ひかりTV
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/23 15:27 UTC 版)
テレビ向けサービス
あらかじめ光回線と接続した外付けの専用チューナーを用意し、テレビ等と接続して視聴する[37]。専用チューナーは契約と同時にレンタルするか、別途「ひかりTVショッピング」等で購入しておく必要がある。チューナーを内蔵したテレビやPCも発売されており、対応する機種であればインターネットのLANケーブルを接続するのみで視聴できる[38]。
地上デジタル放送(20都道府県のみ[注 1])やBSデジタル放送・各種専門チャンネル、およびビデオ配信(VOD)サービスを提供している。なお、専門チャンネルでは権利の関係で放送できない番組があり(民放各局で過去に放送されたもののごく一部)、該当する番組の放送中は別の番組に差し替えられる。
地上デジタル放送については、2008年5月9日開始の東京都を皮切りに、2021年11月現在は20都道府県[注 1]で取り扱っている。ただし、区域外再放送は各放送局などからの同意が得られておらず、全く実施されていないため、隣接する県の放送局をアンテナやケーブルテレビ等で受信・視聴できる地域の世帯(スピルオーバー)では、従来視聴できていた隣接県の放送局が視聴できなくなるという問題が生じている[注 2][注 3]。
PCでの視聴時はDLNAアプリを使用し、OSがWindowsの場合はソニーの『PC TV Plus』もしくは『DiXiM Digital TV plus』[39]、OS XおよびmacOSでは『Stationtv TV Link』が対応している。外出先からの視聴や後述のスマホ・タブレット向けサービスでの利用は不可(録画・視聴予約の設定は可能[40])。ビデオサービスについてはブラウザを介して視聴できる[41]。
番組の録画には別売りのハードディスクが必要となる[42](チューナー内蔵のテレビ[43]では一部機種のみ対応)。いずれのチャンネルにもコピーガード信号が混入しているため、BDレコーダーやDVDレコーダー等のデジタル式レコーダーでは録画することができない。アナログ式レコーダーには録画可能[注 4]だが、コピーガード信号自体は記録されるため、そこからデジタル式レコーダーへのコピーはできない。ブルーレイディスクにダビングをする場合は、PCを使用し前述の『PC TV Plus』をインストールして行う(有料だが、一定期間無料の体験版あり[44])。
料金プラン
専門チャンネルおよびビデオサービスの有無に応じて、複数の料金プランが用意されている。地上波およびBSの全チャンネルと、一部の専門チャンネル(ひかりTVオリジナルのチャンネルと、通販系などの少数のチャンネル)はどのプランでも視聴することができ、別料金のオプションチャンネル(旧・プレミアムチャンネル)を追加することもできる。4K放送のBSチャンネルやビデオ作品にも対応している[45][46](対応するテレビ等の受信機[47]が必要、専用チューナーは一部の機種のみ対応[48][49][50][51])。ビデオサービスについては、月額課金制のビデオパック(旧・プレミアムビデオ)と、PPV形式のレンタル/購入ビデオ(旧・オプションビデオ)を利用できる。
新規契約者向けに「ひかりTVはじめて割」(2022年6月30日までは「2ねん割」)というキャンペーンが常に行われており(基本プランは対象外)、2年間の継続利用を条件に月額料金が2年間割引される。専用チューナーをレンタルする場合は割引の適用の有無で機種が変わり、申し込む場合はトリプルチューナーモデルに、申し込まない場合はシングルチューナーモデルになる[52]。2年以内に解約もしくは「基本プラン」や「お手がるプラン」に変更した場合は違約金を請求される。
2022年7月1日の運営会社変更に合わせ、同日以降の新規契約者向けのプランの内容が変更された(既存の契約者は従来通り)[35]。
2022年7月1日以降の新規契約者
- 基本プラン
- 基本放送のみ
- 専門チャンネルプラン
- 基本放送と見放題チャンネル、ビデオサービスの一部の無料作品
- 専門チャンネル・ビデオプラン
- 基本放送と見放題チャンネル、ビデオサービスの全ての見放題作品
2022年6月30日までの既存契約者
- 基本放送プラン
- 基本放送(旧・基本サービス)のみ
- テレビおすすめプラン
- 基本放送と見放題チャンネル(旧・ベーシックチャンネル)、ビデオサービスの一部の無料作品(旧・ベーシックビデオ)
- ビデオざんまいプラン
- 基本放送とビデオサービスの全ての見放題作品
- お値うちプラン
- 基本放送と見放題チャンネル、ビデオサービスの全ての見放題作品
両者共通
- お手がるプラン
- 基本料0円で、一時的にどのチャンネルも視聴できなくなる[53]プランで、解約手続きを行おうとするとこのプランを勧められる[54]。ビデオ配信については、個別に料金を支払えば視聴できる(専用チューナーが必要)。
- 後述のスマートフォン・タブレット向けサービスのように、既存のサービスが終了する場合、そのサービスのみを利用している契約者向けに、ひかりTVとの契約を維持するための切り替え先のプランとして活用される事例もある[55]。
固有名詞の分類
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