ブート・ジョロキア 利用

ブート・ジョロキア

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/12 15:12 UTC 版)

利用

産地では香辛料として用いる他、生食することもある。薬用としては胃の不調を整えたり、発汗を促して夏の暑さを乗り切るために用いられる[17]。北東インドでは、畑や民家を荒らす野生のアジアゾウを撃退するためにすり潰して柵に塗ったり、対ゾウ用のトウガラシ発煙筒を開発する試みがなされている[18]

育成

基本は、唐辛子の育て方でよいが原産国の気象の影響を色濃く継いでおり比較的高温(約20~30度)を好む。この影響で種から育てる場合、日本の気候では秋から春初頭にかけて種蒔きをすると発芽はするがそれ以降育たず枯れる事が多い。一般的には早くて3月、できれば4月頃に植えるのがよいとされる。発芽までは約2週間掛かるとされ、発芽してからそれなりの姿になるまでが上記理由から峠とされている。実の収穫ができるのは早くて8月頃、一般的には9月頃とされているが苗のサイズにもより必ずしもそうであるとは限らない。実が出来始めて初期は緑色だが日が経つにつれて赤くなっていく所は一般的な唐辛子と同じである。違う点としては、鷹の爪のようなほっそりとした姿ではなく、デコボコした皮の影響で赤い獅子唐に近い。収穫時の注意点として、ハバネロの2倍近い強烈なカプサイシン量を誇るためゴム手袋、できればマスクとゴーグルを使用する。うっかり皮膚に接触すると後々痛みが走る。また、その気化した汁を吸引するだけで喉や鼻、肺などに違和感や痛みが生じる場合がある。触った後の手で、粘膜や皮膚の薄い場所(鼻をほじったり目を拭いたりなど)は絶対に触らないようにしたい。特に、トイレに入るときは注意。

脚注

関連項目

  1. ^ Cantino, Philip D.; Doyle, James A.; Graham, Sean W.; Judd, Walter S.; Olmstead, Richard G.; Soltis, Douglas E.; Soltis, Pamela S.; Donoghue, Michael J. (2007). Towards a phylogenetic nomenclature of Tracheophyta. 56. E1-E44 
  2. ^ Bhut Jolokia or Naga Chilli”. Fontal Agritech. 2021年6月25日閲覧。
  3. ^ Bangla Agri Foods http://baf73.com
  4. ^ a b Mathur R, et al (2000). “The hottest chili variety in India”. Current Science 79 (3): 287-8. http://www.ias.ac.in/currsci/aug102000/scr974.pdf. 
  5. ^ a b Harald Zoschke, Dave DeWitt, Dr Paul Bosland (2007年). “Saga Jolokia - Searching for the new "World's Hottest Chile"” (html). 2007年1月16日閲覧。
  6. ^ Barker, Catherine L. (2007), “Hot Pod: World's Hottest Chilies”, National Geographic Magazine 2007 (May): 21 
  7. ^ Candrakānta abhidhāna. 2nd ed. Guwahati : Guwahati Bisbabidyalaya, 1962.(グワーハーティー大学アッサム語英語辞書)p391、p729
  8. ^ Naga Moresh という表記も見られるが、おそらくベンガル語またはアッサム語の方言音の転写であると思われる。なお、マニプル州とミャンマーの国境にMoreshという町がある。また、ガネーシャ神の孔雀 (mayura) に乗る姿 mayureshwara の転で Moresh(モレーシュ)という言い方がある。
  9. ^ Indian Defence Research Laboratory” (html) (2006年). 2006年12月12日閲覧。
  10. ^ Scoville rating was obtained through HPLC analysis, unpublished claim. Bih jolokia” (html) (2006年). 2006年12月12日閲覧。
  11. ^ Chile Pepper Institute
  12. ^ a b Shaline L. Lopez (2007年). “NMSU is home to the world’s hottest chile pepper” (html). 2007年2月21日閲覧。
  13. ^ Indian chilli world's hottest: Guinness” (html) (2007年). 2007年2月18日閲覧。
  14. ^ ギネス・ワールド・レコーズ認定「世界一辛いトウガラシ」:2013年8月7日Hottest chili Guinness World Record
  15. ^ “【ELLE gourmet】世界一辛い唐辛子、「ペッパーX」とは?|エル・オンライン”. ELLE ONLINE. http://www.elle.co.jp/gourmet/pick/pepper_18_0227 2018年6月7日閲覧。 
  16. ^ Tiwari A, et al (2005). “Adaptability and production of hottest chili variety under Gwalior climatic conditions”. Current Science 88 (10): 1545-6. http://www.ias.ac.in/currsci/may252005/1545.pdf. 
  17. ^ ‘Ghost chili’ burns away stomach ills - Diet & Nutrition - MSNBC.com:” (html). Associated Press (2007年). 2007年8月5日閲覧。
  18. ^ Hussain, Wasbir (2007年11月20日). “World's Hottest Chili Used as Elephant Repellent”. National Geographic. 2007年11月21日閲覧。



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