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アサルトライフル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2012/05/11 16:02 UTC 版)
(アソートライフル から転送)
アサルトライフル(Assault rifle)とは、実用的な全自動射撃能力を持つ自動小銃の総称である。- ^ 従来の小銃で使用されていた7.62mm弾や7.92mm弾のこと。単射での狙撃を前提に使用されていた弾薬なので、小銃で全射撃をすると反動が過大で実用性が低かった。フルサイズの弾薬で全自動射撃を行うにはより大型の機関銃が必要で、2脚や3脚で地面などに委託して反動を抑える機能を持っていた
- ^ US Army intelligence document FSTC-CW-07-03-70, November 1970
"Small Arms Identification and Operation Guide - Eurasian Communist Countries", written by Harold E. Johnson. U.S. Army Foreign Science and Technology Center of the Army Material Command.
Assault rifles are short, compact, selective-fire weapons that fire a cartridge intermediate in power between submachinegun and rifle cartridges.
Assault rifles have mild recoil characteristics and, because of this, are capable of delivering effective full-automatic fire at ranges up to 300 meters. - ^ 現在、自国の自動小銃の制式名としてアサルトライフルの意味を持つ名称を使用している例としては、オーストリアのステアーAUG (Sturmgewehr 77:77年式突撃銃)、 フランスのFA-MAS(Fusil d'Assaut de la Manufacture d'Armes de Saint-Etienne:サン=テティエンヌ造兵廠製突撃銃)、スイスのSIG SG550(Sturmgewehr 90:90年式突撃銃)等がある。
- ^ 西側諸国ではアサルトライフルの採用以前、アメリカのM14に合わせた7.62mm×51弾を使用する自動小銃を制式化していた軍が多い。これらの銃はかつての小銃弾と同程度の威力を持つ7.62mm×51弾を使用し、多くは1m以上の全長、4kg以上の重量を持ち小型軽量とは言えないものが多く、アサルトライフルの概念には一致しないが、歩兵用の単射、連射切り替え可能の自動小銃であるという点からアサルトライフルと呼ばれる場合もある。
- ^ a b c “CETME A, B, modelo 58, C Assault Rifles (Spain)” “CETME (Spanish Battle Rifles)”
- ^ a b c 64式小銃に使用される減装弾については、陸上自衛隊の教範中に「初速736±18m/sとの表記が存在」するとの証言がある。
弾頭重量については、標準のM80弾薬と同じ9.5gであるとする説と、“弾身”重量7.19gであるとする説が存在する。
これら両説に基づいて算出される64式減装弾のエネルギー値は、約2,700Jもしくは約2,000Jとなる。
前者の説であれば、6.5x50mm 有坂弾(三十年式実包)や、第二次大戦後に英国で採用された中間弾薬である.280ブリティッシュ弾に近似した数値であり、
後者の説であれば、7.62x51 セトメ減装弾(弾頭重量 7.25g・初速760m/s・エネルギー値2,101J)や7.62x39mm弾(弾頭重量 8g・初速710m/s・エネルギー値2,010J)に近似した数値である。 - ^ 。1945年頃の米軍はStG44を呼称する際に、ナチス・ドイツが名称として用いた“Sturmgewehr”を直訳した“Storm Rifle”や“Attack Rifle”といった言葉を用い、機能面では“Machine Carbine”として分類していた。StG44を“Machine Carbine”とする米軍の認識は、当時のソ連赤軍やドイツ国防軍における技術的分類と同じものでもあった。"Machine Carbine Promoted" Tactical and Technical Trends, No. 57, April 1945.
