10BASE2
10BASE2とは、IEEE 802.3iで標準化された、伝送速度が最大10MbpsのEthernet規格のことである。最長伝送距離は200メートルである。
10BASE2は、伝送路に直径5mmの同軸ケーブルを用い、機器との接続には「タップ」を利用する。10BASE5と同様、ケーブルの両端には終端装置(ターミネータ)を接続する必要がある。
10BASE2
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/04 15:31 UTC 版)
「10メガビット・イーサネット」の記事における「10BASE2」の解説
1985年にIEEE 802.3aとして標準化され、2011年9月に廃止された方式。 両端にコネクタを取り付けた細い同軸ケーブル(直径5mm)を用いる。これにより従来の10BASE5よりも引き回しや接続を簡便にしている。ケーブルの最大長は185m(約200m)に短縮されたが、併せてリピータが提案され、これらを介して最大5ケーブル分の925mに延長ができる。 コネクタを使った接続によって取り扱いが容易になったが、端末を接続するための分岐を作るには一旦線の途中のコネクタを切り離してT型の分岐コネクタを取り付けなければならなかったため保守性に欠けた。ネットワーク構成を変える度にネットワークが寸断されるので作業を行なうタイミングに制約があった。ケーブル末端には反射を抑えるターミネータを取り付ける必要があった。 10BASE2と10BASE5は線の損失が違うだけで、電気的特性(インピーダンス50Ω、電圧±1、等)は同じであるため、実際には10BASE2に10BASE5のケーブルを継ぎ足しても通信自体は可能であった。ただし、ジョイント部分で生じる定在波のため、通信が不安定になることがあった。
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