クライシス コア ファイナルファンタジーVII 登場人物

クライシス コア ファイナルファンタジーVII

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/28 09:59 UTC 版)

登場人物

ザックス・フェア (Zack Fair)
- 鈴村健一
本作の主人公。身長は18歳の時点で185cm。セフィロスに憧れ彼のような英雄になることを夢見てゴンガガを家出同然で飛び出し、2ndとして採用される。後にクラス1stへ昇格する。物語序盤はバスターソードではなくロングソードを使い戦う。
ニブルヘイムの事件後神羅により殉職と発表されるが、裏ではクラウドと共に宝条博士のセフィロスコピー実験を施されていた。4年後に目覚め逃亡。アンジールの願いだったジェネシスを倒し改心させる事に成功。その後ミッドガルに向かい待ちかまえていた神羅兵の大軍に無謀な突進を試み、致命傷を負う。直後、わずかに自我を取り戻したクラウドにバスターソードを手渡し、「自分の分まで生きろ」と言い残し星へ還った。
この時点でニブルヘイム事件から5年経過している。エアリスの手紙(89通目)が書かれたのは事件の4年後のことであり、結果的に1年越しでザックスの元に届いたことになる。またエアリスからザックスへの88通の手紙はツォンが預かっている。これらの手紙を預かって1年が経過していることは、レノの「不良郵便屋 一年越しの仕事だぞ と」という台詞でも確認できる。
セフィロス (Sephiroth)
声 - 森川智之
「ジェノバ・プロジェクトS」によって生み出された純粋S細胞の持ち主にして、最強のソルジャー・クラス1st。彼に憧れる少年達が世界中におり、ザックスやクラウドも同様にいずれセフィロスのようなりたいと願いそれぞれの村を後にした。ニブルヘイム事件で自身の出生の秘密を知り村民を殺害し村を焼失させた。それに憤慨したクラウドによってライフストリームに落とされる。
アンジール、ジェネシスとは親友であり、彼らにのみ普段は他人に見せない本音を明かすこともあったらしい。
アンジール・ヒューレー (Angeal Hewley)
声 - 井上和彦
ソルジャー・クラス1st。ジェネシスとは親友であり、幼馴染でもある。軍務の人間らしからぬ理想論者で抽象的な言動が多いが後輩達からの信頼は厚いようだ。夢を持つこととソルジャーの誇りを胸に刻んでおり、この思いはザックスへと受け継がれる。ウータイでの任務を境に忽然と姿を消す。愛剣として『FFVII』でクラウドが愛用していたバスターソードを持っているが、これは父親が死ぬまで苦労してアンジールに買い与えたものであるため「まじない用」「刃こぼれが勿体無い」と言いほとんど使わない。これは後にザックスの手を経てクラウドへ渡り、『FFVII AC』ではザックスの墓標となる。白い片翼を右にもっている。当初はクラウドを模した容貌になる予定だったようだが、野村の判断でファミ通のインタビューにて三国志の「関羽」をモデルにしたと語られた。名前の由来は天使を意味する「Angel」の読み方を変えたものである。また、作中で使われる彼の技名[注 1]はキリスト教の「七つの大罪」に由来している。
「プロジェクトG」の実験の一環として、ジェノバ細胞を持つ母ジリアンの胎内で細胞分裂を繰り返した末に誕生した。彼の細胞は「双方向コピー」という、かつてジェノバが古代種を滅ぼそうとした物と同一の能力を受け継いでおり、他者の細胞を取り込みそれを分け与える特性を持つ。自分のその能力に苦悩しつつもジェネシスの動向を探るために行動し、最終的にザックスにジェネシスと自分の始末を任せて、彼に夢と誇りと共にバスターソードを託し死亡。
ジェネシス・ラプソードス (Genesis Rhapsodos)
声 - Gackt
ソルジャー・クラス1st。アンジールとは親友であり幼馴染。セフィロスに強い対抗意識を抱いている。『DC FFVII』で隠しキャラクターとして登場する「G」の正体。叙事詩「LOVELESS」を好む。愛剣は赤いレイピア。黒い片翼を左にもっている。ウータイでの戦役中、多くの兵器とソルジャークラス2nd, 3rdとともに姿を消し、神羅に追われる身となる。その後、大量のジェネシス・コピーがザックスたちの前に立ちはだかる。なお、劇中で着用している衣装は『DC FFVII』で着用している物とは多少異なっている(コート背面左側が『DC FFVII』では黒の格子状になっていた物が本作では普通のコートになっている)。名前の由来はラテン語で「創世主」などを意味する「Genesis」。
