パパイラス パパイラスの概要

パパイラス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/20 15:10 UTC 版)

パパイラス
欧字表記 Papyrus
品種 サラブレッド
性別
毛色 青鹿毛
生誕 1920年
死没 1941年
Tracery
Miss Matty
母の父 Marcovil
生国 アイルランド
生産者 Sir John Robinson
馬主 John Peter Hornung
調教師 Benjamin Irish
→Basil Ernest Jarvis
競走成績
生涯成績 18戦9勝
獲得賞金 25,000ポンド以上
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経歴

2歳になった1922年に競走馬としてデビューし、同年にステークス競走を含む6勝を挙げた。3歳時にはスティーヴン・ドナヒュー騎乗のもとでダービーステークスに出走し、ファロスを下して優勝した。同年はセントレジャーステークスでも2着に入っている。

この年の9月、パパイラスはアメリカへと渡り、同地のダービーに相当するケンタッキーダービー優勝馬ゼヴとのマッチレースベルモントパーク競馬場・ダート1マイル1/2)が組まれた。この競走はイギリス・アメリカのダービー馬2頭の対決として大いに注目を集めた。この遠征に際して、パパイラス陣営はドナヒューと調教師、さらに馬丁2人が付き添って乗船し、さらに特別に調整された飼料、帯同馬、そして厩舎の猫も一緒に連れて行った[1]

対決の場となった当日のベルモントパーク競馬場は不良馬場で、しかもパパイラスにとっては初となるダートコースでの競馬であった。不慣れな環境であったほか、レース中はゼヴの蹴り上げた泥にひるんで前に行けなくなり、勝ったゼヴから5馬身離されてレースを終えた。

イギリス帰国後、パパイラスは大競走での優勝こそなかったが、エクリプスステークスやジョッキークラブステークスで2着に入っている。4歳になった1924年に引退した。

引退後は種牡馬となったが、産駒はあまり走らず、ほとんど成功できなかった。しかし繁殖入りしてから功績を挙げた産駒もおり、その代表に1926年生のオシリス[2]がいる。同馬はウッドコートステークスなどの勝ち馬で、アメリカに輸出されたあとにカナダリーディングサイアーを4回獲得した。また、フランスでシャンティイ賞などに勝ったコスキラ(1933年生)は繁殖牝馬としてプリンスキロ北アメリカリーディングサイアー7回)を産んでいる。

評価

主な勝鞍

※当時はグレード制未導入

1922年(2歳)
プレンダーガストステークス
1923年(3歳)
ダービーステークスチェスターヴァーズ、デュークオブヨークステークス
2着 - セントレジャーステークスエクリプスステークス、ジョッキークラブステークス、マッチレース(対ゼヴ)
1924年(4歳)
2着 - エクリプスステークス、ジョッキークラブステークス

血統表

パパイラス血統(ロックサンド系(エクリプス系) / St. Simon・Angelica 3x4x4=25.00%、 Hermit 5x5x5=9.38%、 Solon 5x5=6.25%) (血統表の出典)

Tracery
1909 青鹿毛 アメリカ
父の父
Rock Sand
1900 青鹿毛 イギリス
Sainfoin Springfield
Sanda
Roquebrune St. Simon
St Marguerite
父の母
Topiary
1901 鹿毛 イギリス
Orme Ormonde
Angelica
Plaisanterie Wellingtonia
Poetess

Miss Matty
1914 鹿毛 イギリス
Marcovil
1903 栗毛 イギリス
Marco Barcaldine
Novitiate
Lady Villikins Hagioscope
Dinah
母の母
Simonath
1905 鹿毛 イギリス
St. Simon Galopin
St. Angela
Philomath Philammon
Chrysalis F-No.16-f

  1. ^ Papyrus article at TIME magazine, September 17, 1923
  2. ^ アメリカに同名の馬がいたため、渡米後は「オシリスII (Osiris II) 」と呼ばれるようになった。


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