな冒険』のみに登場する。マジンの顔にディスクをぶつけて画面外へ追い出すゲーム
- スピードジャンケン
- 『ちびっこワギャンの大きな冒険』のみに登場する。ワギャンランド2のパネルジャンケンとは少しルールの違うゲーム。
- もじならびかえ
- 『ちびっこワギャンの大きな冒険』のみに登場する。後述するワギャンパラダイスのことばパズルとほぼ同じ内容のゲーム。
- ○×クイズ
- 『ちびっこワギャンの大きな冒険』のみに登場する。○か×かの2択で答えるゲーム。
- すりかえキオク
- 『ちびっこワギャンの大きな冒険』のみに登場する。画面内にある数枚の絵の内、シャッフルをした後に1枚だけ変わった絵を探すゲーム。
ワギャンパラダイスのミニゲーム
以下は『ワギャンパラダイス』に登場するミニゲームである。『ワギャンパラダイス』では従来のしりとりや神経衰弱などは登場せず、全て新しいゲームに入れ替えられた。ミニゲームの難易度はゲーム開始時に入力する年齢により決定される。
- がったいパズル
- 画面中央に置いてあるブロックにぴったり合うパーツを、画面周囲にある複数のパーツの中から1つ選んで組み合わせていくゲーム。パーツは中央のブロックの周囲を時計回りに回っており、必要なパーツを選択する際はそれがちょうど中央のブロックの上に来たときにボタンを押さなければならない。
- パネルサーチ
- 画面下に表示されるヒントより導き出される答えの絵を最高15枚のパネルから選ぶゲーム。ヒントは文字数を表す四角い枠の数と、時間経過により枠の中に徐々に現れる文字から成り立つ。これらをたよりに答えとなる絵を推理し選択する。
- ことばパズル
- ひらがなが書かれているパネルを並べ替えて意味の通った言葉にしていくアナグラムのようなゲーム。パネルは横一列に並んでおり、隣り合っているパネルの左右を入れ替える方法で並べ替えを行う。画面下にはヒントが表示されており、これを参考にして正しい言葉を作っていく。
- さんすうクイズ
- 画面下に表示される計算式の答えを数字が書かれた全40枚のパネルの中から選択する、従来の数字探しを発展させたゲーム。ただし設定年齢が低い場合は単に同じ数字のパネルを選ぶ、従来の数字探しと同様のルールになる。相手と同時にゲームを行い、先に正しい数字を選択すればポイントが獲得できる。
- ドレミサーチ
- コントローラのA、B、Yボタンを押し、最初に演奏される手本と同じ音楽を奏でるゲーム。画面にはコントローラと同じ赤、黄、緑のボタンが表示されており、手本が演奏される際はこれらのボタンが音と連動して動くので、視覚のみで順番を覚えることも可能である。1つでも音を外してしまうとその回は失敗となり、ポイントは獲得できない。
- かいてんクイズ
- 虫めがねで拡大され、さらに回転している絵が何かを複数の選択肢から当てるゲーム。絵は時間経過により少しずつ小さくなり、また回転も緩やかになって見えやすくなるが、獲得できるポイントは少なくなる。
- くるくるパネル
- パネルの下に隠れている数字の番号を当てるゲーム。1つの数字は縦3×横2の計6枚のパネルで隠されており、パネルが回転すると下の数字がしばらく見えるようになる。
- おなじえどのえ
- 画面中央とまったく同じ絵を画面周囲にある4つの絵の中から選ぶゲーム。選択肢となる4つの絵にはそれぞれ回転が加えられている場合がある。
注釈
出典
- ^ a b マイウェイ出版『死ぬ前にクリアしたい200の無理ゲー ファミコン&スーファミ』 (ISBN 9784865119855、2018年10月10日発行)、46ページ
- ^ “NAMCO WonderPage - 新着情報 2005年8月”. 2005年8月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年9月22日閲覧。
- ^ “「ワギャンってこんなに弱かったっけ」サービス終了のお知らせ”. ZZYZX (2017年11月7日). 2023年3月24日閲覧。
- ^ 週刊ファミコン通信 no.315. 株式会社アスキー. (1994年12月30日). p. 46
固有名詞の分類
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