- ^ “Sturm”の本来の語意は嵐や疾風といった自然現象を指すものだが、1923年に発表された“シュトルム”(エルンスト・ユンガー著)の影響や、1920~30年代にナチス支持者が多かった南ドイツ・オーストリア特有の用法から、第二次世界大戦を通してSA(Sturmabteilung)やシュトルムティーガー(Sturmtiger)、シュトルムピストル(Sturmpistole)、突撃砲(Sturmgeschütz)に見られるように、軍事用語としての"突撃"を意味するようになった。このような経緯から“Sturm”を突撃の意味で用いること自体を政治的意味合いの問題とする向きもあり、記事タイトルに“Sturmgewehr”を用いたドイツ語版Wikipediaでは反対意見が記されている(参照)。
- ^ Cei-Rigottiに使用された6.5mmx52カルカノ弾(JFKを撃った“魔法の銃弾”としても有名である)と、フェデロフM1916に使用された6.5mmx50有坂弾(三十年式実包)は、その薬莢サイズから現代ではフルサイズ小銃弾として分類されているが、実際には2,600~2,300J程度のエネルギーしか出せない非力な弾薬だった。 この時期に主流だったボルトアクション式小銃は、射程を長くする事を追い求めた結果、非常に強力な弾薬を使用していた。世界各国で採用されたモーゼル小銃用のフルサイズ小銃弾である7.92mmモーゼル弾や米軍の.30-06スプリングフィールド弾は3,600~4,000Jものエネルギーを出し、後に.30-06弾を継承した7.62x51mm NATO弾すら3,352Jという強装であった事と比較すると、6.5mmx52カルカノ弾や6.5mmx50有坂弾が格段に弱装だった事が分かる。 6.5mmx50有坂弾を使用していた日本陸軍も、1931年の満洲事変で7.92mmモーゼル弾を主力小銃弾とする中国国府軍と交戦して6.5mmx50有坂弾の非力さと技術的限界(口径が小さいため曳光弾が製造できない、19世紀水準の薬莢デザインが自動化に不向き、等)を認識して、翌1931年には早くもこれを7.7mm口径のフルサイズ機銃・小銃弾に更新する事を決定している。
- ^ 6.5mmx52カルカノ弾や6.5mmx50有坂弾と同レベルの弾薬としては、現代の米軍が限定的に採用している6.8×43mm_SPC弾や6.5 mm グレンデル弾といった2,400~2,500J前後の第二世代小口径高速弾(5.56mm NATO弾より有効射程を延ばし、中距離での殺傷力向上を実現している)が挙げられる。 また、1920年代に米軍が採用を検討した.276ペデルセン弾や、MP43によって突撃銃の概念が確立された後に試作された.280ブリティッシュ弾(AKと並んで世界で最も普及したアサルトライフルとなったFN FALは、同弾を使用する前提で設計された)もまた同水準のエネルギーを出す弾薬である。
- ^ 概ね5kg以下という歩兵銃の重量制限=兵士の体力の限界から、その銃で制御可能なFR値を逆算すれば、当然ながらCei-RigottiやフェデロフM1916と同じ結論に至る。 この事実は以後の弾薬・銃器デザイナー達も同様の結論を出している事からも証明され、後に“中間弾 (Intermediate Ammunition)”と総称される事になるアサルトライフル用弾薬は、概ね2,000(±500)Jの範囲でデザインされており、遠距離での弾道特性を重視すれば空力特性の良い小口径・長弾頭・高圧弾(6.8×43mm_SPC弾など)に傾斜し、近距離での殺傷力と兵器としての可用性(銃器の寿命・安全性)を重視すれば大口径・重弾頭・低圧弾(7.62x39弾など)に、また近距離での殺傷力と簡易兵器としての側面を重視すれば小口径・軽弾頭・高圧弾(5.56mm NATO弾など)に各々傾斜し、様々なバリエーションが生まれている。
- ^ Cei-RigottiやフェデロフM1916の使用弾薬が20世紀初頭にどのように分類されていたか、或いは後の短小弾や小口径高速弾に比べて薬莢のサイズがフルサイズ小銃弾に近い、といった表層的な要素だけを取り上げて、これらが突撃銃でないとする論拠には出来ない。
- ^ Gotz, Hans Dieter, German Military Rifles and Machine Pistols, 1871-1945, Schiffer Publishing, Ltd. (West Chester, Pennsylvania, 1990) ISBN 0-88740-264-X
Huon, Jean, Military Rifle and Machine Gun Cartridges, Ironside International, Inc. (Alexandria, Virginia, 1988) ISBN 0-935554-05-X
