ビューカード
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/26 14:19 UTC 版)
キャッシングサービス
1993年のサービス開始当初からJR東日本(当時)自らが貸金業者として、ビューカードでのキャッシングサービスを行っている。
当初は、主要駅の構内にCD・ATM(ビュー・キャッシュイン(当時は現金自動貸付機の名称として使用)→ビューアルッテを設置し、始発から終電までキャッシングの利用が可能だった。その後1997年から、他金融機関との提携を開始。現在は、都市銀行全5行(みずほ・三菱UFJ・三井住友・りそな・埼玉りそな)・千葉銀行・千葉興業銀行・横浜銀行・常陽銀行・きらぼし銀行およびゆうちょ銀行(郵便局)のATMなどでも利用可能である。
ビューカードのサービスとして、時間外手数料は無料である。また逆に、ビューアルッテのATMで、全都市銀行と横浜・千葉・千葉興業・常陽・きらぼし・山梨中央(現在利用休止中)・武蔵野・京葉・東日本の各地方銀行、新銀行東京、信用金庫(現在、多摩・埼玉縣・朝日・水戸・青木・川崎・西武の7信金が対応。今後、提携信金拡大予定)、ゆうちょ銀行のキャッシュカードで預貯金の引出しが利用可能となった。引出し利用可能金額単位は千円単位となっているが、預金口座の残高がマイナス(定期預金担保等の借入残高など)になっている場合、一切引出できない。またビューアルッテではビューカードのキャッシングサービスの短期返済(元金と利息の全額入金)をはじめ、カードでショッピングした利用金額の支払(一部入金またはショッピング利用金額の全額、年会費の入金も)も受け付ける。以前は入金の際に一部のATMにおいて紙幣と硬貨の両方(または硬貨のみ)で入金も可能だったが、現在のATMでは紙幣のみの取扱となっている。
- 2004年に発行開始された「ビュー・スイカリボカード」を除き、全種類のビューカードのキャッシング金利は長らく28%台でいわゆるグレーゾーン金利上値であったが、2006年にかけて貸金業界敗訴が決定的となった情勢を踏まえ、2006年6月9日に同年7月1日からの新規キャッシング利用分から年18%(利息制限法の上限金利)に引き下げることを発表した。
2009年4月1日以降に新規の申込を行ったビューカードについては、キャッシングを利用する事はできない[22]。但し、ビューTypeII提携カードは、発行するクレジットカード会社のキャッシング又はローンを利用する事ができる。ただし、トヨタファイナンスが同年5月以降に発行する「TOYOTA TS CUBIC VIEW CARD」は除く[23]。
註釈
- ^ 鉄道グループ初の事例は、京王電鉄グループの京王パスポートクラブによる京王NEOBANKで、所属銀行は住信SBIネット銀行である。
出典
- ^ a b c d e 株式会社ビューカード 第15期決算公告
- ^ a b “JR7社14年のあゆみ”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 9. (2001年4月2日)
- ^ “クレジットカード事業の子会社への承継に係る吸収分割契約の締結について” (PDF). 2009年12月19日閲覧。
- ^ “JRE POINTのサービスがさらに広がります ~ビューサンクスポイントが JRE POINT へ共通化し、ますます便利に!~”. JR東日本. 2023年1月17日閲覧。
- ^ “VIEWプラス:ビューカード”. www.jreast.co.jp. 2023年2月23日閲覧。
- ^ “JR東日本「ビューカード」 会員数100万人突破”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 1. (1996年7月26日)
- ^ a b “JRE POINTのサービスがさらに広がります ~ビューサンクスポイントがJRE POINTへ共通化し、ますます便利に!~” (PDF). 2018年2月24日閲覧。
- ^ “びゅう商品券の発行開始について(2019年3月1日)”. ビューカード. 2019年4月27日閲覧。
- ^ “ビューカードとみずほ銀行のATM分野における提携強化について”. 株式会社ビューカード・株式会社みずほ銀行 (2021年7月12日). 2021年7月15日閲覧。
- ^ “みずほ銀行、ビューカードのATM利用が18時まで手数料無料に”. Impress Watch (2021年7月14日). 2021年7月14日閲覧。
- ^ 日本テレビ (2024年5月8日). “JR東日本社長「100万口座達成を目標」に 新たなインターネット銀行サービスあす開始”. 日テレNEWS NNN. 2024年5月11日閲覧。
- ^ 日本放送協会 (2024年5月10日). “JR東日本 ネット通じた新たな銀行サービスを開始”. NHKニュース. 2024年5月11日閲覧。
- ^ “新しいJR券販売システム「ビジネスえきねっと」のご提供開始について” (PDF). 2009年12月19日閲覧。
- ^ 『より安全・安心なIC取引についてのご案内』(プレスリリース)ビューカード、2020年2月20日 。2020年2月25日閲覧。
- ^ 『モバイルSuica一部サービスの変更および終了について』(プレスリリース)東日本旅客鉄道、2019年1月7日 。2020年2月25日閲覧。
- ^ 「ビューカードとれTEL」サービス終了のお知らせ
- ^ はじめてガイド
- ^ ポイント制度の仕組み
- ^ 一部電子マネーへのチャージご利用分に対するポイントサービス終了のお知らせ
- ^ “ビューサンクスポイントがJRE POINTに変わります”. 2018年2月24日閲覧。
- ^ ビューカードのご利用で JRE POINT がおトクに貯まる「VIEW プラス」を改定します
- ^ “「ビューカード」の商品性の変更について” (PDF). 2009年4月21日閲覧。
- ^ “クレジットカード事業のビジネスモデル転換について” (PDF). 2009年4月21日閲覧。
- ^ お支払い口座のお取扱い金融機関:ビューカード
- ^ “2000年春 「ビューカード」は世界中のVISA加盟店でご利用いただけるようになります!”. 2009年12月19日閲覧。
- ^ “「ビュー・スイカ」カード、5月19日より会員募集開始!” (PDF). 2009年12月19日閲覧。
- ^ “2004年春ビューカードは「MasterCard®」ブランドとの提携カードを発行します。” (PDF). 2009年12月19日閲覧。
- ^ JRE BANKサービスを5月より開始します,東日本旅客鉄道,2024年4月9日
- ^ JRE BANKサービスを開始しました,東日本旅客鉄道,2024年5月9日
- ^ 鉄道各社、金融サービス強化 「経済圏」囲い込み加速,時事ドットコム,2024年4月27日
- ^ ネット銀行「JRE BANK」新設。楽天のサービスでJR東日本のJREポイント貯まる JRE POINT生活圏の拡充へ,トラベル Watch,2024年4月9日
- ^ 「特典が太っ腹」 JR東日本がネット銀行参入 4割引券やSuicaグリーン券など旅特典モリモリ 「JRE BANK」5月始動,乗りものニュース,2024年4月12日
- ^ 人気殺到の「JREバンク」11日も新規口座開設ストップ 初日9日から3日連続で…,サンケイスポーツ,2024年5月11日
- ^ JR東のネット銀行「JRE BANK」、申し込み殺到でメール遅延、初日分の申込受付を終了,ねとらぼ,2024年5月9日
- ^ JRE BANK申し込み殺到で「メール届かない」 メアドのドメイン増やして対応,ITmedia NEWS,2024年5月14日
- ^ JR東のネット銀行「JRE BANK」、申し込み殺到によるメール遅延は「既に解消」 「必要な対応策は適宜行う」,ねとらぼ,2024年5月17日
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