154-CM鋼(154-CM Steel)
154CM鋼
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/04 14:58 UTC 版)
JIS名は無い。炭素が約1.05%、シリコン0.3%、マンガン0.5%、クロム14~14.5%、モリブデン4%を含む。米クルーシブル社の商品名で、耐熱性・耐磨耗性が高く腐食耐性も440Cに次ぐ。しかし腐食しない訳ではなく表面では小さな点のような腐食でも比較的に根深く入り込む。過去には高価なカスタムナイフだけに使われていた。現在では加工技術の向上で割りと安価なナイフにも使われている。ジェットエンジンの軸受けに使われたこともあるなど高信頼性で知られている。ただし加工性は低く、一般の砥石では砥ぎ難い点は、ナイフ素材としてはやや難があるかもしれない。ラブレスがATS-34の前に使用していた鋼材であった。ATS-34の普及により長く使用されなくなっていたが、アメリカでは一時期、同国の鉄鋼輸入規制により日本製であるATS-34の輸入が困難になったことから再び使用するメーカーが増え、規制解除されてからも使用され続け、近年では粉末冶金鋼化したものも存在する。
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