シャンパン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/03 05:13 UTC 版)
シャンパンを用いた料理
- シュークルート・ア・ラ・シャンパーニュ(Choucroute à la Champagne、仏語:シュークルート、独語:ザワークラウト)は、通常では白のアルザスワインで煮るが、これの代わりにシャンパンで煮る贅沢な料理。レストラン(ブラッスリー)では、顧客の目の前でアルコールランプなどを用いて鉄皿をあぶりつつ、シャンパンをまぶして煮る。
- アマダイのシャンパン煮 - アマダイの白ワイン煮の内、使うワインがシャンパンとなるもの。飲用に出すのと同じシャンパンひと瓶を丸ごと惜しげもなく鍋に注いで煮込む、大変贅沢な一品である。
シャンパングラス
シャンパン用のグラスにはクープとフルート(仏:フリュート)がある。
- クープはボウルの部分が浅い、脚付きのグラス。かつては女性が(上を向き飲む際に動く喉=のどを周囲に見せずに)優雅に飲むという目的のため主流だったが、口が広く炭酸が抜けやすいことから、シャンパン・フルート(champagne flute)にその座を譲るようになった。シャンパン・タワー(champagne tower)の演出で用いられることが多い。オリジナルはマリー・アントワネット、ポンパドゥール夫人、ジョゼフィーヌ・ド・ボアルネいずれかの胸をモデルにしたという伝説がある。朝日新聞にコラム「飲むには理由がある」を連載している日本輸入ワイン協会会長の山本博は、現物が世界に2つ残っていて、小さくなく豊かで見事なものであると述べている[7]。
- フルート(フリュート)は細長いグラスで、スマートで泡立ちもよく見えるので、席巻している。とはいえ、飲みにくいし、残り少なくなったのを飲むのも大きく傾けなければならない。山本博はコラム「飲むには理由がある」で、普通の白ワイン用のグラスが向いていると述べている[7]。
- 125ml入りの小型瓶は、そのまま口をつけて飲む屋外などカジュアルなスタイルでの用途瓶であるが、フルートより小さいという洒落から「ピッコロ」と愛称が付けられている。
シャンパンとイベント
下記のイベントなどでは基本はシャンパンを使うが、地域によってはウィスキーや日本酒など国柄や地元の特産酒を用いる場合や、一般的なスパークリングワインで代用する場合も有る。
- シャンパンファイト(シャンパンシャワー)
- 表彰式や祝勝会で、優勝した選手や優勝したチームが行う。
- シャンパンタワー(シャンパンピラミッド)
- シャンパングラス(クープ)を、タワー状あるいはピラミッド状に積み上げて、頂点からシャンパンを注ぐもの[8][9]。
- 進水式
- 新造船や新造潜水艦の進水式では、シャンパンをロープで上から釣り、女性がそれを振り子の勢いで船体に叩きつけて瓶を割る。
- フリーフロー
- いわゆる飲み放題のことを、シャンパンについて行う料飲店では「フリーフロー(制限なし流し)」と呼ぶ。時間制が一般である。
注釈
出典
- ^ 西国立志編より
- ^ 新千字文より
- ^ AOC Champagne - Conditions de production
- ^ ただしここに含まれないピノ系品種もつかわれているし、使用が許されている。
- ^ Décret n° 2010-1441 du 22 novembre 2010 relatif à l'appellation d'origine contrôlée « Champagne »
- ^ “ベルギー税関、米国産「ビールのシャンパン」2千缶あまりを廃棄”. CNN (2023年4月24日). 2023年4月25日閲覧。
- ^ a b 朝日新聞be, 2014年10月4日。
- ^ “ウエディング用語集”. :ゼクシィ(リクルート). 2013年4月5日閲覧。
- ^ “ウエディング用語集”. :ゼクシィ(リクルート). 2013年4月5日閲覧。
- 1 シャンパンとは
- 2 シャンパンの概要
- 3 呼称
- 4 シャンパンを用いた料理
- 5 シャンパンが登場、引用される作品
- 6 脚注
- シャンパンのページへのリンク