アメリカ合衆国51番目の州
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組織の例えとして
アメリカに籍を置く組織(NGOなど)はしばしば、他所に小さな支所を置いている。これらの支所がその組織の「51番目の州」と言われることがある。
- 民主党全国委員会は予備選挙のために各州をまとめている。海外にいる約700万人のアメリカ人に予備選挙を呼びかける海外民主党という組織もある。民主党全国委員会の立場では海外民主党はしばしば「51番目の州」と考えられている。
関連する大衆文化
- 『ケミカル51』は2001年のイギリスの映画であり、サミュエル・L・ジャクソンとロバート・カーライルを起用して1971年イギリスのリヴァプールを舞台にした。この映画はアメリカとイギリスの関係を戯画化している。カナダでこの映画が封切られる時、The 51st State という言葉に対するカナダ人の感情を考慮して題名が Formula 51 に変えられた。
- アニメ『ザ・シンプソンズ』では、サウディ・イスラエリア(おそらくはサウジアラビアとイスラエルの組み合わせ)が、「フューチャードラマ」(Future-Drama) というエピソードの中で51番目の州と呼ばれている。
- イギリスのロックバンドニューモデルアーミー (New Model Army (band)) による1986年のアルバム『ザ・ゴースト・オブ・ケーン』には、「51番目の州」(51st State) という曲が入っており、サッチャー首相時代のイギリスを扱っている。
- イギリスのバンドザ・ザ (The The) の1986年のアルバム『インフェクテッド』の曲「ハートランド」は、「ここは合衆国の51番目の州」(This is the 51st state of the U.S.A.) を繰り返して終わる。
- 『51番目の州』(51st State) は、イギリスのジャーナリストのピーター・プレストン (Peter Preston) が1998年に出版した小説で、近未来のイギリスが欧州連合を離れて(4つのカントリーがそれぞれ)合衆国の51~54番目の州になる。ISBN 0-670-88326-3、邦訳 ISBN 4-488-25802-6。
- アーサー・C・クラークとスティーヴン・バクスター共著の小説『過ぎ去りし日々の光』(The Light of Other Days) では、イギリスがアメリカに加わり、首相は知事となり、王室はオーストラリアに脱出する。ISBN 0-00-224704-6 (日本語訳 上:ISBN 4-15-011338-6 下:ISBN 4-15-011339-4 )
- 『新スタートレック』の第2シーズンのエピソード「ホテル・ロイヤルの謎」(The Royale) では、廃墟の一角に52星旗が見られる。劇中ではどこが51番目と52番目の州であるか明かされないが、登場人物が「(その旗は)紀元2033年から2079年までの間だ」と言って、(他にも可能性は考えられるがおそらくは)2033年に52番目が、2079年に53番目が加入したことだけが示唆される。
- アラン・ムーア作の劇画『ウォッチメン』はもう一つの歴史を描いており、アメリカがベトナム戦争に勝利してベトナムを併合し51番目の州にする。
- 1979年の映画『アメリカトン』(Americathon) は架空の(映画製作時点では未来にあたる)1998年を舞台にしており、イギリスは51番目の州になり、スーパーマーケット「セイフウェイ」のロゴがウェストミンスター宮殿の上に掛けられる。
- マッド・アマノは、日本の自由民主党のポスターに「米国51番目の州」の語句を追加したパロディ作品を発表している[39]。
脚注
注釈
出典
- ^ http://www.constitution.org/fed/federa43.htm
- ^ "California Senate acts to cut state in two in districting fight," Syracuse Herald-Journal, June 5, 1965, p1
- ^ http://www.law.ou.edu/ushistory/artconf.shtml
- ^ http://www.westernstandard.ca/website/index.cfm?page=article&article_id=928
- ^ http://www.guyanausa.org/
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- ^ 正しいのはどっち?、マッド・アマノのパロディータイムズ、2005年1月1日。
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