Cas12a/Cas13の発見と診断技術・治療技術への応用とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > Cas12a/Cas13の発見と診断技術・治療技術への応用の意味・解説 

Cas12a/Cas13の発見と診断技術・治療技術への応用

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/06 19:46 UTC 版)

CRISPR」の記事における「Cas12a/Cas13の発見と診断技術・治療技術への応用」の解説

2015年細菌Francisella novicidaに由来するCpf1系において、ヌクレアーゼCas12a(旧名Cpf1)が発見される2016年にはRNA標的とするエンドヌクレアーゼCas13a(旧名C2c2)が発見された。Cas13はRNA誘導型RNAエンドヌクレアーゼであり、DNA切断せず、一本鎖RNAのみを切断することを意味する。Cas13はそのcrRNAがssRNA標的誘導され標的結合して切断する。Cas13の特徴Cas9比較して標的切断した後も標的結合したままで、他のssRNA無差別に切断することである。この性質collateral cleavagと呼ばれSHERLOCK法(Specific High Sensitivity Enzymatic Reporter Unlocking、邦訳高感度核酸検出)またはCas12aとCas13を併用したSHERLOCK v2として様々な診断技術の開発利用されており、具体的にHUDSON(Heating Unextracted Diagnostic Samples to Obliterate Nucleases)と併用されることで、4種デング熱ウイルス2015年から2016年わたって流行した地域特異的な鎖を有するジカ熱ウイルスの判別患者から直接得られデング熱ウイルスの高度な器具不要な迅速検査の他、無細胞による悪性腫瘍DNA変異診断等に応用される。この技術をさらに応用し、Cas13の特定のssRNAウイルス(A型インフルエンザウイルス水胞性口炎ウイルス・リンパ球性脈絡髄膜炎ウイルスの3種)への抗ウイルス的な作用着目して、CARVER(Cas13-assisted Restriction of Viral Expression and Readout)が開発され、抗ssRNAウイルスへの応用可能性示された。さらにCRISPR-Casシステムには抗菌作用存在しDNA編集を行うCas9使用した場合にはプラスミド上に遺伝子があると適切な殺菌ができず、細菌変異もたらすリスクがある一方RNA編集を行うCas13aを使用する場合そのような懸念がなく薬剤耐性菌標的とした増殖抑制臨床上使いやすいと期待する研究もある。

※この「Cas12a/Cas13の発見と診断技術・治療技術への応用」の解説は、「CRISPR」の解説の一部です。
「Cas12a/Cas13の発見と診断技術・治療技術への応用」を含む「CRISPR」の記事については、「CRISPR」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「Cas12a/Cas13の発見と診断技術・治療技術への応用」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「Cas12a/Cas13の発見と診断技術・治療技術への応用」の関連用語

1
14% |||||

Cas12a/Cas13の発見と診断技術・治療技術への応用のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



Cas12a/Cas13の発見と診断技術・治療技術への応用のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、WikipediaのCRISPR (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS