30年後の全米公開
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 10:15 UTC 版)
「ハウス (映画)」の記事における「30年後の全米公開」の解説
本作品は21世紀に入りアメリカで公開され、同国でカルト映画になった。アメリカでの本作品の位置付けは、ホラー映画ではなく、サイケデリック映画という。大林は元々、60年代からCM撮影で世界中を飛び回り、海外のカウンターカルチャーを吸収し、サイケデリック・ムーブメントから出て来た人でもあるので当然といえる。大林は最初から時代に遥かに先行したアバンギャルドな映画作家だったのである。2009年春、本作品は初めて北米巡回興行を開始。興行形態は、一般映画のように単館、もしくは数千館一斉同時公開という形ではなく、1ヶ所ずつ、毎週末、違う都市で巡回興行して行く。既に追加興行を含む100都市以上が公開予定にリストアップされている。北米での配給は1950年代からニューヨークに本拠を置く老舗配給会社のJanus Filmsが行っている。アメリカの会社でありながら、扱うタイトルは主に欧州作品で、黒澤明、小津安二郎、大島渚作品など、数多くの日本映画、クラシック作品の配給を手がけている。日本公開から30年以上経っての全米公開は異例で、数年前にある中国系アメリカ人のファンが本作品をネット上で発見し、Janus Filmsに配給を促したとされる。開始から1年経った2010年春も全米公開は続いている。同作は既に2009年、英国でDVDリリースされ、北米ではJanus Filmsの系列会社クライテリオン・コレクション社が2010年10月26日にリリース。日本では指摘されたことはないが、アメリカに行くといつも最初に「あのおもちゃみたいな、ゴム風船みたいな原子爆弾はどういう意図で描かれましたか?」と質問されるという。
※この「30年後の全米公開」の解説は、「ハウス (映画)」の解説の一部です。
「30年後の全米公開」を含む「ハウス (映画)」の記事については、「ハウス (映画)」の概要を参照ください。
- 30年後の全米公開のページへのリンク