クライシス コア ファイナルファンタジーVII
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/28 09:59 UTC 版)
作中用語
- 神羅カンパニー
- 大都市ミッドガルの中心に位置する巨大企業。世界を統治するほどの経済力、軍事力などを誇る。表向きは人々の豊かさの象徴のように振舞うが、裏では利益のために非道な行為も辞さないなどの専制政治を行っている。
- 魔晄(ライフストリーム)
- 神羅カンパニーが発見したエネルギー資源。星の生命の流れであるライフストリームを「魔晄炉」という施設で汲み上げて資源用に生成する事で、都市電力の供給の他、様々な用途に使用する事ができる。一度使用された魔晄はそのまま星に帰る事なく消費され、結果的に星の命そのものを削る行為にも繋がるので、神羅は魔晄の特性を知る星命学者や反神羅組織から批判され、様々なテロ行為を受けている。ウータイ戦役の発端も、神羅とウータイとの魔晄炉建設における対立が原因であったが終結後の本編ウータイに魔晄炉は建設されていない。
- ソルジャー
- 神羅によってジェノバ細胞を埋め込まれ、魔晄を照射されたエリート兵。驚異的な能力と強さを得られる半面、精神面に影響をきたす場合もあり、そのショックに耐えられた者だけがソルジャーになることができる。能力によって階級が1st・2nd・3rdに分けられており、最上位の1stは数えるほどしかいない[注 4]。服の色は1stが黒、2ndが紫紺、3rdが青となっている[注 5]。ランクアップは他者の推薦がないと難しく本作では昇進後のザックスとアンジール、ジェネシス、セフィロス以外の1stは全く登場していない。しばしば兵士がソルジャーをライバル視しているかのような描写をはさんでいるが、頻繁に共同で任務につく協力体制にあるのでこの点には違和感が残る。統括はラザード。神羅カンパニーという企業の方針に従い時には武力弾圧、侵略等を行う立場であるにもかかわらずアンジールはソルジャーを「世を苦しめる者と戦う戦士」と認識をしており、ザックスもそれに悩む場面が見られる。
- バスターソード
- 本編ではクラウドの初期装備となっている巨大な片刃剣。本作序盤での所有者はアンジール。後にザックスの手に渡り、最終的にクラウドに託される。
- 英雄
- 一般的な意味もあるが、作中では主にセフィロスの事を指す。ザックス、クラウドなど多くの青年がセフィロスのような英雄を目標としていた。
- LOVELESS
- ミッドガルで毎年夏に上演される芝居。シドがパイロットの面接を受けに来た際に見ており、決戦前に自分の気持ちと重ね合わせて語る。今作では古来より伝わる叙事詩。全5章構成であるが最終章は欠落。ミッドガル八番街にはLOVELESS通りと呼ばれる場所があり、そこでミュージカルも上演されている。ジェネシスも愛読しておりこの叙事詩の研究を日課としている。本編と『FFVII AC』でも看板が見られる。
- 女神の贈り物
- LOVELESSに記された最大のキーワード。様々な解釈がなされているが本質は不明。ジェネシスは己の劣化を治すためにこの女神の贈り物を捜し求めていた。
- 花売りワゴン
- 本作中のイベントで作られる。
- 古代種
- 「セトラ」とも呼ばれる、星と対話し星を育てる能力を持つ種族。エアリスは純血種を母に持つハーフである。
- 詳細は古代種を参照。
- ジェノバ
- 北の大空洞の地層で発見された未知の生命体。
- 詳細はジェノバを参照。
- ジェノバ・プロジェクト(プロジェクトG・プロジェクトS)
- 古代種の能力を持つ人間を作り出すを目的に23年前にガスト博士が始めたプロジェクト。後に間違いが判明し実験結果の恐れから失踪したガストの後を引き継いだのが宝条である。しかし今作では本編と異なり、プロジェクトが二種類存在している。二つの実験の違いは胎児期に移植するジェノバ細胞の加工法にあり、それによってそれぞれ細胞を移植された胎児と母体に見られる能力や身体の変化に差異がある。アンジールとジェネシスを生み出した「プロジェクトG(ジリアン)」はホランダーが発案した実験であり、当時の二人にはコピー能力の発生が見られなかったため、この研究は失敗と見なされ破棄された。後にセフィロスを生み出した「プロジェクトS(セフィロス)」はプロジェクトGを参考に宝条が行った実験である。
- G系ソルジャー
- アンジールとジェネシスを含める、プロジェクトGによって生み出された存在の総称。二人の他にもG系ソルジャーが存在していたが、その多くが誕生直後に後述の身体異常のせいで消滅したと思われ、最終的に生き残ったのはアンジールとジェネシスだけとなった。
- 双方向コピー
- アンジールとジェネシスの細胞が持つ、他者を取り込みそれを分け与える特性。
- ジェネシス・コピー、アンジール・コピー
- 細胞を移植させられ、その能力を受け継いだモンスター又はソルジャーのことを表す。意志の弱い者であれば自我すらも失い、本体の意のままの存在となるという点を含めれば本編に登場する「セフィロス・コピー」と多少類似しているが、この場合は能力を受け継ぐと同時に外見、あるいは身体の一部までもが限りなく本体に近く変化し、また本体に劣化が生じればそれに連動してコピー達も劣化する。
- 劣化
- 体内のジェノバ細胞の情報がコピー能力の暴走などによって拡散することで起こる身体異常。主な症状として肌や骨格が朽ちていき、治癒能力や知能が低下するなど、時間と共にその状態が外見に現れていく。「プロジェクトG」の持つ欠陥であり、それにより誕生したアンジールとジェネシスと彼らの細胞を埋め込まれたコピー達に発生する。そのため「プロジェクトS」により誕生したセフィロスには発生しない。
