アンブレットリド アンブレットリドの概要

アンブレットリド

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2015/06/14 08:38 UTC 版)

アンブレットリド
Ambrettolide[1]
識別情報
CAS登録番号 7779-50-2
特性
化学式 C16H28O2
モル質量 252.39 g mol−1
外観 やや粘性のある無色の液体
匂い ムスク香
沸点

約300℃

への溶解度 不溶
溶解度 プロピレングリコールに微溶、アルコール、油に可溶
危険性
引火点 97℃
半数致死量 LD50 >5g/kg(ラット経口、ウサギ経皮とも)
関連する物質
関連する大環状ムスク シクロペンタデカノリド
シクロヘキサデカノリド
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

用途

優雅なムスク香を持つ。調合香料の保留剤として用いられ、ボディー感を与える。食品用フレーバーとしてはラズベリーイチゴバナナなどに0.007-0.7ppmほどの低濃度で使用され、変調効果をもたらす[1]

製造

天然には、アンブレット英語版の種子の油に存在する。アリューリチン酸メチルから合成する方法があるが[2]、工業生産には至っていない[1]

参考文献


  1. ^ a b c 『合成香料 化学と商品知識』
  2. ^ 『香料の物質工学』


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