麻雀の役一覧
麻雀の1翻役一覧
一盃口(イーペーコー)
一盃口とは、同じ種類、かつ同じ数字の組み合わせの順子が2組ある上がり役のことである。門前清の1翻役で、副露では上がり役にはならない。ちなみに、一盃口が2組ある役を二盃口という。一発(イッパツ)
一発とは、立直(リーチ)を宣言して1巡以内に上がった時に成立する、1翻の上がり役のことである。ただし、途中でポンやチー、カンなどの鳴きが入ると不成立となる。競技麻雀などでは一発の役を認めない場合がある。断么九(タンヤオ)
断么九とは、中張牌のみで構成される上がり役のことである。言い換えれば、么九牌を使わずに上がる役のことである。門前清でも副露でも1翻役である。「メンタンピン」の「タン」に相当する。搶槓(チャンカン)
槍槓とは、他家が加槓した時に、加槓した牌が自家のロン牌だった時に成立する上がり役のことである。門前清でも副露でも1翻役である。海底摸月(ハイテイモーユエ)
海底摸月とは、海底において、ツモった牌で上がりの形になる上がり役のことである。門前清でも副露でも1翻役である。役がなくても(形式テンパイでも)海底摸月だけで上がることができる。ちなみに、他家が海底で捨てた牌で上がることを河底撈魚という。平和(ピンフ)
平和とは、両面待ち以上の待ちの状態で上がり、かつ上がりの形が4つの順子と雀頭により構成される上がり役のことである。門前清の1翻役で、副露では上がり役にはならない。「メンタンピン」の「ピン」に相当する。飜牌(ファンパイ)、翻牌(ファンパイ)、役牌(ヤクハイ)
飜牌とは、三元牌が刻子、あるいは槓子として含まれる上がり役のことである。あるいは、場風牌や自風牌が刻子、あるいは槓子として含まれる上がり役のことである。門前清でも副露でも1翻役である。対子では上がり役として成立しない。翻牌、あるいは役牌ともいうが、実際の場面では「ファンパイドラ1」などと言うことは少なく、「中(チュン)ドラ1」「チャンタ西(シャー)」のように三元牌や風牌の名称を言うことが多い。河底撈魚(ホーテイラオユイ)
河底撈魚とは、海底において、他家が捨てた牌で上がりの形になる上がり役のことである。門前清でも副露でも1翻役である。役がなくても(形式テンパイでも)河底撈魚だけで上がることができる。ちなみに、海底でツモった牌で上がることを海底摸月という。門前清自摸和(メンゼンチンツモホウ)
門前清自摸和とは、門前清において上がりの形になる上がり役のことである。役がなくても上がることができる。副露では上がり役にはならない。門前清自摸和は、単に「ツモ」と表現することが多い。立直(リーチ)
立直とは、門前清で聴牌した時に「立直」と宣言し、上がることによって成立する上がり役のことである。1翻役である。立直は他家に聞こえるように宣言し、牌は90度横にして捨てる。また、1000点を供託する。「メンタンピン」の「タン」に相当する。立直のメリットは、上がり役として1翻プラスできる点が挙げられる。また、裏ドラによる点数アップの期待もできる。一方、デメリットとしては、聴牌していることを晒すことになるため他家にマークされ上がりづらくなる点が挙げられる。嶺上開花(リンシャンカイホウ)
嶺上開花とは、槓(暗槓、明槓、加槓)をした際に、嶺上牌をって上がりの形になる上がり役のことである。門前清でも副露でも1翻役である。単に「リンシャン」と呼ぶこともある。嶺上開花は、聴牌した状態で槓を宣言し、ツモ上がりしないと成立しないため、発生する確率は低い。 1翻役の例麻雀の2翻役一覧
一気通貫(イッキツウカン)
一気通貫とは、同じ種類で順子が「123」「456」「789」と揃っている上がり役のことである。門前清では2翻役、副露では1翻役となる。「イッツー」と略して表現することが多い。三暗刻(サンアンコウ)
三暗刻とは、3組の暗刻で構成される上がり役のことである。暗刻の一部が暗槓子でも成立する。残りの1組は門前清でも副露でも構わない。門前清でも副露でも2翻役である。残りの1組が明刻(明槓子)の場合は、対々和の役も追加される。三槓子(サンカンツ)
三槓子とは、3組の槓子で構成される上がり役のことである。暗槓子でも明槓子でも構わない。門前清でも副露でも2翻役である。三槓子の成立する確率は比較的低いといわれている。ちなみに、4組の槓子で構成される上がり役のことを四槓子という。三色同順(サンショクドウジュン)
