ブリーズ (ロケット)
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打ち上げ履歴(主要分のみ)
1999年7月5日 | 失敗 | ブリーズ-Mの初飛行だったが、プロトンロケット2段目の爆発で失敗。Raduga通信衛星を搭載していた。 |
2000年6月6日 | 成功 | ゴリゾント通信衛星。 |
2003年6月6日 | 成功 | Americom(アメリコム)通信衛星。 |
2003年12月10日 | 成功 | 3機のGLONASS航法衛星。 |
2006年2月28日[8] | 失敗 | 通信衛星Arabsat-4Mを搭載していたが、ブリーズ-Mの不調により衛星が予定外の軌道に投入された。その後このブリーズ-Mは2007年2月19日に突如爆発し、1000個以上のスペースデブリが生じた[9][10]。 |
2007年4月10日 | 成功 | ANIK-F3通信衛星 |
2007年7月7日 | 成功 | DirecTV-10通信衛星 |
2007年9月6日 | 失敗 | プロトンロケットの1,2段分離トラブルで打ち上げ失敗。JCSAT-11通信衛星が搭載されていた。 |
2007年11月18日 | 成功 | SIRIUS-4通信衛星 |
2007年12月9日 | 成功 | Kosmos-2434軍事通信衛星 |
2008年1月28日 | 成功 | Express AM33通信衛星 |
2008年2月11日 | 成功 | THOR-5通信衛星 |
2008年3月14日 | 失敗 | 第二回目のエンジン噴射時にトラブルが発生し、AMC-14衛星が予定外の軌道に投入された。この失敗は排気ガス管路の破断が発生し、これによりブリーズ-Mエンジンに推薬を供給していたターボポンプが停止したことが原因であった[11]。 |
2008年8月19日 | 成功 | インマルサット 4 F3 衛星を打ち上げた。 4月14日の失敗を受けて、ブリーズ-Mエンジンには配管の肉厚を厚くした新しい排気管路を取り付ける改良が為され、飛行を再開。 この改良は、この打ち上げ以降の全ての打ち上げに適用されている[11][12]。 |
2008年9月20日 | 成功 | Nimiq-4[13]。 |
2008年11月5日 | 成功 | Astra 1M |
2008年12月10日 | 成功 | Ciel-2[14]。 |
2009年2月11日 | 成功 | Express-AM44とExpress-MD1 |
2009年4月3日 | 成功 | Eutelsat W2A通信衛星 |
2009年5月16日 | 成功 | ProtoStar 2通信衛星 |
2009年7月1日 | 成功 | Sirius FM-5[15]。 |
2009年8月12日 | 成功 | AsiaSat-5通信衛星 |
2009年9月18日 | 成功 | Nimiq 5通信衛星 |
2009年11月25日 | 成功 | Eutelsat W7通信衛星 |
2009年12月29日 | 成功 | DirecTV 12通信衛星 |
2010年1月28日 | 成功 | Raduga-1M通信衛星 |
2010年2月12日 | 成功 | Intelsat 16通信衛星 |
2010年3月21日 | 成功 | EchoStar 14通信衛星 |
2010年4月24日 | 成功 | SES-1通信衛星 |
2010年6月4日 | 成功 | BADR-5(Arabsat-5B)通信衛星 |
2010年7月11日 | 成功 | EchoStar 15通信衛星 |
2010年10月15日 | 成功 | XM-5通信衛星 |
2010年11月14日 | 成功 | SkyTerra 1通信衛星 |
2010年12月26日 | 成功 | KA-SAT通信衛星 |
2011年2月1日 | 失敗 | ロコットでGeo-IK-2衛星を搭載してプレセツク宇宙基地から打ち上げたが、ブリーズ-KMの再着火に失敗[16]。 |
2011年5月20日 | 成功 | Telstar 14R通信衛星 |
2011年7月15日 | 成功 | SES-3通信衛星、Kazsat-2通信衛星 |
2011年8月17日 | 失敗 | Ekspress-AM4衛星を搭載して打ち上げたが、ブリーズ-Mが第四回目の燃焼をしているとき、通信が途絶した[17]。 |
2011年9月20日 | 成功 | ブリーズ-Mの飛行再開。Kosmos-2473 |
2011年9月29日 | 成功 | QuetzSat 1通信衛星 |
2011年10月19日 | 成功 | ViaSat-1通信衛星 |
2011年11月3日 | 成功 | 3機のGLONASS航法衛星 |
2011年11月25日 | 成功 | AsiaSat 7通信衛星 |
2011年12月11日 | 成功 | Amos 5通信衛星、Luch-5Aデータ中継衛星 |
2012年2月14日 | 成功 | SES-4通信衛星 |
2012年3月25日 | 成功 | Intelsat 22通信衛星 |
2012年4月24日 | 成功 | YahSat-1B通信衛星 |
2012年5月18日 | 成功 | Nimiq-6通信衛星 |
2012年7月10日 | 成功 | SES-5通信衛星 |
2012年8月6日 | 失敗 | ブリーズ-Mの3回目の噴射が途中で止まり、Telkom-3とEkspress-MD2通信衛星の打上げに失敗。推進薬が残っていたブリーズ-Mは、2012年10月16日に突如爆発しスペースデブリを飛散させた。 |
2012年10月14日 | 成功 | ブリーズ-Mの飛行再開。Intelsat 23通信衛星 |
2012年11月3日 | 成功 | Yamal 300K通信衛星と、Luch-5Bデータ中継衛星 |
2012年11月20日 | 成功 | EchoStar 16通信衛星 |
2012年12月8日 | 失敗 | ブリーズ-Mの4回目の噴射が4分早く終了したため、予定していた静止軌道へYamal 402通信衛星を投入できなかった。この失敗により、プロトン-M/ブリーズ-Mの構成による打ち上げは16ヶ月間のうちに3回の失敗を重ねたこととなり、また3回の失敗はいずれもブリーズ-Mの異常に起因するものであった[18]。なおYamal402はその後、衛星本体の推進剤を噴射して静止軌道へ移動した。 |
2013年1月15日 | 成功 | Rockotロケット(ブリーズ-KM)でKosmos衛星3機を打上げ、衛星投入には成功。通常ブリーズ-KMは衛星を放出した後は高度を下げる燃焼が行われるが、高度低下が確認できなかったため、問題が起きたと推測された。この後、8ヶ月間打ち上げは行われず、再発防止策が行われた模様。 |
2013年3月26日 | 成功 | SatMex-8通信衛星 |
2013年4月15日 | 成功 | Anik-G1通信衛星 |
2013年5月14日 | 成功 | Eutelsat-3D通信衛星 |
2013年6月3日 | 成功 | SES-6通信衛星 |
2013年9月11日 | 成功 | ロコット(ブリーズ-KM)、Gonet D1M通信衛星 3機 |
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- 1 ブリーズ (ロケット)とは
- 2 ブリーズ (ロケット)の概要
- 3 打ち上げ履歴(主要分のみ)
- 4 出典
- 5 関連項目
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