「プロジェクトG」によって生み出された存在。アンジールの母ジリアンの細胞を胎児期に移植され誕生したのがジェネシスである。アンジールと同様に双方向コピーの能力を持つが、それ故に彼の肉体に「劣化」が生じた。劣化を止めるために「LOVELESS」に記された「女神の贈り物」を求める。ニブルヘイム事件以降は4年間劣化が停止し後ザックスの前に立ちはだかった後に再発、後の一年弱で急激に劣化する。劣化が治まった後もなお、ザックスに自分を始末(今の自分を倒させ、ソルジャーの誇りを取り戻させる為)させるよう戦いを挑み、決着が付いた後、セフィロスの細胞を持つザックスが故郷のリンゴを食べたのを見て「夢が叶った」と穏やかな表情で眠りに付いた。
その後、神羅ソルジャーのヴァイスとネロによって回収される。その後、ジェネシスはヴァイス達DGの仲間への勧誘を断り、世界に危機が訪れた時に備えて地底の水牢に自らを封印した。すでに発売済みのDCでは彼の存在からDGが人体実験施設=DGソルジャーを作る機関となりジェノバが関与していないヴァイスはじめDGソルジャーはG因子を保有している設定だったが、CCではDGが人体実験施設化した頃はGは失敗作とされバノーラ村に隔離されている。
クラウド・ストライフ (Cloud Strife)
声 - 櫻井孝宏
セフィロスに憧れて大都市ミッドガルへと来た少年。しかし、ソルジャーとしての素養がなかったことから一般兵に配属される。社交的な方ではないが、素直でやや鈍感な性格。ザックスとはモデオヘイムの任務で同行したことをきっかけに知り合った。セフィロスを倒した後、宝条の実験(ジェノバ・プロジェクトS)によって魔晄中毒となり廃人となり、さらに純粋S細胞の持ち主にさせられ自身の劣化を直す為の存在としてホランダーに狙われる。ザックスの死の直前に自我を取り戻し、バスターソードを受け取る。
エアリス・ゲインズブール (Aerith Gainsborough)
声 - 坂本真綾
ミッドガルのスラムの教会で花を育てている。古代種の末裔として神羅の監視下にあるが行動はほとんど制限されていない。古代種の力をもち普通の人間とは異なることに悩んでおり、明るく前向きながらも空を怖がるなど内向的な一面が見られる。神羅が両親を奪い自分を束縛する存在であることはザックスには告げていない[8]。アルティマニアによると、『FFVII』においての悪評を受けてエアリスを弁護するため、デート一回の台詞をザックスの台詞にしたことがわかる[9]
余談だが、本作で彼女がザックスと初めて出会う場面は、「FFVII」本編でクラウドと教会で出会う場面と描写が同じである。
ラザード (Lazard)
声 - 森田順平
ソルジャー統括。本作の時点では「ソルジャー」は治安維持部門とは別の管轄であった。
神羅カンパニーに復讐を目的として入社。驚異的な早さで出世したが、ソルジャー部門統括という地位を活かして裏でホランダーに手を貸し復讐しようとしていた。スラム街の女性が話す内容から、彼はプレジデント神羅とその愛人の子であり、ルーファウスとは異母兄弟であることがうかがえる。つまり、彼の復讐とは自分と母を捨てたプレジデント、ひいては神羅へのものである。しかし、ザックスたちの働きによってホランダーが逃亡したため、ホランダーと組んでいたことが発覚するのも時間の問題だと考え、神羅を去る(会社からは殉職を発表される)。その後、ホランダーをジュノンから連れ出した。ホランダーによってアンジールの細胞を植え付けられ、劣化したアンジール・コピーとなってザックスの前に現れた。コピーとなった事でアンジールの想いを受け継ぎ世界を救済することを決心する。そしてザックスと共にジェネシスがバノーラにいることを突き止め、ザックスがジェネシスに挑む間クラウドを神羅兵からアンジールコピーと共に守り通し、劣化により死亡し消滅した。
宝条 (Hojo)
声 - 野沢那智[注 2](PSP版)→ 千葉繁(リユニオン)
神羅カンパニー科学部門統括。ミッションにおいて、殉職したソルジャーの細胞を採取してコピーを造り、実験サンプルとしてソルジャーと戦わせる狂気の科学者。自身の研究権威や研究結果にしか興味を示さず、他人に対しては「実験サンプル」程度にしか思っていない。セフィロスの実父だがセフィロスにはこのことを知らされていない。
ホランダー (Hollander)
声 - 大和田伸也
神羅カンパニーの科学者。ガスト博士死亡後の後任争いで敗れたため宝条や神羅に恨みを持っていた。神羅から研究資材を盗んで逃亡し、ジェネシスやアンジールを利用して神羅への復讐を企む。その後、ジェネシスに始末されかけた時に彼の細胞を取り込み身を守ったが劣化が生じ、それを治す為にクラウドを付けねらうが、ザックスに倒される。アンジールの実父であるが、それを知ったアンジールからは養父の方だけが父だと拒絶されている。
