オーストラリア大陸
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/24 06:47 UTC 版)
歴史
形成史
オーストラリア大陸は、ゴンドワナ大陸から分離してできたと言われている。ゴンドワナ大陸は、まず西ゴンドワナ大陸と東ゴンドワナ大陸とに分裂し、このうちの東ゴンドワナ大陸がさらに分裂して、現在の南極大陸、オーストラリア大陸、インド亜大陸などができたとされている。ところで、西ゴンドワナ大陸が分裂してできたとされている現在のアフリカ大陸はユーラシア大陸と、現在の南アメリカ大陸は北アメリカ大陸と陸続きになってしまった。これに対してオーストラリア大陸の場合は、氷期にはニューギニア島と地続きであった期間などがあるものの、長らく孤立して存在していた。このため、他の大陸とは全く異なった進化の過程を経た動植物が多く存在する(詳細はオーストラリアの動物相並びにオーストラリアの植物相を参照のこと)。
ヒトとの関わり
ヒトは4万年以上前にスンダランドより移住してきたと言われ、その子孫がアボリジニ(先住民)である。ほぼ完全な狩猟採取生活を営み、都市文明は誕生しなかった。ところが、ヨーロッパにおいてオーストラリア大陸が知られるようになったのは、大航海時代の後にウィレム・ヤンスゾーン(オランダ人)やジェームズ・クック(スコットランド人)などが到達した17世紀から18世紀頃である。そして、これを契機として17世紀から白人が次々と侵略を行い、先住民は白人に放逐された結果、先住民の人口は激減した。この影響により現在有力な人種は白人となっている。また、白人の移住に伴って幾つかの動物が新たに持ち込まれたため、大陸の生態系に変化を与えた。その後、1960年代に白人の入植が急速に鈍ったことから、その他の地域からの移民を受け入れる方針を採ったため、現在の人口構成はアジア系移民が急速に拡大し、複雑になっている。また、先住民はオーストラリア政府が保護政策を取るようになったことによって増加に転じ、混血も含め約28万人である。なお、現在のオーストラリア政府は、オーストラリア大陸独特の生物も保護する方向に舵を切ったことでも知られている。
- ^ a b “古代インド人の豪州大陸への移住は約4000年前、新研究”. AFPBB News (2015年1月15日). 2022年5月4日閲覧。
- ^ “ミユビハリモグラ、豪大陸にも生息か”. Nikkei National Geographic (2013年1月9日). 2022年5月4日閲覧。
- ^ “900年前のアフリカ硬貨がひも解くオーストラリア史”. AFPBB News. (2013年8月23日) 2014年2月23日閲覧。
- ^ “オーストラリアを発見した日本人”. 産経新聞. (2014年4月8日). オリジナルの2014年4月8日時点におけるアーカイブ。
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