三色同順とは、萬子と筒子、索子で同じ並びの順子が揃っている上がり役のことである。門前清では2翻役、副露では1翻役となる。単に「サンショク」と表現することが多い。三色同刻(サンショクドウコウ)
三色同刻とは、萬子と筒子、索子で同じ数の刻子が揃っている上がり役のことである。門前清でも副露でも2翻役である。小三元(ショウサンゲン)
小三元とは、三元牌のうち2つを刻子、あるいは槓子にして、残りの1つを雀頭にした上がり役のことである。小三元は門前清でも副露でも2翻役だが、飜牌が2組あるので実質4翻役である。ちなみに、三元牌すべてが刻子(槓子)に含まれている上がり役を大三元という。ダブル立直(ダブルリーチ)
ダブル立直とは、1巡目に門前清で聴牌して「立直」と宣言し、上がることによって成立する上がり役のことである。2翻役である。略称は「ダブリー」である。立直は他家に聞こえるように宣言し、牌は90度横にして捨てる。また、1000点を供託する。ダブル立直を宣言する前に他家の鳴きが入った場合はダブル立直は成立しない。競技麻雀の一部ではダブル立直を認めていない場合がある。七対子(チートイツ)
七対子とは、重複しない雀頭7組で構成される上がり役である。門前清の2翻役で、副露では上がり役として成立しない(そもそも雀頭は副露できない)。略称は「チートイ」「ニコニコ」(2個1組の構成であることから)である。七対子の点数計算は他の役の点数計算よりも独特で25符を基準とする。例えば、子のタンヤオ・ツモ・チートイツの場合は、25×2^(4+2)×4=6400点となる。対々和(トイトイホー)
対々和とは、刻子が4組と雀頭により構成される上がり役のことである。刻子の一部が槓子でも成立する。門前清でも副露でも2翻役である。門前清の場合は三暗刻にもなるので2翻が追加される。略称は「トイトイ」である。混全帯么九(ホンチャンタイヤオチュー)
混全帯么九とは、4つの面子と雀頭すべてに么九牌が含まれている上がり役のことである。ただし、一九牌のみ、あるいは字牌のみの構成では混全帯么九は成立しない。門前清では2翻役、副露では1翻役となる。単に「チャンタ」と表現することが多い。混老頭(ホンロウトウ)
混老頭とは、4つの刻子と雀頭すべてに么九牌が含まれている上がり役のことである。ただし、一九牌のみ、あるいは字牌のみの構成では混老頭は成立しない。門前清でも副露でも2翻役である。略称は「ホンロウ」である。混老頭は、必ず対々和か七対子を伴うため、実質は4翻役である。 2翻役の例麻雀の3翻役一覧
純全帯么九(ジュンチャンタイヤオチュー)
純全帯么九とは、4つの面子と雀頭すべてに一九牌が含まれている上がり役のことである。門前清では3翻役、副露では2翻役となる。略称は「ジュンチャン」である。ちなみに、4つの面子が全て刻子の場合は清老頭という役満になる。混一色(ホンイーソー)
混一色とは、萬子か筒子、索子のうち1種類と字牌により構成された上がり役のことである。染め手の一種で、門前清では3翻役、副露では2翻役となる。門前清の場合は「メンホン」、副露の場合は「ホンイツ」「ホンイチ」と表現することが多い。二盃口(リャンペーコー)
二盃口とは、一盃口が2組ある上がり役のことである。門前清の3翻役で、副露では上がり役にはならない。二盃口は、順子が4つと雀頭が1つの構成だが、上がりの形は七対子と同じである。麻雀の6翻役一覧
清一色(チンイーソー)
清一色とは、萬子か筒子、索子のうち1種類だけで構成された上がり役のことである。染め手の一種で、門前清では6翻役、副露では5翻役となる。「チンイツ」「チンイチ」と表現する。清一色は満貫以上の高得点が狙えるが、他家から警戒されやすいため上がれる確率は高くない。 3翻役、6翻役の例麻雀の役満一覧
国士無双(コクシムソウ)
国士無双とは、一九牌を1枚ずつ、字牌を1枚ずつ揃え、その中から1つだけ雀頭を揃えた14枚で構成された上がり役のことである。門前清で上がれる役満である。役満の中では比較的上がりやすい役の1つといえる。小四喜(ショウスーシー)
小四喜とは、風牌のうち3組を刻子(あるいは槓子)、残りを雀頭にした上がり役のことである。四喜和の1つで、門前清でも副露でも役満である。残りの1面子は順子でも刻子でも構わない。残りの1面子が字牌の場合は字一色にもなる。四暗刻(スーアンコー)