ツォン (Tseng)
声 - 諏訪部順一
神羅カンパニー総務部調査課(通称、タークス)のリーダー的存在。
レノ (Reno)
声 - 藤原啓治(リユニオンではライブラリ出演)
タークスの一員。赤髪で、「〜だぞ、と」という口癖がある。冷静沈着。
ルード (Rude)
声 - 楠大典
タークスの一員。スキンヘッドで大柄の男。寡黙でタークス一のパワーを誇る。
シスネ (Cissnei)
声 - 中田あすみ
史上最年少でタークス入りした女性。ウータイ出身のため、ユフィと同様に手裏剣を扱う。『BC FFVII』ではプレイヤーキャラクターの一人として登場している。ジェネシスの翼を見た際に子供の頃に抱いていた翼に対する「自由への憧れ」をザックスに語った。ザックス、クラウド追跡の任につくがツォンから対象が彼らと知らされなかったようだ。「シスネ」とは本名ではなく、ザックスにはいずれ教えようと思っていた(『BC FFVII』でプレイヤーが決める名前が本名となる)。
ザックスのFCにも参加している。メテオ襲来時に『BC FFVII』の主人公他7人と、ヴェルドと共にミッドガルの避難作戦に参加する。
ユフィ・キサラギ (Yuffie Kisaragi)
声 - 境葵乃(リユニオン)
ウータイ国の少女。当時9歳。送ってくるEメールでは「美人お宝ハンター」や正体がばれているにもかかわらず「匿名」を名乗る。ウータイ復興の為、巧妙にザックスを使ってお宝を手に入れようとするが、彼の意図せぬままに幾度と無く泣かされ(ウソ泣きの可能性が高い)、逆ギレすることさえあった。
ティファ・ロックハート (Tifa Lockhart)
声 - 伊藤歩(リユニオン)
ニブルヘイムの少女。15歳。ニブル魔晄炉の調査に訪れたザックス達のガイド役を務める。魔晄炉に向かう前ザックス、セフィロスと記念写真を撮る。神羅兵として同行したクラウドの正体に気付いていない。魔晄炉でセフィロスに瀕死の重傷を負わされ、その後格闘の師であるザンガンに怪我の治療のためミッドガルに連れられ一命を取りとめ、5年後ミッドガルに流れ着いたクラウドと再会を果たす。
カンセル (Kunsel)
声 - 北沢力
ソルジャー・クラス2nd。ザックスの友人。アンジールに憧れている。今作の解説的立場を兼ねているため情報通であり神羅の裏情報について様々なアドバイスをしてくれる。ニブルヘイム脱走後ザックスが追われている間は年月経過等核心に触れない程度の内容のメールを送ってくる。
ルクシーレ (Luxiere)
ソルジャー・クラス2nd。ザックスを尊敬している素振りを見せるが、今作のソルジャーの昇進は推薦制である為ザックスを利用して出世をしようとしている節が多く見られる。
ジリアン・ヒューレー (Gillian Hewley)
声 - 池田昌子
アンジールの母親。無人と化したバノーラ村で唯一生き残っていた。ジェネシスやアンジールの秘密について深く関係している。また、神羅で行われていた「プロジェクトG」の「G」とは、ジリアンの略である。過去に神羅の科学部門に勤めていた経歴を持ち、その過程でプロジェクトGに協力していた。アンジールが生まれて間もない頃に自分達の過ちに気付き神羅を離れるも捕まってしまい、アンジール共々バノーラに軟禁される事となった(アンジール自身はその事は知らなかった)。ジェネシスがバノーラを攻めた際に劣化の治療法を聞きだすために生かされていたが、ザックスが駆けつける直前に自らの命を絶った(この時ザックスはアンジールが彼女を殺したと誤解している)。死ねない体であるルクレツィアと違って自殺できたのは、ジェノバ細胞の加工法の違いによるものである[10]
ヴァイス (Vice[注 3])
声 - 中田譲治
DGソルジャー・ツヴィエート。終盤でジェネシスを回収する。
ネロ (Nero)
声 - 置鮎龍太郎
DGソルジャー・ツヴィエート。ヴァイスと共にジェネシスを回収する。
ミネルヴァ (Minerva)
ミッション「君臨する神」に登場する謎の女性。決着をつけたジェネシスの前にも姿を現した。
一見すれば「LOVELESS」に登場する女神の正体と思われたが、実際は召喚獣に近い存在であり、その意思はライフストリーム(星)と同調している。ジェネシスの前に現れたのは「ジェネシスがソルジャーの役目を全うしていない」と伝えるためとされている。本来ソルジャーは企業私設の武力部門に所属し、神羅の利潤の為に戦力を行使する兵士の事であるが、ミネルヴァが伝えた「ソルジャーの役目」とは下記のアンジールの独自解釈するソルジャーと同義と思われる。

