12 Etude dans tous les ton mineurs Op.39とは? わかりやすく解説

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アルカン, シャルル=ヴァランタン:全て短調による12の練習曲

英語表記/番号出版情報
アルカン, シャルルヴァランタン全て短調による12の練習曲12 Etude dans tous les ton mineurs Op.39出版年1847年  初版出版地/出版社: Richault  献呈先: Francois-Joseph Fetis

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1 イ短調 風の様に出来る限り速く Comme le vent, Prestissimamente5分30秒 No Image
2 ニ短調 モロッスのリズムで;決然と En rythme molossique,Risoluto8分30秒 No Image
3 ト短調 悪魔的スケルツォ出来る限り速く Scherzo-diabolico, Prestissimo4分30秒 No Image
4 ハ短調 交響曲第1楽章アレグロ・モデラート Symphonie,1er mouvement1030秒 No Image
5 ヘ短調 交響曲葬送行進曲アンダンティーノ Symphonie,Marche funebre7分00 No Image
6 変ロ短調 交響曲メヌエット Symphonie,Menuet5分30秒 No Image
7 変ホ短調 交響曲フィナーレプレスト Symphonie,Finale4分30秒 No Image
8 嬰ト短調  協奏曲第1楽章;アレグロ・アッサイ Concerto,1er mouvement31分00 No Image
9 嬰ハ短調  協奏曲アダージョ Concerto,Adagio1200 No Image
10 嬰ヘ短調 協奏曲:アッラ・バルバレスカ;アレグレット  Concerto,Allegretto alla-barbaresca 1100 No Image
11 ロ短調 序曲マエストーソ-ラントゥマン-アレグロ  Ouverture 1600 No Image
12 ホ短調 イソップの饗宴 アレグレット、しかし気ままにならずに;  Le festin d'Esope, Allegretto,senza licenza quantunque1000 No Image

作品解説

執筆者: PTNA編集部

1835年アルカンは、マレ地区両親の元を離れショパンカルクブレンナー、ジメルマン、ジョルジュ・サンドアレクサンドル・デュマといった当時一流ピアニスト作家住んだオルレアン広場移住したアルカンはそうした質の高い芸術的環境の中で旺盛な創作意欲示していたが、1848年音楽院師事したジメルマンの後継者争い不本意な形で敗れ、それに引き続き1849年には親友ショパン亡くなりるという不幸が重なったこうした中、彼が精神的に不安定な状態が続いていたことは、ドラクロワ日記ジョルジュ・サンド宛てた手紙表れれている。ショパン亡くなると彼はオルレアン広場離れたが、それは同時に彼がそれによって生計立てていた職業的な繋がり絶つことを意味した1853年には定期的に室内楽演奏会参加したが、50年代後半から60年代にかけて彼は引きこもりがちになり、上流階級女性にへのレッスン生計立てていた。「アルカンさんはお留守です」-知人アルカン訪ねても、アパルトマン管理人にこう言われ追い返されるだけであった

 しかし、1857年、おそらく50年代の内に書き溜め作品一気出版したその中で最も大規模な作品がこの《全て短調による12の練習曲 op.39であったこの年出版され諸作品は、1849年以来彼の活動空白埋め重要な証拠である。あれほど周囲人間不信体調不良訴えながら、驚異的な創造力でもって大規模な、しかも綿密に取り組まれ作品生み出したというのは一見不思議なことである。人生谷間にあって、彼はその反動全て創作注ぎ込んだだろうか
  この練習曲集は、《全て長調による12の練習曲 作品35》と同様、パリ音楽院対位法フーガ教えていたF-J.フェティス(1784-1871)に献呈された。フェティス自分若い頃から見守っていたよき理解者であり、そしてまたアルカンはこのベルギー大学者深く尊敬していた。アルカンはおそらくフェティス思想音楽一つよりどころとして、この時期水面下作曲専念していたのかもしれないそのことはこれら二つ練習曲彼に献呈されているという事実だけを見て明白なように思える

 この作品39は、2巻分けてRichaultから出版された。この曲集の主たる特色ピアノによるオーケストレーションであり、そのことは第4曲から第7曲は《交響曲》、第8曲から第10曲は《協奏曲》、そして第11曲は《序曲》と題されているのを見るだけでも理解されよう。曲の多く分厚いテクスチュア書かれオーケストラ楽器を示す語や、tuttisoloなど、オーケストラ作品用いられる用語がしばしば見られるアルカン40年代以来オーケストラピアノ書き換える独特な手法を《ドン・ジョヴァンニによる幻想曲》、《音楽院想い出》、《預言者序曲編曲など通じて確立した。この交響的なピアノ書法をこの作品39オリジナル作品適用したのである




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