オーラヴ1世 (ノルウェー王)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/17 13:08 UTC 版)
王としての統治
997年オーラヴは、トロンハイムの議会に出席し、ハーコン・ヤールに対する反逆者達と初めて集会を開いた。トロンハイムはニド川が屈曲して流れてフィヨルドに注ぎ陸地は半島となって、背の低い防壁でも敵の攻撃から守りやすい土地であった。
オーラヴの野望はスカンディナヴィアをキリスト教で統合された土地とすることだったので、スウェーデン王妃であったシグリーズ(en)に結婚を申し入れたが、シグリーズの確固とした異教崇拝のために交渉は決裂した。オーラヴはシグリーズを敵とする替わりに、ためらうことなくデンマーク王スヴェン1世(シグリーズと再婚)との闘争に入った。スヴェン1世の妹タイアは兄王の権威を守るために異教徒の夫ブリスラフから逃れオーラヴと結婚したが、この結婚がデンマークとの対立の原因であった。
オーラヴのヴェンドランド出身の妃ゲイラとアイルランド出身の妃ギダはどちらもオーラヴに富と運をもたらしたが、タイアはそうではなかった。オーラヴは1000年にブリスラフからタイアの土地を取り戻そうと遠征したが、スウェーデン、デンマーク、ヴェンドランドの連合艦隊とさらにハーコン・ヤールの息子エイリーク・ハーコナルソンの船に、リューゲン島の近くのスヴォルド島沖で待ち伏せされた。スヴォルドの海戦と呼ばれるこの戦いはノルウェー軍の全滅に終わった。オーラヴは最後まで北欧最強と言われた旗艦「長蛇号」の上で戦い、最後は海に身を投じてそのまま見えなくなった。
関連項目
- オーラヴ・トリュッグヴァソン王のサガ
- スカンディナヴィアのキリスト教化、アイスランドのキリスト教化
- ロングシップ
- ノルウェーの機雷敷設艦・オーラヴ・トリュグヴァソン(en:HNoMS Olav Tryggvason)[1]
- 『獅子の如く』 - 日本の漫画家あずみ椋によるオーラヴ1世を題材にした漫画作品。
外部リンク
- Heimskringla: The Saga of Olaf Tryggvason (English translation) on Wikisource
- Heimskringla: Saga Olafs Tryggvasonar[リンク切れ] (Old Norse)
- この記事にはアメリカ合衆国内で著作権が消滅した次の百科事典本文を含む: Chisholm, Hugh, ed. (1911). "Olaf". Encyclopædia Britannica (英語). Vol. 20 (11th ed.). Cambridge University Press. p. 62.
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