注釈

  1. ^ 傲慢なる翼、嫉妬する雷、憤怒の解放、怠惰なる怒り、貪欲なる突進、暴食の結末、色欲の守り、の7つがアンジールペナンスの仕様技となっている。
  2. ^ 『リユニオン』のスタッフロールでは、ノンクレジット扱いで表記されている。
  3. ^ 北米版表記は"Weiss"。
  4. ^ 本編でもクラウドがゴンガガでのエアリスとの会話でクラス1stは何人もいないと発言しているが、ジェノバ細胞の副作用で記憶が混同しているときの発言なので真相は定かではない。
  5. ^ 本編では1stが紫紺色、2ndが赤色だった。
  6. ^ ヴェルドは[μ]‐εγλ0003 5月8日にタークスを脱退するため、今作の9章以降([μ]‐εγλ0006 12月19日以降)ではツォンがタークス主任となっている。

出典

  1. ^ 『SQUARE ENIX』Results Briefing: Fiscal Year ended May 31, 2009(最終更新確認:2009年7月21日)
  2. ^ スクウェア・エニックス パーティ 2007 レポート 人気集中の「ファイナルファンタジー」シリーズ2本をレポート PSP「クライシス コア -FFVII-」、PS2「FFXII インターナショナル」”. GAME Watch (2007年5月12日). 2020年4月29日閲覧。
  3. ^ 『gamrReview by VG ChartzCrisis Core: Final Fantasy VII Sales (PSP) at gamrReview(最終更新確認:2017年12月26日)
  4. ^ CRISIS CORE -FINAL FANTASY VII-新型PSP®「プレイステーション・ポータブル」(PSP-2000)本体同梱版発売決定のお知らせ”. スクウェア・エニックス (2007年7月17日). 2020年5月1日閲覧。
  5. ^ ついに「EC」まできた!「FINAL FANTASY VII EVER CRISIS」が2022年にリリース決定!”. Saiga NAK. 2021年2月26日閲覧。
  6. ^ 【リマスター】『クライシス コア -FF7- リユニオン』が今冬発売決定。ザックスが主人公となる『FF7』以前の物語【FFVII25周年】”. ファミ通.com. KADOKAWA Game Linkage (2022年6月17日). 2022年6月17日閲覧。
  7. ^ LTD, SQUARE ENIX CO. “『クライシス コア -ファイナルファンタジーVII- リユニオン』2022年12月13日(火)発売決定! | トピックス | SQUARE ENIX”. スクウェア・エニックス 商品・サービス情報 | SQUARE ENIX. 2022年11月18日閲覧。
  8. ^ 『アルティマニア』P.023。
  9. ^ 『アルティマニア』P.579。
  10. ^ 『コンプリートガイド』P.293。






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