ごっこ (漫画)
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書籍情報
- 小路啓之『ごっこ』 集英社〈ジャンプ・コミックス デラックス[注 1]〉、全3巻
- 2011年3月4日発売 ISBN 978-4-08-859877-2
- 2011年12月19日発売 ISBN 978-4-08-858783-7
- 2012年11月9日発売 ISBN 978-4-08-858795-0
映画
ごっこ | |
---|---|
監督 | 熊澤尚人 |
脚本 |
熊澤尚人 髙橋泉 |
原作 | 小路啓之 |
製作 | 前田茂司 |
製作総指揮 | 芳賀正光 |
出演者 |
千原ジュニア 優香 平尾菜々花 ちすん 清水富美加 秋野太作 中野英雄 石橋蓮司 |
音楽 | 安川午朗 |
主題歌 | indigo la End「ほころびごっこ」 |
撮影 | 今村圭佑 |
制作会社 | 楽映舎 |
製作会社 | 「ごっこ」製作委員会 |
配給 | パル企画 |
公開 | 2018年10月20日 |
上映時間 | 114分 |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
熊澤尚人監督・脚本、千原ジュニア主演により実写映画化され、原作の小路啓之の命日にあたる2018年10月20日に公開された[3][4]。
キャスト
スタッフ
- 監督 - 熊澤尚人
- 原作 - 小路啓之『ごっこ』(集英社刊)
- 主題歌 - indigo la End「ほころびごっこ」 [5]
- 脚本 - 熊澤尚人、髙橋泉
- 製作 - 前田茂司
- ゼネラルプロデューサー - 芳賀正光
- プロデューサー - 小松俊喜
- 企画プロデューサー - 赤山健太
- アソシエイトプロデューサー - 篠崎典子、渡辺大地
- 撮影 - 今村圭佑
- 照明 - 織田誠
- 音楽 - 安川午朗
- 音楽プロデューサー - 川村ケンスケ
- 制作プロダクション - 楽映舎
- 企画・制作 - タイムズ イン
- 製作 - 「ごっこ」製作委員会
- 配給 - パル企画
- 助成 - 文化芸術振興費補助金
製作
千原ジュニアの主演による実写映画化が計画され、2015年10月にクランクインして10日間の撮影を行い、2016年1月に4日間の撮影でクランクアップした[6][7][8]。実写映画化にあたっては原作にはない主人公の「どうなるか分からない、社会不適合者的な危うさ」が鍵になるとして、「闇の部分を背負っている人間を描くのにジュニアさんしかいない」と千原がキャスティングされた。ヨヨ子役にはオーディションを経て平尾菜々花がキャスティングされ、撮影当時9歳ながら5歳児役を違和感なく演じた[8]。
2017年秋の公開が予定されていたが[7]、もともと配給や公開日が未確定だった状況に加え、映画化発表前に主要な役割を演じた清水富美加の芸能界引退騒動が発生したことなどの影響で、大手スポンサーが撤退を決定する。出資金を確保できずにプロデューサーが退任して[7][9]劇場公開の見通しが立たず[6][10]、一時は「お蔵入り危機」と報じられた[11]。千原は2017年12月時点で出演料も未払いであると明かし[11]、集英社は取材に対して「映画化の話は進んでいますが、何も決まっていません。決定次第、『グランドジャンプ』誌上で発表させていただきます」と回答していた[6]。
2017年7月、清水主演の映画『暗黒女子』を手掛けたプロデューサー・芳賀正光に「この映画なんとかならないか」と本作公開に向けて協力の依頼があり、資金がほぼゼロと聞いて一度断った芳賀は仮編集された本作を見て出演者、特に平尾の演技に感銘を受け、「これはお蔵入りさせてはいけない」と依頼を受諾してスポンサー集めに奔走し、半年間で数千万円の資金を調達して約3年越しとなる公開に漕ぎ着けた[7][9][12]。2018年7月30日、『グランドジャンプ』公式Twitter上にて同年10月20日の公開が決定したことが発表された[13]。
清水のクレジットについては、旧所属事務所と出演契約して撮影に参加していたことから新旧所属事務所と協議したうえで「清水富美加」名義となることが決まり、同名義での最後の出演映画となった[7][9]。
