オーストラリア大陸
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/04 13:00 UTC 版)
白人によるオーストラリア大陸の認識
オーストラリア大陸が現在のように、他の大陸や島々から孤立した状況になって以降は、ヨーロッパ人の到来まで、オーストラリアは外界から隔絶された場所だったという認識が強い。しかし、近年はこれを覆す研究結果がいくつかある。約4000年前にはオーストラリア大陸へと渡った古代のインド人とアボリジニとが混血していたという研究結果がある[1]。アボリジニの伝承には、ヨーロッパ人の来訪以前からも、どこからかやってきた黒人や白人たちと交流があったとの話が伝わっており、中東やアフリカからオーストラリア北部を訪れる船乗りがいたと推測する者もいる[3]。決定的証拠は無いが、山田長政が白人よりも先にオーストラリア大陸を発見していたという説がある[4]。
ヨーロッパにおいてオーストラリア大陸が知られるようになったのは、大航海時代の後にウィレム・ジャズ(オランダ人)やジェームズ・クック(イギリス人)などが到達した17世紀から18世紀頃である。それまでは、現在南極大陸がある南極地域までを含めた、巨大な伝説上の大陸「メガラニカ」の存在が多く信じられていた。そのため、オーストラリア大陸も発見当初、その一部ではないかとされた事があった。後の航海により「メガラニカ」の存在は否定されたが、「オーストラリア」という名前は「メガラニカ」の別名、「テラ・アウストラリス・インコグニタ(未知の南方大陸)」に由来しており、名残をとどめている。
地図上の大きさについて
現在のオーストラリア大陸の面積は約759万4700平方kmである。メルカトル図法による世界地図では、最小の「大陸」オーストラリアと最大の「島」グリーンランドの見た目の面積が逆転しており、グリーンランドの方が大きく見える。しかし実際はオーストラリア大陸の方が大きく、グリーンランド(面積約216万6000平方km)の約3.5倍の面積である。
オーストラリア大陸特有の動物
有袋類は世界中に生息していたが、有胎盤類との競争に敗れていき追いやられたり絶滅したりしていた。しかしオーストラリアは孤立した大陸であったたため有胎盤類が侵入できず、現在でも生態系の重要な地位にいるのはオーストラリアだけである。
- ^ a b “古代インド人の豪州大陸への移住は約4000年前、新研究”. AFPBB News (2015年1月15日). 2022年5月4日閲覧。
- ^ “ミユビハリモグラ、豪大陸にも生息か”. Nikkei National Geographic (2013年1月9日). 2022年5月4日閲覧。
- ^ “900年前のアフリカ硬貨がひも解くオーストラリア史”. AFPBB News. (2013年8月23日) 2014年2月23日閲覧。
- ^ “オーストラリアを発見した日本人”. 産経新聞. (2014年4月8日). オリジナルの2014年4月8日時点におけるアーカイブ。
- 1 オーストラリア大陸とは
- 2 オーストラリア大陸の概要
- 3 概要
- 4 歴史
- 5 白人によるオーストラリア大陸の認識
- 6 脚注
オーストラリア大陸と同じ種類の言葉
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