ホンダ・ADV150
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/23 06:23 UTC 版)
概要
2010年代であっても不整地の多いASEANの道路事情も踏まえたコミューターとしてKF30型PCX150をベースに開発された[注 1]アドベンチャータイプのスクーターで、2017年に発売された大型自動二輪車X-ADVのシティアドベンチャーコンセプトやデザインを反映させた排気量149ccの普通自動二輪車である[2]。
インドネシアをリードカントリーとして設定し[2]、2019年7月19日に現地法人のピー・ティー・アストラ・ホンダ・モーター(P.T. Astra Honda Motor)が製造する同国向け仕様車をコンビブレーキ仕様33,500,000ルピア・ABS仕様36,500,000ルピア[注 2]で発売[4][注 3]。同年9月21日にはフィリピンで現地法人のホンダ・フィリピン・インコーポレーテッド(Honda Philippines Inc.)が2020年1月より149,000ペソ[注 4]で同国向け仕様車を発売することを発表[7]。さらに同年10月28日にはタイ王国で現地法人のエー・ピー・ホンダ・カンパニー・リミテッド(A.P. Honda Co., Ltd.)が同国向け仕様車を97,900バーツ[注 5]で発売し[8]、以後は東南アジアで派生展開していく予定であることが明かされた[2]。
タイ・ホンダ・マニュファクチュアリング・カンパニー・リミテッド(Thai Honda Manufacturing Co., Ltd.)が製造し、本田技研工業が輸入事業者となる型式名2BK-KF38の日本国内仕様は[9]、同年10月24日 - 11月4日に開催された第46回東京モーターショーに市販予定車として出典[10]。同年12月20日に2020年2月14日に希望小売価格消費税10%込451,000円で発売することが発表された[9]。
2023年1月26日、後継車種のADV160が発売された[11]。
注釈
- ^ ただし90%が新設計である[1]。
- ^ 2019年8月のレートでは日本円換算でそれぞれ約259,000円・約282,500円[3]。
- ^ 日本国内仕様販売以前から独自ルートで並行輸入を行い日本国内で登録された個体も存在する[5][6]。
- ^ 2020年4月のレートでは日本円換算で約320,000円。
- ^ 2019年10月のレートでは日本円換算で約350,000円。
- ^ PCX150の後輪はドラムブレーキ[18]。
- ^ 国土交通省が2015年1月に道路運送車両の保安基準等を改正し、2018年10月1日以降に型式指定または認定もしくは新型車届出取扱を受けた排気量126㏄以上の二輪車の制動装置は先進制動システムとしてABS装着が義務付けられた[20]。ただし日本以外の海外向け仕様は、同様法規が存在しないためABS装着車以外に前後連動のコンビブレーキ仕様を選択することが可能である[3]。
- ^ TRAIL WINNER GP-212[1]
- ^ インドネシア向け仕様は台湾のフェデラル製を装着する[6]。
- ^ PCX150は前輪が100/80-14、後輪が120/70-14[18]。またタイヤ幅が太くなったためエンジンや駆動系はPCXに比較すると左にオフセットして対処した[21]。
- ^ enhanced Smart Powerの略で、日本語訳は「強化洗練された動力」となる[22]。
出典
- ^ a b ホンダADV150試乗 - モーサイ 八重洲出版 2020年2月9日
- ^ a b c ADV150開発者に聞く - Web ヤングマシン 内外出版社 2019年10月30日
- ^ a b インドネシアで発表されたADV150に大注目!! - Web オートバイ モーターマガジン社 2019年7月21日
- ^ a b ADV150詳細 本格装備のアドベンチャースクーター PCX150との違いは? - Web ヤングマシン 内外出版社 2019年8月2日
- ^ バイク館SOXが都市型アドベンチャースクーターADV150の独自輸入と先行予約を開始 ウェビックニュース 2019年11月29日
- ^ a b ADV150海外仕様【先取り】試乗インプレッション - Web ヤングマシン 内外出版社 2019年12月19日
- ^ a b Top Gear Philippines The Honda ADV 150 scooter is priced at P149,000 2019年9月21日
- ^ a b APホンダ ADV150を発売 - NNA アジア経済ニュース 2019年10月29日
- ^ a b c 2019年12月20日プレスリリース
- ^ a b 本田技研工業公式HP 第46回東京モーターショー出典車両 ADV150
- ^ 『アドベンチャースタイルの軽二輪スクーター「ADV160」を発売』(プレスリリース)本田技研工業、2022年10月28日 。2023年11月23日閲覧。
- ^ a b c d e FACT BOOK p19 主要諸元
- ^ FACT BOOK p1 開発のねらい(1)
- ^ a b FACT BOOK p7 車体(1)
- ^ FACT BOOK p10 車体(4)
- ^ FACT BOOK p9 車体(3)
- ^ FACT BOOK p11 足回り(1)
- ^ a b 2018年3月15日プレスリリース(PCX)
- ^ a b FACT BOOK p12 足回り(2)
- ^ 10月1日からバイクにABS/CBSが義務化された - Web ヤングマシン 内外出版社 2018年10月6日
- ^ a b 休日は郊外に脱出! シティアドベンチャーの実力 ADV150試乗記 - Web Mr.Bike モーターマガジン社 2020年2月21日
- ^ a b c FACT BOOK p13 パワーユニット(1)
- ^ a b FACT BOOK p14 パワーユニット(2)
- ^ FACT BOOK p15 電装(1)
- ^ FACT BOOK p16 電装(2)
- ^ FACT BOOK p17 電装(3)
- ^ FACT BOOK p18 アクセサリー
- ^ FACT BOOK p6 カラーリング
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