四暗刻とは、4組の刻子と雀頭で構成された上がり役のことである。門前清で上がれる役満である。副露では対々和になる。四暗刻は、ツモ上がりの場合はシャンポン待ちでも単騎待ちでも成立するが、出上がりの場合は単騎待ちのみで成立する。役満の中では比較的上がりやすい役の1つである。四槓子(スーカンツ)
四槓子とは、4組の槓子で構成される上がり役のことである。暗槓子でも明槓子でも構わない。門前清でも副露でも役満である。四槓子の成立する確率はかなり低いといわれている。ちなみに、3組の槓子で構成される上がり役のことを三槓子という。大三元(ダイサンゲン)
大三元とは、三元牌すべてが刻子、あるいは槓子に含まれている上がり役のことである。門前清でも副露でも役満である。ちなみに、三元牌のうち2組が刻子(槓子)で、残りが雀頭の上がり役を小三元という。大四喜(ダイスーシー)
大四喜とは、風牌すべてが刻子(あるいは槓子)に含まれている上がり役のことである。四喜和の1つで、門前清でも副露でも役満である。雀頭の種類は問わないが、字牌の場合は字一色にもなる。地和(チーホー)
地和とは、子が最初のツモで上がる上がり役のことである。役満である。ただし、子が最初にツモる前に他家がチーやポン、カンなどの鳴きが入った場合には地和は成立しない。九蓮宝燈(チューレンポートー)
九蓮宝燈とは、萬子か筒子、索子のいずれか1色で、1が3枚、2から8までが各1枚、9が3枚の合計13枚に加えて、1から9までのどれか1枚によって構成される上がり役のことである。ただし、1あるいは9を暗槓した場合には九蓮宝燈は成立しない。門前清の役満である。単に「チューレン」と呼ぶことが多い。手牌において「1112345678999」の状態では1~9のどれが出ても上がることができる。清老頭(チンロートー)
清老頭とは一九牌すべてが刻子(あるいは槓子)に含まれている上がり役のことである。門前清でも副露でも役満である。一九牌は6種類あり、清老頭はそのうち4つを刻子、1つを雀頭にしなければならない役である。単に「チンロー」と呼ぶこともある。字一色(ツーイーソー)
字一色とは、字牌のみで構成される上がり役のことである。門前清でも副露でも役満である。字牌であれば、風牌でも三元牌の数は問わない。字一色は、4組の刻子(あるいは槓子)と雀頭の組み合わせか、七対子(風牌2枚ずつと三元牌2枚ずつ)の組み合わせのいずれかである。天和(テンホー)
天和とは、親の配牌の時点で上がりの形になっている上がり役のことである。親なので点数は48000点(子の16000点ずつの支払い)となる。緑一色(リューイーソー)
緑一色とは、索子の2、3、4、6、8と三元牌の發のいずれかで構成される上がり役のことである。門前清でも副露でも役満である。すべての種類を使わなくても成立する。面子は順子でも刻子でもよい。ただし順子の場合は「234」の組み合わせしかない。 役満の例麻雀の役一覧
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/19 05:56 UTC 版)
麻雀の役一覧(マージャンのやくいちらん)では日本の標準的なルールにおいて採用される麻雀の役を一覧する。役という概念については役を参照のこと。個々の役の詳細はリンク先を参照。
注釈
- ^ 日本の麻雀における「公式ルール」はプロ団体のルールを除き厳密には存在せず、それも団体ごとに差異はあるが、ここでは一般的なルールで定められた役を「公式役」と便宜上呼ぶことにする。
出典
- ^ a b ファミリーコンピュータの麻雀 (任天堂)などで使用。
- ^ “競技ルール/当連盟について”. 日本プロ麻雀連盟. 2020年4月9日閲覧。
- ^ “6.イースー、イースーチー、一索、一色三順、一色同順、一色四順、井圏、イーチャパオ、一荘、一荘戦、イートン(約8分)”. 麻雀のすべて. 2020年4月9日閲覧。
- ^ “133.海底、海底牌、海底撈月、配牌、配牌マジック、牌品高、牌譜(約3分20秒)”. 麻雀のすべて. 2020年4月9日閲覧。
- ^ “123.握り、握り込み、握りつぶす、2軒リーチ、ニコニコ、二コロ(約2分20秒)”. 麻雀のすべて. 2020年4月9日閲覧。
- ^ 川崎備寛 『麻雀の打ち方』 大泉書店、1949年(1964年再版)、66頁。
- 1 麻雀の役一覧とは
- 2 麻雀の役一覧の概要
- 3 扱いが分かれる役
- 4 脚注
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