ゼルダの伝説 時のオカリナ
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スタッフ
- スクリプトディレクター - 大澤徹
- ゲームシステムディレクター - 山田洋一、小野塚(青沼)英二(主にダンジョンデザインを担当)
- 3Dシステムディレクター・キャラクターデザイン - 小泉歓晃
- プログラムディレクター - 岩脇敏夫
- 音楽 - 近藤浩治
- シネマシーンディレクター - 河越巧、森直樹
- マップデータマネージャー - 木村茂夫
- プロデューサー - 宮本茂
- スーパーバイザー - 手塚卓志、中郷俊彦
- エグゼクティブプロデューサー - 山内溥
ゼルダの伝説 時のオカリナGC
ジャンル | アクションアドベンチャー |
---|---|
対応機種 | ニンテンドーゲームキューブ |
開発元 | 任天堂 |
発売元 | 任天堂 |
人数 | 1人 |
メディア | 8cm光ディスク 1枚 |
発売日 | 2002年12月13日(『ゼルダの伝説 風のタクト』予約特典) |
その他 |
振動機能対応 ©1998,2002 Nintendo |
『ゼルダの伝説 時のオカリナGC』は、『時のオカリナ』をニンテンドーゲームキューブに移植(説明書の表記は再現)したものである。『ゼルダの伝説 風のタクト』(2002年12月13日発売)の予約特典として配布された。コントローラーの操作ボタンの割り振り方など細部にわずかな違いがあるものの、内容はオリジナルを忠実に再現している。
当初は数量限定のキャンペーンとして発表され、予約後その場で特典ディスクをプレゼントするという方法が予定されていた。しかし、問い合わせが殺到したり、特典目当てに予約だけして商品を購入しない客が出るなど店頭での混乱が懸念されたため、予約者全員に『風のタクト』のディスクと一緒に配布する方法に変更された。
また本作には、『時のオカリナ』の高難易度版である『ゼルダの伝説 時のオカリナGC 裏[注 7]』(英題:The Legend of Zelda: Ocarina of Time Master Quest)も収録された。これは元々64DD用に開発されたもののお蔵入りとなっていたソフトを活用したものであり、本編と全く異なる謎や仕掛けが用意されたダンジョンは、より難しく複雑になっている。なお、『風のタクト』公式サイトにNintendo DREAM編集部協力による「裏ゼルダ攻略ガイド」が掲載されている[33]。また、『ゼルダコレクション』に収録されている『時のオカリナ』は、このGC版とほぼ同じものである。
バージョンによる主な相違点
N64以外の共通点
- 月と星を模したゲルドの紋章がムジュラの仮面で使われていた新デザインに置き換えられている。
- N64ロゴ、デクのタネ、ルピーのテカり具合が異なる[注 8]。
- 下記のN64シェーダーに対応していない。
- バーンエフェクト(ツインローバの炎)やノイズエフェクトが正しく描画されていない[注 9]。
- モーファの核が白と赤のみとなっている。
- 多数のエフェクト(レンズフレア効果など)が欠落している。
- グローエフェクト(燈台以外の炎、光の矢、ガノンドロフが放つ闇の波動、etc.)がどのバージョンでも一貫して描画されていない。
ゲームキューブ版
- 解像度が上がり、画質が若干良くなった。プログレッシブモードでの表示も可能。
- ゲームキューブ (GC) の仕様に合わせ、メッセージを一部変更[注 10]。
- GC用コントローラーの仕様に合わせ、ボタンの色を変更[注 11]。
- メモリーカードにセーブデータを保存するため、セーブ時は画面が暗転し「セーブしています…」と表示され、ゲームが一時的に停止する。
- 当バージョンに限り、ガノンドロフのマントの模様が新ゲルドのものになっている。
Wiiバーチャルコンソール版
- 解像度が上がり、画質が若干良くなった。
- 振動機能に対応していない為、もだえ石が使用できない。
- ゲームの締めのシーンのセピア画面が正しく描画されず、モノクロになっている。
Wii Uバーチャルコンソール版
- Wii版同様、解像度が上がり、画質が若干良くなる一方、明度が下げられている。
- Wii U版では振動機能に対応している為、64版同様にもだえ石が使用できる。
- メッセージを早送りすると、文字のレイアウトが崩れることがある。
NINTENDO 64 Nintendo Switch Online
