Kbkg_wz._1960とは? わかりやすく解説

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Kbkg wz. 1960

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/24 09:29 UTC 版)

Karabinek-granatnik wzór 1960
銃口アダプター・空砲用マガジン・銃床パッドを装着し、ガスバルブを閉じた状態のwz. 1960
Karabinek-granatnik wzór 1960
種類 軍用小銃 / 擲弾発射器
製造国 ポーランド
設計・製造 ラドム社
仕様
種別 ライフルグレネード発射機構付アサルトライフル
口径 7.62mm
銃身長 415mm
使用弾薬 7.62×39mm弾 / ライフルグレネード
装弾数 30発 / 10発(空包用マガジン)
作動方式 長ガス・ピストン式
回転ボルト閉鎖
セミオート/フルオート切替射撃
全長 1,075mm(ソケットアダプターを含む)
重量 4.65kg
発射速度 600発/分(7.62×39mm弾)
2発/分(ライフルグレネード)
銃口初速 710m/秒(7.62×39mm弾)
有効射程 300m
歴史 
設計年 1960年
バリエーション Kbkg wz. 1960/72
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Kbkg wz. 1960ポーランド語: Karabinek-granatnik wzór 1960)は、ポーランドが自国製のAK-47アサルトライフルライフルグレネードの発射能力を付与したものである。PMK-DGN-60とも表記される[1]

概要

wz. 1960は基本的にポーランドで生産されたAK-47(PMK)そのものであるが、銃身とガスシリンダーを繋ぐガスブロックの右側面には手動式のバルブが設けられており、ライフルグレネードを発射する際にはバルブを閉じて発射ガスがガスシリンダーに流れ込まないようにすることができる[1]。換言すれば、この発射ガス遮断機構が無いAK-47はライフルグレネードを発射できない。wz. 1960のガスバルブはつまみに指をかけてひねることで操作され、つまみが水平位置にあると開通(通常射撃)、垂直位置にあると遮断(グレネード発射)となる。

銃床の肩パッドにはライフルグレネード発射時の衝撃を緩和するためのラバーパッドを装着可能となっているほか、銃本体のリアサイト基部左側面にライフルグレネード用の照準器を装着可能としている。フロントサイトにかぶせる形状のライフルグレネード用照準器も存在する。

ライフルグレネードを発射する際には、銃口部分のねじに専用のソケットアダプター(UNM wz. 1943/60)をねじ込むとともに、ライフルグレネード専用の空包を使用する必要がある。空砲は通常10連発の専用マガジンに装填されるが、安全のため、空砲用マガジンは実包を誤って装填することができない形状になっている。

1970年代には銃床をワンタッチで取り外すことができるKbkg wz. 1960/72も生産された。

ライフルグレネード

Kbkg wz. 1960で運用されるライフルグレネードはすべてソケット式である。銃の先端部に装着されたソケットアダプターをグレネード底部に差し込んで装填し、専用の空包を使用して発射する。

wz. 1960で運用するライフルグレネードは以下の通り。

名前 種類 重量 直径 全長 射程 備考
F-1N-60 対人榴弾 780g 60mm 260mm 200m 弾頭はソ連F1手榴弾のものを流用。
PGN-60 成形炸薬弾 556g 68mm 400mm 100m 最大200mmの均質圧延装甲板を貫通。
KGN 対人榴弾 460g 60mm 240mm 340m F-1N-60の後継として開発された。対人危害半径は7m
DGN 煙幕弾 630g 54mm 390mm 200m 発煙時間は10秒
CGN 訓練弾 260g 30mm 265mm 600m 砲兵用の訓練弾。火砲にwz. 1960と専用の照準器を装着して模擬訓練を行う。

脚注

  1. ^ a b 床井 雅美『最新軍用ライフル図鑑』徳間書店、1998年6月15日、231頁。 

関連項目

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