bring about
別表記:ブリングアバウト
「bring about」とは、「~を引き起こす」「~をもたらす」などのように特定の事象や出来事が誘発される様子を表す際に用いる英語表現である。
bring単体は目的語の物理的な移動を表して「~を持って来る」「~を連れてくる」といったように用いられるケースが多いが、「~をもたらす」というbring aboutと似た日本語訳になる場合がある。ただしbring aboutが主語の影響によって間接的に目的語の状況が作り出されるニュアンスであるのに対して、単独のbringが「もたらす」という意味になる場合は主語が直接的に目的語に変化をもたらすことが暗示される。
・Resignation of CEO brought about major confusion in the company.(最高経営責任者の辞任がその会社に大きな混乱をもたらした)
「bring about」とは、「~を引き起こす」「~をもたらす」などのように特定の事象や出来事が誘発される様子を表す際に用いる英語表現である。
「bring about」とは・「bring about」の意味
bring aboutは他動詞+副詞の構造になっているイディオムであり、状況の変化が発生している様子を示す。bringが他動詞として機能しているため、birng aboutの後ろには目的語が置かれる。主語に「原因となるもの」、目的語に「結果として起きた変化」を置くのが基本である。「~をもたらす」の意味が転じて「~を成し遂げる」と意訳されることもある。aboutには副詞と前置詞の用法があるが、birng aboutの場合はaboutがbirngを後ろから修飾している形となっているため副詞として機能している。また、航海用語として使われる場合は「(反対方向へ)向きを変える」の意味で使われることがある。三人称複数形はbringsで現在進行形はbringing、過去形および過去分詞はbroughtである。「bring about」のイメージ
bringは「~を話題の中心に持って来る」がコアイメージとなっており、目的語が話者や聞き手の方向へ向かって来るというニュアンスがある。同じように目的語を話題の中心として扱う英単語としてtakeが挙げられるが、takeは目的語が話者や聞き手から離れていくニュアンスである。aboutは「(漠然と)~の周辺」というイメージがあり、bringと結び付くことで「~を話題の中心に持ってきた結果、周辺に変化が起きた」の意味合いが生まれる。ここから転じて「~を引き起こす」「~をもたらす」という日本語訳となる。「bring about」の語源・由来
bringの語源は印欧祖語のbʰrenk-から派生したゲルマン祖語のbringanąであるとされている。この段階で既に「持って来る」というコアの意味が形成されており古英語でbringan、中期英語でbringen、現代英語でbringの綴りに変化した。aboutと結び付いたbring aboutという用例は14世紀頃から確認されている。「bring about」の覚え方
bring aboutはそれぞれの単語のコアイメージを意識して覚えるのが有効である。bringで持って来たものの影響がaboutの範囲に広がった結果、「~をもたらす」「~引き起こす」とイメージしておくと覚えやすい。「bring about」の発音
bringの発音記号はbríŋであり、カタカナ表記での発音は「ブリング」である。アクセントは「リ」の位置に置かれる。aboutの発音は米国式と英国式およびカナダ式で異なる。米国式の発音記号はəbάʊtでカタカナ表記の発音は「アバウト」となり、アクセントは「バ」の位置に置かれる。一方、英国式の発音記号はəˈbaʊt、カナダ式はəˈbʌʊtである。発音をカタカナ表記にすると「アボート」あるいは「アブート」になる。また、米国式とはアクセントの位置が異なり先頭の「ア」が強く発音される。「bring about」と「bring on」と「bring」の違い
bring onもまたbring aboutと同じように「~を引き起こす」「~もたらす」という日本語訳になり得る英語表現である。両者は単純に置き換えが可能な場合もあるが、一般的にbring aboutは周囲の環境や社会などに対する比較的大きな変化をもたらす際に用いられるケースが多い。これに対して、bring onは局所的な事例や人物に関わる事象をピンポイントに指す用例が多く見られる。また、bring onは「~がもたらされた結果状況が悪化した」というネガティブなニュアンスで使われることも多い表現である。bring単体は目的語の物理的な移動を表して「~を持って来る」「~を連れてくる」といったように用いられるケースが多いが、「~をもたらす」というbring aboutと似た日本語訳になる場合がある。ただしbring aboutが主語の影響によって間接的に目的語の状況が作り出されるニュアンスであるのに対して、単独のbringが「もたらす」という意味になる場合は主語が直接的に目的語に変化をもたらすことが暗示される。
「bring about」の類語
原因と結果を示す英語表現であるbring aboutの類語としてはcauseが挙げられる。ほぼ同様の意味合いで用いることが出来るがcauseはカジュアルなニュアンスであるのに対して、bring aboutはやや遠まわしな言い回しになるためフォーマルな印象を与える。「bring about」の使い方・例文
・Development of science will bring about changes in society.(科学の発達は社会に変化をもたらすだろう)・Resignation of CEO brought about major confusion in the company.(最高経営責任者の辞任がその会社に大きな混乱をもたらした)
「bring about」の例文・使い方・用例・文例
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