- バノーラ村
- ジェネシスとアンジールの故郷。地下には自然が生み出した様々な神秘が存在している。バカリンゴの生産と神羅の資金援助で成り立っている。元は魔晄採掘現場の一つだったが、作業中に巨大な物体が偶然発見されたために急遽採掘を中断した。この物体は『FFVII』シリーズに複数登場する「ウェポン」の一体であり(本作でもその姿を確認できる)、当時の神羅はウェポンの存在を知らず、この発見された物体の解明も出来なかったため、作業を完全に中止。魔晄採掘の隠蔽をするためにバノーラ村を建設し、一般に公開した。神羅を脱走しようとしたジリアンとアンジールをこの場所に軟禁し、生まれて間もないジェネシスを神羅関係者である地主夫婦に養子に出すなど、プロジェクトG関係者の軟禁場所としても秘密裏に利用されていた。
- バカリンゴ
- 学名「バノーラ・ホワイト」。バノーラの特殊な土壌にのみ生成されるリンゴで、一年中実を付けることから、村人たちから愛着を込めてそう呼ばれている。少年時代のジェネシスが考案したバノーラホワイトジュースはコンテストで賞を取っており、ジェネシスはこのリンゴに愛着を持っている。
- モデオヘイム
- アイシクルロッジの近くにあり、魔晄試験採掘施設がある。以前は魔晄炉の建設予定地でもあったが、何らかの原因で魔晄炉建設が中止になり、廃村となった村。
- タークス
- 神羅カンパニー総務部調査課。通称[タークス]。主に機密情報の取り扱いや不祥事の隠蔽工作など、神羅の裏仕事を請け負う。『FFVII』本編での主任はツォンだがこの時期の主任はBCに登場したヴェルドが勤めている[注 6]。
- 片翼
- GまたはS細胞が発現した者に現れる翼。セフィロス・ジェネシスは黒、アンジールは白である(ただし、VII本編におけるセーファ・セフィロスは白い片翼)。またコピーの翼の色はコピー元の翼の色になる。セフィロスとアンジールは右側に片翼を持ち、ジェネシスは左側に片翼を持っている。翼の色と位置はそれぞれの心境や立場を表しているという。またセフィロスの片翼は正常な形状なのに対しアンジールの片翼には小さな翼が同化しており、ジェネシスの片翼は通常より関節部位が多く異常に巨大な奇形の翼となっている。
- また、キングダム ハーツではクラウドの背中にも蝙蝠状の片翼が生えている。
注釈
- ^ 傲慢なる翼、嫉妬する雷、憤怒の解放、怠惰なる怒り、貪欲なる突進、暴食の結末、色欲の守り、の7つがアンジールペナンスの仕様技となっている。
- ^ 『リユニオン』のスタッフロールでは、ノンクレジット扱いで表記されている。
- ^ 北米版表記は"Weiss"。
- ^ 本編でもクラウドがゴンガガでのエアリスとの会話でクラス1stは何人もいないと発言しているが、ジェノバ細胞の副作用で記憶が混同しているときの発言なので真相は定かではない。
- ^ 本編では1stが紫紺色、2ndが赤色だった。
- ^ ヴェルドは[μ]‐εγλ0003 5月8日にタークスを脱退するため、今作の9章以降([μ]‐εγλ0006 12月19日以降)ではツォンがタークス主任となっている。
出典
- ^ 『SQUARE ENIX』Results Briefing: Fiscal Year ended May 31, 2009(最終更新確認:2009年7月21日)
- ^ “スクウェア・エニックス パーティ 2007 レポート 人気集中の「ファイナルファンタジー」シリーズ2本をレポート PSP「クライシス コア -FFVII-」、PS2「FFXII インターナショナル」”. GAME Watch (2007年5月12日). 2020年4月29日閲覧。
- ^ 『gamrReview by VG Chartz』Crisis Core: Final Fantasy VII Sales (PSP) at gamrReview(最終更新確認:2017年12月26日)
- ^ “CRISIS CORE -FINAL FANTASY VII-新型PSP®「プレイステーション・ポータブル」(PSP-2000)本体同梱版発売決定のお知らせ”. スクウェア・エニックス (2007年7月17日). 2020年5月1日閲覧。
- ^ “ついに「EC」まできた!「FINAL FANTASY VII EVER CRISIS」が2022年にリリース決定!”. Saiga NAK. 2021年2月26日閲覧。
- ^ “【リマスター】『クライシス コア -FF7- リユニオン』が今冬発売決定。ザックスが主人公となる『FF7』以前の物語【FFVII25周年】”. ファミ通.com. KADOKAWA Game Linkage (2022年6月17日). 2022年6月17日閲覧。
- ^ LTD, SQUARE ENIX CO. “『クライシス コア -ファイナルファンタジーVII- リユニオン』2022年12月13日(火)発売決定! | トピックス | SQUARE ENIX”. スクウェア・エニックス 商品・サービス情報 | SQUARE ENIX. 2022年11月18日閲覧。
- ^ 『アルティマニア』P.023。
- ^ 『アルティマニア』P.579。
- ^ 『コンプリートガイド』P.293。
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