Molina Lopez, Angel and Alfonso Orea Maestro, Cartucheria Espanola, V. Merino, S.L. (Palencia, Spain) ISBN 84-604-3013-8
Stevens, R. Blake, The FAL Rifle, Collector Grade Publications (Toronto, 1993) ISBN 0-88935-168-6
Firearms Technical Trivia, September 1999 “Western Intermediate Contemporaries on the 7.62mm NATO”
ASSAULT RIFLES AND THEIR AMMUNITION: HISTORY AND PROSPECTS, 11 June 2009 - ^ 日本はこれを断り、かわりに台湾が購入させられ57式歩槍として採用した
- ^ このトライアルには、後のM16の原型となり、一時は日本の試作アサルトライフルに影響を与えたAR-10も参加していたが、軽量化を優先して使用した鋼-軽合金の複合構造で製造された銃身が破裂事故を起して脱落した。
この失敗でAR-10は長らく米国で低い評価しか与えられず、皮肉にもこれを高く評価したのは、キューバのカストロ兄弟だった。
AR-10が鋼製銃身でトライアルに参加していれば、その後の米軍小火器の歴史は全く違ったものになっていたかもしれない。 - ^ 交戦地域へ武器を輸出する中立国が、交戦当時国からの報復を避けるために、あえて生産国名を刻印しないで製造する兵器は、19世紀から頻繁に製造されており、南北戦争中の英国製エンフィールド銃や、各種のベルギー製銃器などの例が知られている。 現代の例としてはベトナム戦争期から現在まで中国が製造している生産国刻印の無いM22(AK型)やM21(SKS型)、デンマークのマドセン短機関銃といった製品が知られており、アフリカ諸国に輸出されたFN社製と思われるFALにも無刻印のものが存在している。
- ^ 造兵機構の実態を良く知らない人々の中には、M14との比較試験のためだけにFALを米国内で生産したのは、生産国不詳の優秀な自動小銃を親米的な政府や軍事組織に供与するための方便だった、との穿った意見も述べる人々もいる。
トライアルの結果によっては採用されるかもしれない兵器を、製造ノウハウの伝承を兼ねて少量生産する事は普通に行われる事であり、残された生産設備と生産品を政府内の別省庁が有効活用した可能性があるというだけの事である。 - ^ 狩猟用のホローポイント弾など、命中後に弾頭が拡がるように設計された弾丸は、高速で人体に命中した際に深刻なダメージを与える。ただし、これらの弾頭は硬標的(鉄板など)には効果がなく、低強度の防弾衣で簡単に防がれてしまう。
しかし、5.45mm×39弾は鋼鉄製の尖った弾芯を持ち、現在使用されている7N10弾薬の場合14mm厚のスチールプレートを100mで貫通するため、中強度の防弾衣すら簡単に貫通してしまい、人体に侵入すると先端が折れ曲がって回転しながら致命傷を与える構造になっている。 - ^ 5.45mm×39弾は米国の5.56mm NATO弾よりエネルギー・速度などで劣っているが、従来の7.62mm×39弾と大差ない腔圧のため、銃器に与える負担が少なく、ソ連は従来のAK製造ラインをそのまま転用する事が出来た。
- ^ 狩猟用のホローポイント弾など、命中後に弾頭が拡がるように設計された弾丸は、高速で人体に命中した際に深刻なダメージを与える。ただし、これらの弾頭は硬標的(鉄板など)には効果がなく、低強度の防弾衣で簡単に防がれてしまう。
しかし、5.45x39mm弾は鋼鉄製の尖った弾芯を持ち、現在使用されている7N10弾薬の場合14mm厚のスチールプレートを100mで貫通するため、中強度の防弾衣すら簡単に貫通してしまい、人体に侵入すると先端が折れ曲がって回転しながら致命傷を与える構造になっている。 - ^ China's New 5.8x42mm Weapons Complex Revealed
その一方で、5.8x42mm弾をティッシュの束に撃ちこんで弾頭の挙動を見たテストでは、5.56mm NATO弾のようなジャケットの剥離や弾芯の再分化(フラグメンテーション)は発生せず、5.45x39mm弾のような横転も起こさず、殺傷効果に欠けると主張するレポートも存在する。
しかし、5.8mm×42弾は一般に輸出されておらず、テスト用に入手できた実包が“本当に”中国軍で使用されているものと同じ弾頭なのか疑問があり、過去に5.45mm×39弾が西側でテストされた際にも、弾頭の特殊な挙動が見過ごされていた。
[続きの解説]
「アサルトライフル」の続きの解説一覧
- 1 アサルトライフルとは
- 2 アサルトライフルの概要
- 3 歴史
- 4 近年の動向
- 5 主なアサルトライフル
- 6 関連項目
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