封切り
京都国際映画祭2018にて特別招待作品として2018年10月14日に先行上映された後[14]、原作者・小路啓之の命日にあたる10月20日に全国8スクリーンにて公開開始。ぴあ映画初日満足度ランキングにおいて第1位を獲得した[15][16]。また、映画芸術2018年日本映画ベストテン&ワーストテンにおいてベスト6位に選出された[17]。
受賞歴
- おおさかシネマフェスティバル2019 日本映画 個人賞 新人女優賞(平尾菜々花)[18][19]
関連商品
- DVD
-
- ごっこ(2019年3月6日、ブロードウェイ、BWD-3167)
脚注
注釈
出典
- ^ “小路啓之「ごっこ」完結、最終巻は「ポポネポ」と同時発売”. コミックナタリー (ナターシャ). (2012年9月26日) 2018年6月7日閲覧。
- ^ “ごっこ〈1〉 [作]小路啓之”. ブック・アサヒ・コム. 朝日新聞デジタル (2011年3月27日). 2018年6月8日閲覧。
- ^ a b c d e “主演・千原ジュニア×原作・小路啓之「ごっこ」10月20日公開 主題歌は川谷絵音”. 映画.com. (2018年8月1日) 2018年8月1日閲覧。
- ^ “indigo la End、千原ジュニア主演映画『ごっこ』主題歌書き下ろし。川谷が初めて作曲旅行を敢行”. BARKS (ジャパンミュージックネットワーク). (2018年8月1日) 2018年8月1日閲覧。
- ^ a b c “千原ジュニア、清水富美加騒動に困惑 映画撮り直し「難しい」”. デイリースポーツ online. (2017年2月15日) 2018年6月7日閲覧。
- ^ a b c d e “「清水富美加」名義最後の映画「ごっこ」が“お蔵入り”になりかけた理由”. スポーツ報知 (報知新聞社). (2018年10月20日) 2018年10月23日閲覧。
- ^ a b 熊澤, 尚人 (2018年10月22日). 神取恭子のシネマコラム vol.62 『ごっこ』熊澤尚人監督インタビュー. インタビュアー:神取恭子. シネマクエスト(リベラ). 2018年10月23日閲覧。
- ^ a b c “「清水富美加」名義の最後の映画公開 スポンサー離脱も2年越し悲願”. デイリースポーツ online. (2018年10月20日) 2018年10月23日閲覧。
- ^ “千原ジュニア、清水富美加と共演映画に見解「そのまま流せばいい」”. ORICON NEWS (oricon ME). (2017年2月24日) 2018年6月7日閲覧。
- ^ a b “千原ジュニア 主演映画お蔵入り危機 2年前撮影「ギャラもまだ」”. Sponichi Annex (スポーツニッポン新聞社). (2017年12月5日) 2018年6月7日閲覧。
- ^ 映画『ごっこ』公式の2018年8月7日のツイート、2018年10月23日閲覧。
- ^ グランドジャンプの2018年7月30日のツイート、2018年8月1日閲覧。
- ^ “千原ジュニア主演映画、お蔵入り危機を乗り越えお披露目! 監督「やっと…」”. マイナビニュース (マイナビ). (2018年10月14日) 2018年10月23日閲覧。
- ^ 『ぴあ映画初日満足度ランキング発表!第1位は『ごっこ』』(プレスリリース)ぴあ、2018年10月22日 。2018年10月23日閲覧。
- ^ “ぴあ映画初日満足度ランキング 千原ジュニア主演作品が大好評”. 共同通信社. (2018年10月22日) 2018年10月23日閲覧。
- ^ “映画芸術のベストテン1位に「きみの鳥はうたえる」、ワースト1位は同率で2作品”. 映画ナタリー. (2019年1月30日) 2019年5月6日閲覧。
- ^ “2019年受賞者”. おおさかシネマフェスティバル. 2019年3月26日閲覧。
- ^ “木竜麻生&平尾菜々花が新人女優賞を獲得”. Lmaga.jp (京阪神エルマガジン社). (2019年3月3日) 2019年3月26日閲覧。
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