- 高解像度対応のほか、そうび画面の解像度がより鮮明で詳細に描画されている。
- 振動機能に対応している為、64版同様にもだえ石が使用できる。
Wiiバーチャルコンソール版ムジュラの仮面と同じ変更が確認されるものの、原形をとどめる程度で調整されている(『点滅表現・明度などの変更』に該当するものであって、いずれもグラフィックエラーではない)。
- 下記のエフェクトが控えめになっている。
- 敵を倒した時の点滅が1回になっている。
- 燈台の火とその周りのボリュームが減少している(オープニングデモの「出現するツインローバ」と「炎の中で駆けるガノンドロフ」、ヴァルバジア戦で確認)。
- ボス部屋のワープポイントのエフェクトが暗くなっている。
- ヴァルバジアの身体全体が暗くなっている。
注釈
- ^ N64ソフト ゼルダの伝説時のオカリナのパッケージに1人用3DアクションRPGと記載
- ^ 必ず偶数秒であり、残りハート数1つにつき8秒。例えばハート3つなら24秒である。
- ^ N64のみ。3DSの場合はセーブした日時を表記する。
- ^ ダメージを受けないだけであり、攻撃を受ければ怯んだり突き飛ばされたりする。また、デクの盾を装備中に炎攻撃を受けると、ダメージは受けないが盾は燃えてしまう。
- ^ 大人時代には、ゴロンのうでわがなくてもバクダン花などを持ち上げることができる。
- ^ 「光のプレリュード」だけは森の神殿をクリアしないと教えてもらえない。
- ^ シリーズ第1作『ゼルダの伝説』で、本編クリア後に遊べる高難易度版を「裏ゼルダ」と呼んだことに倣ったものである。
- ^ NINTENDO 64 Nintendo Switch Onlineでは「ハートのかけら」および「ハートの器」といった本来のテカり具合が異なるアイテムを除き、オリジナル版同様である。
- ^ Wii UおよびNINTENDO 64 Nintendo Switch Onlineではボンゴボンゴの影のノイズだけが正しく描画されている。
- ^ 例:振動パック→振動機能、Z注目→L注目
- ^ 例:STARTボタン:赤→灰、Bボタン:緑→赤、Aボタン:青→緑
出典
- ^ a b “ゼルダ新作は2D、3D...に続く「第三の波」をゲーム史にもたらすか? ゲームデザインの徹底分析で浮かぶ任天堂の"新境地"【寄稿:元任天堂・岡本基氏】”. ニコニコニュース. ドワンゴ (2017年4月5日). 2023年11月15日閲覧。
- ^ a b “March 25, 2004”. The Magic Box. オリジナルの2005年11月26日時点におけるアーカイブ。 2023年11月5日閲覧。
- ^ 「樹の上の秘密基地 第1回の21 『宮本茂、ゼルダについてふたたび語る』」 ほぼ日刊イトイ新聞、1999年1月3日。
- ^ 『ゼルダの伝説 時のオカリナ百科』 アスペクト、1999年4月 ISBN 4-7572-0396-9。
- ^ 64DDをセットした本体に、本作のカートリッジと何らかのディスクをセットして起動すると、ディスクが非対応であることを知らせる警告文が表示される。
- ^ 「特集 E3が見たゲーム業界--巨大見本市を通して振り返る変遷(第1回)」 CNET Japan、2009年07月16日。
- ^ 「任天堂がN64ソフト発売延期 『ゼルダ』らは秋に登場」 SOFTBANK GAMES、1998年4月4日。
- ^ 「NINTENDO 64の『ゼルダの伝説』またもや発売日が延期に」 SOFTBANK GAMES、1998年10月1日。
- ^ 「E3:任天堂の戦略発表会に行って来た カラーゲームボーイは今秋発売」 SOFTBANK GAMES、1998年5月28日。
- ^ 週刊ファミ通 2002年5月10・17日合併号(通巻700号) 特集「ソフト&ハードランキングスペシャル」 エンターブレイン、2002年4月26日発売、雑誌コード26453-5/17。
- ^ 「64『ゼルダ』、早くも106万本を出荷 クリスマスまでに世界で500万本狙う」 SOFTBANK GAMES、1998年12月8日。
- ^ ““Nintendo Switch Online+追加パック”が本日よりサービス開始。ニンテンドウ64やメガドラソフトが楽しめる! 11/5からは『あつ森』DLCも!!” (日本語). ファミ通.com. KADOKAWA (2021年10月26日). 2021年10月31日閲覧。
- ^ “The Legend of Zelda: Ocarina of Time Reviews”. TopTenREVIEWS. 2010年4月25日閲覧。
