グジャラーティー文字
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/28 18:53 UTC 版)
補助記号
単語に付加する補助記号
名称 | 用途 | |
---|---|---|
ં | bindī, anusvāra | アヌスヴァーラを参照。鼻母音、または次に来る子音が有声閉鎖音の場合は、音節末に鼻子音が付加されることをあらわす。 どちらの記号を用いるかは、どの母音記号(付加記号)が使用されているかによる。 |
ઁ | candrabindū | |
ઃ | visarga | ヴィサルガを参照。語末に位置し、気息 (h) があることを示す。実際には発音されないか、軽く発音される。 この記号はサンスクリットからの借用語に現れ、ローマ字に転写するときḥを使う。 |
્ | virāma | 子音記号に付加し、随伴母音のない子音のみの音であることを示す。例: ક ka に対し、ક્ は k をあらわす。 |
઼ | nuktā | グジャラート語にない外来語の発音を示すため、既存の文字につけるための記号。ફ pha -> ફ઼ fa など。 |
句読点
। | 句点。平叙文の文末に添える。 |
? | 疑問符。使用法は欧米の文章と同じで、疑問文の文末に添える。 |
, | 読点。使用法は欧米の文章におけるコンマに同じ。 |
数字
インド系文字には独特の字体をした数字がある。これはグジャラーティー文字についても同様であり、下表のようなものがある。ただし、最近ではこれの替わりに現在の日本でもよく使われるアラビア数字(下表の上段のもの)が使われることもある。
0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
૦ | ૧ | ૨ | ૩ | ૪ | ૫ | ૬ | ૭ | ૮ | ૯ |
なお、使用法は算用数字とまったく同じである。例: ૯૦૬ = 906 = 九百六。
コンピュータでの文字処理
Unicodeにおけるコードの定義
Unicodeでは以下の領域に次の文字が収録されている。
U+ | 0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | A | B | C | D | E | F |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
0A80 | ઁ | ં | ઃ | અ | આ | ઇ | ઈ | ઉ | ઊ | ઋ | ઌ | ઍ | એ | |||
0A90 | ઐ | ઑ | ઓ | ઔ | ક | ખ | ગ | ઘ | ઙ | ચ | છ | જ | ઝ | ઞ | ટ | |
0AA0 | ઠ | ડ | ઢ | ણ | ત | થ | દ | ધ | ન | પ | ફ | બ | ભ | મ | ય | |
0AB0 | ર | લ | ળ | વ | શ | ષ | સ | હ | ઼ | ઽ | ા | િ | ||||
0AC0 | ી | ુ | ૂ | ૃ | ૄ | ૅ | ે | ૈ | ૉ | ો | ૌ | ્ | ||||
0AD0 | ૐ | |||||||||||||||
0AE0 | ૠ | ૡ | ૢ | ૣ | ૦ | ૧ | ૨ | ૩ | ૪ | ૫ | ૬ | ૭ | ૮ | ૯ | ||
0AF0 | ૰ | ૱ |
また、句点 (।) はグジャラーティー文字枠には定義されておらず、デーヴァナーガリーにて定義されているU+0964を利用する(ただし今後U+0AE4として定義される可能性はある)。"?" と "," は英文のものとまったく同じであり、グジャラーティー文字枠には定義されていない。
Windows上での処理
Windows XP、Windows Server 2003以降のオペレーティングシステム (OS) では、該当のテキスト処理システムをインストールすれば、キーボード上でグジャラーティー文字を入力することができる。インストール法など詳しくはHelp:多言語対応 (インド系文字)を参照。
キーボード
Windowsのグジャラート語キーボードの配列は以下の通り。
グジャラーティー文字と同じ種類の言葉
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