JALの夏季限定運航と今日
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/07 07:42 UTC 版)
「松本空港」の記事における「JALの夏季限定運航と今日」の解説
2014年8月1日、日本航空の経営破綻の影響で2010年に廃止されていた松本 - 大阪線が1日1往復1ヶ月限定の季節便として再就航した。運航会社は日本航空の100%子会社であるジェイエアで、ブラジル・エンブラエル製エンブラエル170型機を用いての運航となった。長野県や松本市が日本航空と協力して事前広報に力を入れた結果、8月1日時点での全便搭乗率は85.1%に達し、松本空港到着の第1便は76人乗り満席という好スタートを切った。同月31日には最終便が運航され、2014年の運航を終えた。日本航空の発表では、期間中の利用率は約90%であった。その後、毎年8月に運航が行われている。 2015年3月29日からは、FDAの福岡線が増便され2往復となった。2013年度にはFDAの運航する路線の中で松本-福岡線が最も高い76.1%の搭乗率を達成し、また2015年3月に9機目の機体が導入されるなどFDAの機材が増強され運用面でも可能になったことから複便化となった。当空港の路線複便化は2001年4 - 11月の大阪線以来。 2018年8月8日 - 21日(当初の計画。その後8月31日まで延長)にはFDAにより札幌丘珠空港への夏季限定運航が行われた。これにより、従来からの新千歳便と合わせ、札幌へは1日2便体制となる。FDAの静岡-丘珠線の臨時便設定と合わせての運航であり、機体運用は静岡→丘珠→松本→丘珠→静岡となる。次年度以降の運航は未定であり、FDAでは市場動向を見極めて検討するとしていたが、その後2019年も夏季(7月12日 - 9月24日)限定運航が発表され、以後も2021年現在まで毎年夏季に運航されている。 また2019年には国際チャーター便が2018年度の35便を上回り、県の2019年度の目標である50便を超える過去最多の62便の運航が予定され、うち38便は韓国コリアエクスプレスエアが運航し、金浦国際空港との間をエンブラエル ERJ 145型機を用い、6月5日〜28日、7月10日〜26日の毎週水、金、日曜日に運航される予定であったが、その後の報道によると6月中の22便のうち4便で利用客が集まらず、その後、コリアエクスプレスエア社より「チャーター便の契約者との間に生じた問題を解決できなかった」との連絡があり7月の16便の運航予定は全便中止された。これにより2019年6月末の段階での国際チャーター便実績は42便に留まった。 2019年7月5日、FDAは神戸空港への10月27日からの新規就航を発表し、松本 - 神戸線の定期便の運航を検討していることが報道された。その後8月21日、正式に松本 - 神戸線の就航がJALとのコードシェアを行うことと合わせて発表し、神戸線が就航した。 2020年、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行に伴い、4月14日より一部の日において福岡線の1往復を減便を行い、4月28日よりFDAが全ての運航便を運休させたことにより当空港を発着する旅客便は全て運休となった。その後6月1日より福岡線の1往復が運行を再開(奇しくもこの日はFDAの当空港就航10周年であった)、6月12日より神戸線が再開、7月1日より札幌(新千歳)線と福岡線の1往復が再開され運休前の便数(3路線8便)に回復した。 また、7月20日には悪天候時の就航率向上のためRNP-AR進入方式を導入した。 2021年6月8日、長野県は現在の空港運用時間である8時30分 - 17時を19時までに2時間延長する運用時間延長の条例改正案を県議会6月定例会に提出すると明らかにし、その後県議会にて可決された。運用時間が延長されるのは2010年以来となる。8月27日より施行され、FDAにより松本 - 神戸線を複便化し18時台に松本空港を離発着する夜間便が就航した。 10月30日と11月3日には日本トランスオーシャン航空(JTA)の那覇空港とのチャーター便がボーイング737-800機「さくらジンベエ」(JA06RK)で運航された。JTA及び那覇空港発の当空港とのチャーター便が運航されたのは初めて。
※この「JALの夏季限定運航と今日」の解説は、「松本空港」の解説の一部です。
「JALの夏季限定運航と今日」を含む「松本空港」の記事については、「松本空港」の概要を参照ください。
- JALの夏季限定運航と今日のページへのリンク