サントメ・プリンシペ 国際関係

サントメ・プリンシペ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/10 03:07 UTC 版)

国際関係

サントメ・プリンシペはルゾフォニア(ポルトガル語世界)の1国であり、ポルトガル語諸国共同体[7]ポルトガル語公用語アフリカ諸国に加盟している。旧宗主国のポルトガル以外との関係では、植民地時代の奴隷貿易や独立後の友好関係を通じてとりわけ歴史的にアンゴラとの関係が深かった。

対中関係

サントメ・プリンシペは1975年の独立当初は中華人民共和国を承認、1997年5月からは中華民国台湾)を承認。2016年12月20日に中華民国との外交関係を断ち[8]、同月26日に中華人民共和国と国交を回復した。

日本との関係

  • 在留日本人数 - 0人(2021年4月現在)[9]
  • 在日サントメ・プリンシペ人数 - 3人(2021年12月現在)[9]

国家安全保障

  • 実戦部門 : 陸軍、海軍、治安警察
  • 軍事費(2001年)は、40万ドル。GDP比は、0.8%。
  • 総兵力(1995年)約600人。

地方行政区分

サントメ・プリンシペの県

2つの州に分かれている。

2州は、更に7つの県に分けられる。

  1. アグア・グランデ県
  2. カンタガロ県
  3. カウエ県
  4. レンバ県
  5. ロバタ県
  6. メ=ゾシ県
  7. パグエ県

主要都市

主要な都市はサントメ(首都)がある。

地理

カン・グランデ英語版峰。
カメルーン火山列諸島

サントメ・プリンシペの領土は、ギニア湾上のサントメ島プリンシペ島の2島と、その周囲の島嶼から成り、国土面積は964 km2程度である。いずれも火山島で、アフリカ大陸カメルーン山から赤道ギニアビオコ島アンノボン島に至るカメルーン火山列に属する。最も大きな島はサントメ島であり、長さ50 km、幅32 kmで、国内最高峰はサントメ島のサントメ山(2024 m)である[10]。サントメ島南部には、世界でも屈指の大きさを誇る火山性尖塔のカン・グランデ(標高663m)がそびえている。カン・グランデは、1991年2月に早稲田大学探検部の3人(高橋洋祐、森山憲一、縣直年)が初登頂した[11]

次に大きな島はプリンシペ島で、長さ30 km、幅6 kmほどである。なお、サントメ島よりも乾燥している。

ほぼ赤道直下にあり(北緯0度23分)、年間を通して気温・湿度共に高い。首都サントメの年間平均気温は26℃ほどだが[12]、周囲を海に囲まれているために32 ℃を超えることは少ない。内陸高地では年間平均気温は20 ℃程度で、夜間は涼しい。雨季は10月から5月で、年間降水量は南西部で5000 mmに達するのに対して、北部は1000mmと少ない[13]

生態系


注釈

  1. ^ サトウキビの栽培には年間平均気温20 ℃、年間降水量1000 mm以上であれば良い。ただし、収穫期に糖度が高いことが求められるため、収穫期に乾燥する地域での栽培が望ましい。季節風の影響を受ける地域で乾季はあるものの、サントメ島は年間降水量4000 mm以上に達する非常に多雨な地域である。
  2. ^ カカオの栽培には年平均気温25 ℃前後、年間降水量2000 mmを超えることが条件として求められる。乾燥に弱いため、多雨な地域が栽培に向く。

出典

  1. ^ a b UNdata”. 国連. 2021年10月10日閲覧。
  2. ^ a b c d e IMF Data and Statistics 2021年10月21日閲覧([1]
  3. ^ DST News - Sao Tome and Principe changes its time zone back to UTC from January 1, 2019.、2019年1月3日閲覧。
  4. ^ a b c 田辺裕、島田周平、柴田匡平、1998、『世界地理大百科事典2 アフリカ』、朝倉書店  p232 ISBN 4254166621
  5. ^ 「世界現代史15 アフリカ現代史3」p161 小田英郎 山川出版社 昭和61年3月30日1版1刷発行
  6. ^ a b c 田辺裕、島田周平、柴田匡平、1998、『世界地理大百科事典2 アフリカ』、朝倉書店  p233 ISBN 4254166621
  7. ^ a b c d e f https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/stp/data.html 「サントメ・プリンシペ民主共和国 基礎データ」日本国外務省 令和2年3月18日 2020年5月5日閲覧
  8. ^ Blanchard, Ben (2016年12月21日). “China welcomes Sao Tome decision to ditch Taiwan ties”. Reuters. http://www.reuters.com/article/us-china-taiwan-saotome-idUSKBN1492SO 2016年12月21日閲覧。 
  9. ^ a b 外務省 サントメ・プリンシペ基礎データ
  10. ^ 田辺裕、島田周平、柴田匡平、1998、『世界地理大百科事典2 アフリカ』、朝倉書店  p231 ISBN 4254166621
  11. ^ 『岩と雪 No.147』山と溪谷社、1991年8月1日、6-14頁。 
  12. ^ a b c d 「データブック オブ・ザ・ワールド 2018年版 世界各国要覧と最新統計」p276 二宮書店 平成30年1月10日発行
  13. ^ a b 田辺裕、島田周平、柴田匡平、1998、『世界地理大百科事典2 アフリカ』、朝倉書店  p231 ISBN 4254166621
  14. ^ 平野克己 『図説アフリカ経済』日本評論社、2002年4月。33-34頁。ISBN 978-4-535-55230-2
  15. ^ 田辺裕、島田周平、柴田匡平、1998、『世界地理大百科事典2 アフリカ』、朝倉書店  p235 ISBN 4254166621
  16. ^ Scott 2009 Standard Postage Stamp Catalogue Vol.5. Amos Advantage. (2008). p. 839. ISBN 978-0894874215 
  17. ^ STAMPS ISSUES”. サントメ・プリンシペ郵政. 2015年10月25日閲覧。
  18. ^ ILLEGAL STAMPS”. サントメ・プリンシペ郵政. 2015年10月25日閲覧。
  19. ^ 「各国別 世界の現勢Ⅰ」(岩波講座 現代 別巻Ⅰ)p404 1964年9月14日第1刷 岩波書店
  20. ^ 『アフリカを知る事典』、平凡社、ISBN 4-582-12623-5 1989年2月6日 初版第1刷 p.181
  21. ^ 田辺裕、島田周平、柴田匡平、1998、『世界地理大百科事典2 アフリカ』、朝倉書店  p232 ISBN 4254166621
  22. ^ a b CIA World Factbook "Sao Tome and Principe" 2020年4月5日閲覧。






サントメ・プリンシペと同じ種類の言葉


固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「サントメ・プリンシペ」の関連用語

サントメ・プリンシペのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



サントメ・プリンシペのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのサントメ・プリンシペ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS