787の展示
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787のうち試験飛行機である「1号機」(ZA001)から3号機(ZA003)については全日本空輸が受領する予定だったが、量産型に比べて機体重量が増加して本来の性能が得られないことから受領を拒否し、全日本空輸には量産型が納入された。そのため試験機は2015年までに退役し、各施設に寄贈されている。2015年6月に日本の愛知県常滑市中部国際空港に、ボーイング社より生産初号機(ZA001号機)が寄贈された。 1号機(機体番号:ZA001、登録記号:N787BA):中部国際空港 FLIGHT OF DREAMS(愛知県常滑市)2009年12月15日に初飛行した機体で、ボーイング社用特別塗装を纏っている。 2015年6月17日にボーイングから、主翼などの主要部品を生産しており787シリーズとの縁が深い愛知県および中部国際空港に寄贈されることが発表され、同月22日に同空港へ飛来した。 その後しばらくは空港内の滑走路脇で露天留置された状態であったが、2016年に、新たに空港島内に建設される「FLIGHT OF DREAMS」(フライトオブドリームズ)と名付けられた複合商業施設の目玉展示物として、記念すべき787シリーズにおける世界初の生産機でもあるZA001号機が屋内展示されることが決まった。 2018年10月12日にオープンした「FLIGHT OF DREAMS」は、1階がチームラボが監修するZA001号機の展示を中心とした体験型コンテンツの「FLIGHT PARK」(フライトパーク。ボーイングストア以外は有料)、2 - 3階の「SEATTLE TERRACE」(シアトルテラス)がボーイングの創業地であるシアトルの町並みをイメージしたショップ&レストラン街で、当地発祥、あるいは愛知県で人気の飲食店なども入居しており、航空ファン以外も楽しめるものとなっている。 詳細は「FLIGHT OF DREAMS」を参照 2号機(機体番号:ZA002、登録記号:N787EX):ピマ航空宇宙博物館(アリゾナ州ツーソン)適合性検証として日本に初飛来した機体。全日本空輸塗装。 3号機(機体番号:ZA003、登録記号:N787BX):ミュージアム・オブ・フライト(ワシントン州シアトル)2014年11月8日に記念式典が開催され、展示されている。ボーイング塗装。 6号機(機体番号:ZA006、登録記号:N787ZA)特別改装を終えた2014年6月にメキシコ(メキシコ軍)に引き渡され、同国の政府専用機として運用が開始された。
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