- ^ “The Legend of Zelda: Ocarina of Time reviews”. 2010年4月7日閲覧。
- ^ “"The Legend of Zelda: Ocarina of Time Master Quest reviews”. 2010年4月7日閲覧。
- ^ “The Legend of Zelda: Ocarina of Time reviews”. 2010年4月7日閲覧。
- ^ “The Legend of Zelda: Ocarina of Time / Master Quest reviews”. Metacritic. 2008年3月4日閲覧。
- ^ Marriott, Scott Alan. “The Legend of Zelda: Ocarina of Time Review”. Allgame. 2008年6月16日閲覧。
- ^ Legend of Zelda: Ocarina of Time review". Edge (Bath: Future Publishing): 84–87. Christmas 1998.
- ^ “"Retro Review: Zelda Ocarina of Time”. Electronic Gaming Monthly (Jan 2004).
- ^ “The Legend of Zelda: Ocarina of Time review(1998-11-23)”. GameSpot. 2010年4月4日閲覧。
- ^ Schneider, Peer (1998年11月25日). “Legend of Zelda: Ocarina of Time review”. IGN. 2009年2月11日閲覧。
- ^ Schneider, Peer (2003年2月27日). “Legend of Zelda: Ocarina of Time / Master Quest”. IGN. 2009年2月11日閲覧。
- ^ “Now Playing”. Nintendo Power 114: 122. (November 1998).
- ^ 週刊ファミ通クロスレビュープラチナ殿堂入りソフト一覧
- ^ 平成10年度(第2回)文化庁メディア芸術祭 受賞作品 文化庁メディア芸術プラザ、1999年。
- ^ 「第3回CESA大賞」 受賞作品一覧 一般社団法人コンピュータエンターテインメント協会(CESA)、1999年。
- ^ 「ミリアドール受賞者決まる」 coolstates communications、1999年2月8日。
- ^ 1999 2nd Annual Interactive Achievement Awards Academy of Interactive Arts & Sciences(AIAS)、1999年。
- ^ Archive / 1999 Spotlight Awards International Game Developers Association(IGDA)、1999年。
- ^ IGN Top 100 Games 2008 | 1 The Legend of Zelda: Ocarina of Time IGN、2008年。
- ^ ゲーム内キャラクターのセリフ(子供時代の城下町)
- ^ “ゼルダの伝説 風のタクト:裏ゼルダ攻略!”. 任天堂. 2018年7月17日閲覧。
- ^ 『ファミ通ゲーム白書2013 補完データ編(分冊版)』エンターブレイン、2013年。
- ^ 2023CESAゲーム白書 (2023 CESA Games White Papers). コンピュータエンターテインメント協会. (2023). ISBN 978-4-902346-47-3
- ^ “社長が訊く『ゼルダの伝説 時のオカリナ 3D』開発スタッフ 篇”. 任天堂. 2018年7月17日閲覧。
- ^ 「『ゼルダの伝説』25周年記念フルオーケストラコンサートが10/10開催」 Gpara.com、2011年6月8日。
- ^ 「社長が訊く『ゼルダの伝説 時のオカリナ 3D』 サウンド篇」 任天堂、2011年5月26日。
固有名詞の分類
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ゲームキューブ用ソフト |
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