パラコート ネットオークションでの問題

パラコート

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/23 03:26 UTC 版)

ネットオークションでの問題

2005年4月頃に、インターネットオークションにパラコート製剤「グラモキソン」が出品された事件があり、この時は保健所が迅速に対応し、削除された。すでに登録失効している上に、毒物指定の薬剤が出品されるのは問題であり、厳しい管理体制が求められる。また2006年9月、2007年5月には、ヤフオク!で「プリグロックスL」が出品された事例があるが、いずれも迅速な対応により削除されている。

その他

ヒトの血液から白血球細胞を取り出して検査機の中へ入れ、そこへパラコートを入れ、SOD活性がどれだけ上がるか調べることで、その人がに罹患しやすいかどうか調べる研究が、一部の医師により行われている。

商品名

  • パラコートジクロリド 24%
    • グラモキソン(1984/9/26登録失効)
    • グラモキソン100(1988/9/1登録失効)
    • グラモキソンS(2018/7/7登録失効)
    • パラゼットDC(1988/9/1登録失効)
    • パラゼットSC(2003/2/15登録失効)
    • パラグリーンA(非農耕地用除草剤として、農薬登録のない製剤。生産中止)
    • グラスキル(同上)
    • リーフノン(同上)
    • グリーンコート(同上)
    • グラスエイト(同上)
  • パラコートジメチルサルフェート 38%
    • パラゼット(1976年に発売されたが当初は農薬登録がなく、1978/10/31に農薬登録した。1984/10/31登録失効)
    • ドリグラン(非農耕地用除草剤として、農薬登録のない製剤。生産中止)
    • ナックス(同上)
    • ニッコーソ(同上)
    • クサタイジ(同上)
    • ハイビクトS38(同上)
  • ジクワットとの混合剤
    • ウィドール(パラコート 3%、ジクワット 4%。生産中止)
    • プリグロックス(パラコート 10%、ジクワット 14%。1986/7からプリグロックスLに置き換わり、生産終了)
    • プリグロックスL(パラコート 5%、ジクワット 7%。販売中。農水省登録番号16397)
    • マイゼット(内容はプリグロックスLと同じ。2003年にプリグロックスLと名称統一し、販売終了したが、農薬登録は継続中。農水省登録番号16400)

脚注


注釈

  1. ^ パラコート原体が日本での生産が中止されたのであって、パラコート製剤自体は日本での製造が継続されている[19]

出典

  1. ^ 国際化学物質安全性カード パラコートジクロライド ICSC番号:0005 (日本語版), 国立医薬品食品衛生研究所, http://www.ilo.org/dyn/icsc/showcard.display?p_card_id=0005&p_version=2&p_lang=ja 
  2. ^ 水産動植物の被害防止に係る農薬登録保留基準の設定に関する資料 (PDF) 環境省
  3. ^ とは、4,4'-ビピリジンの窒素原子上にそれぞれ置換基を導入した“N,N’-二置換-4,4’-ビピリジニウム”の慣用名。田中泰彦「高配向グラファイト電極上の吸着層の酸化還元による相転移挙動に関する研究」長崎大学 博士 (工学) 博 (生) 甲第126号、2007年、NAID 500000442469 
  4. ^ 渡辺泰, 本間豊幸, 伊藤一幸, 宮原益次「パラコート抵抗性のハルジオン」『雑草研究』第27巻第1号、日本雑草学会、1982年、49-54頁、doi:10.3719/weed.27.49 
  5. ^ 加藤彰宏, 奥田義二「パラコート抵抗性のヒメムカシヨモギについて」『雑草研究』第28巻第1号、日本雑草学会、1983年、54-56頁、doi:10.3719/weed.28.54 
  6. ^ 伊藤一幸, 宮原益次「ハルジョオンにおけるパラコート抵抗性の遺伝」『雑草研究』第29巻第4号、日本雑草学会、1984年、301-307頁、doi:10.3719/weed.29.301 
  7. ^ a b 中毒情報・資料 その8パラコート、日本中毒学会
  8. ^ 光で汚れを落とす?ー光触媒反応による色の変化 化学展:光触媒のしくみを実験で紹介している
  9. ^ プリグロックスL シンジェンタジャパン
  10. ^ 青くないパラコート 保存状態さえ良ければ数十年経っても製剤のパラコート濃度は低下しない
  11. ^ a b 『農薬毒性の事典』:三省堂
  12. ^ 『毒物雑学事典』(講談社・ブルーバックス。1984年1月初版)
  13. ^ 岸本卓巳, 藤岡英樹, 山鳥一郎, 小崎晋司, 大家政志, 河端美則「パラコートのウス内散布により肝・腎障害を初発とし呼吸不全を来して死亡した1例」『日本呼吸器学会雑誌』第36巻第4号、1998年4月、347-352頁、ISSN 13433490NAID 10005611855  (要購読契約)
  14. ^ 食品安全ハンドブック(丸善 著者・林祐造 2010/1/22)
  15. ^ 吉田薫 and 浅野泰 and 中島逸郎 ほか,「パラコート中毒10症例に対するDirect Haemoperfusionの効果検討」『日本腎臓学会誌』第22巻第8号、日本腎臓学会、1980年、1001-1012頁、doi:10.14842/jpnjnephrol1959.22.1001 
  16. ^ 最近の中毒と医療 農薬パラコート(財)日本中毒情報センター
  17. ^ 中岡康「パラコート服毒7年後に発症した気胸例について」『日本胸部臨床』第46巻、克誠堂出版、1987年、932-937頁、NAID 80003646291  (要購読契約)
  18. ^ 野口裕司, 金子直之, 「自殺企図によるパラコート中毒3例の報告 : 行政介入への提言」『日本救急医学会関東地方会雑誌』 40巻 3号 2019年 p.234-237, doi:10.24697/jaamkanto.40.3_234, 日本救急医学会関東地方会。
  19. ^ 野口裕司, 金子直之「自殺企図によるパラコート中毒3例の報告 : 行政介入への提言」『日本救急医学会関東地方会雑誌』第40巻第3号、日本救急医学会関東地方会、2019年、234-237頁、doi:10.24697/jaamkanto.40.3_234ISSN 0287-301XNAID 130007777897 
  20. ^ 南江堂『中毒百科「パラコート・ジクワット」』 内藤裕史、2001年6月


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